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【高齢者向け】9月の俳句。秋にぴったりな句をご紹介

厳しい暑さを乗り越えた9月は、少しずつ秋の気配が感じられるようになりますね。

9月というと、何を思い浮かべるでしょうか。

お月見や秋の草花を挙げる方が多いかもしれません。

俳句の世界では9月は「仲秋」に分類され、9月にちなんだ季語が多数あります。

そんな9月ならではの季語を使用した、有名な句をご紹介しますね。

秋の美しい情景が思い浮かぶ俳句は、高齢者の方の心を落ち着かせ、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。

好きな季語で俳句を詠んでみるのもいいですね。

【高齢者向け】9月の俳句。秋にぴったりな句をご紹介(21〜30)

柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺正岡子規

柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺正岡子規

明治時代の俳人正岡子規の有名な俳句です。

正岡子規が奈良の法隆寺へ訪れた際に、休憩していた茶屋で詠んだとされています。

食べごろを迎えた甘い柿を片手にした姿が、思い浮かんできそうですよね。

さらに、鐘の音が「ボーン」と鳴り響いているところにも風情があります。

澄み切った空気の秋晴れの中、ゆったりとした時間も感じられますね。

高齢者の方との秋の日の日常も、穏やかに俳句にして詠んでみてはいかがでしょうか?

味のある作品ができるかもしれませんよ。

赤蜻蛉 筑波に雲も なかりけり正岡子規

赤蜻蛉 筑波に雲も なかりけり正岡子規

秋になると、赤とんぼを見かけることも多くなりますよね。

オレンジ色の夕暮れに、赤とんぼを見かけると「秋だな」と感じます。

日本の百名山にもなっている筑波山を背景にして、俳句は晴れわたった空の下での一コマを詠んでいるようですね。

よく晴れた雲一つない筑波山のふもとでは、赤とんぼが舞い飛んでいる様子が思い浮かびます。

高齢者の方も秋を感じる俳句から、過去の秋の出来事も思い出すこともあるかもしれませんね。

そこからさらにお話が盛り上がりそうですよ。

秋空を 二つに断てり 椎大樹高浜虚子

秋空を 二つに断てり 椎大樹高浜虚子

秋空にそびえる椎の大木の力強さを描いた俳句です。

大木が空を二つに断ち割ると表現されたその存在感は、静かな秋の風景の中において圧倒的であり、読者に自然の力強さを感じさせます。

また、日常で見過ごしがちな木々や空の表情を想像しながら味わうことで、季節の深まりや自然の壮大さを身近に感じられるでしょう。

短い言葉ながら、目に見える風景だけでなく、心に広がる迫力と躍動感を感じられる一句で、秋の情景を想像する楽しみを教えてくれることでしょう。

おわりに

さまざまな季語の俳句をご紹介しましたが、お気に入りのものは見つかりましたか?

俳句は季節を表す季語を用いて、五七七の十七音で詠むのがルール。

お好きな季語を使って、思いおもいの句を詠んでいただきましょう。

季節感を思い浮かべ、十七音になるように考えることは脳を刺激するため認知症予防に効果的です。

考えた句を短冊などに書いて、施設の壁面に飾っても楽しめますね。