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【グラナドスのピアノ曲】スペインの香りただようロマンティックな名作

スペイン近代音楽の代表的な作曲家のひとり、エンリケ・グラナドス。

スペインの国民的作曲家であり、優れたピアニストでもあった彼は、第一次世界大戦の最中に英仏海峡で行方不明になるという非業の死を遂げた人物としても知られています。

本記事では、そんなグラナドスの作品のなかから、珠玉のピアノ作品をピックアップ!

情熱的なスペインの民族性とロマン派の流れをくんだドラマティックで繊細な名曲の数々をお楽しみください。

【グラナドスのピアノ曲】スペインの香りただようロマンティックな名作(1〜10)

ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.50Enrique Granados

スペイン近代音楽の代表的な作曲家エンリケ・グラナドス。

『ゴイェスカス』などの代表作で知られるグラナドスの室内楽曲『ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.50』は、中央ヨーロッパの後期ロマン派音楽とスペイン独自の民族音楽を融合させた、彼ならではの詩的かつ感情豊かな表現力が印象的な作品です。

1895年の初演では、グラナドス自身がピアノを担当し、若きパブロ・カザルスらと共演しました。

各楽章にはさまざまな表情が与えられており、ときに情熱的に、ときに軽快で遊び心たっぷりに、そして美しい旋律で聴き手を魅了します。

スペイン音楽とロマン派音楽の多彩な魅力を堪能したい方にぜひオススメしたい名曲です。

組曲「ゴイェスカス」-恋をするマホたち 第1部 第4曲「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」Enrique Granados

【解説付】「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」組曲『ゴイェスカス』より/ グラナドス Granados Goyescas No.4 “Quejas o la maja y el ruisenor”
組曲「ゴイェスカス」-恋をするマホたち 第1部 第4曲「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」Enrique Granados

スペイン近代音楽の代表的な作曲家であり、優れたピアニストでもあったエンリケ・グラナドス。

スペインの画家フランシスコ・ゴヤの絵画に触発されたピアノ組曲『ゴイェスカス』は、彼の代表的な作品として知られています。

第1部第4曲の『嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす』は、失恋した少女が庭で嘆いている場面を描いた1曲。

夜鳴きうぐいすのさえずりを模倣したトリルやアペジオが特徴的な本作は、繊細な感情表現と華麗なピアノ技巧が絶妙に融合した珠玉の1曲です。

スペイン舞曲集 Op.37 第1曲「メヌエット」Enrique Granados

2009年度王子賞 演奏:杉本佳奈美 グラナドス/スペイン舞曲集より
スペイン舞曲集 Op.37 第1曲「メヌエット」Enrique Granados

スペインの音楽界を代表する作曲家エンリケ・グラナドスロマン派音楽とスペインの民族音楽が織りなす彼の作品は、独特の美しさにあふれています。

『スペイン舞曲集 Op.37』は、全12曲からなるピアノ曲集。

冒頭の第1曲は、伝統的なメヌエットの優雅さにスペイン特有の情熱的な旋律が重なり合う名曲です。

器楽曲ならではの表現力豊かな音楽は、まるでスペインの美しい情景が目の前に広がるよう。

クラシック音楽を普段から楽しんでいる方はもちろん、スペインに思いをはせたい方にもオススメの1曲です。

【グラナドスのピアノ曲】スペインの香りただようロマンティックな名作(11〜20)

組曲「ゴイェスカス」-恋をするマホたち 第2部 第5曲「愛と死」Enrique Granados

スペイン近代音楽の代表的な作曲家兼ピアニストのエンリケ・グラナドス。

バルセロナで音楽教育を受け、パリでもピアノを学んだグラナドスは、『12のスペイン舞曲』などの作品で広く知られるようになりました。

彼の代表作『組曲「ゴイェスカス」』のなかの1曲『愛と死』は、ロマン派の典型的な要素を持ちつつ、スペインの音楽スタイルが色濃く反映された装飾的で演奏が難しい作品。

愛の喜びと死の悲劇を描いたドラマチックな1曲に、挑戦してみませんか?

2つの軍隊行進曲 第1曲「アレグレット」Enrique Granados

スペイン近代音楽界の巨匠エンリケ・グラナドスは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した作曲家です。

彼のピアノ連弾曲『2つの軍隊行進曲』の第1曲『アレグレット』は、軽快なテンポとリズミカルなパターンが特徴の明るい作品。

スペインの民族的要素とロマン派のスタイルを融合させた曲調は、聴く者を勇壮な情景へと誘います。

グラナドスの繊細なタッチにより、軍隊行進曲でありながら洗練された印象を与えるのが本作の魅力。

クラシック音楽ファンなら一度は耳にしたい、スペインを代表する作曲家の名品です!

マドリガルEnrique Granados

Enrique Granados: “Madrigal” para violoncello y piano (1915)
マドリガルEnrique Granados

スペイン近代音楽の代表的な作曲家にして卓越したピアニストでもあったエンリケ・グラナドス。

彼の晩年の1915年に作曲された『マドリガル』は、チェロとピアノのために書かれた珠玉の室内楽作品。

スペインの伝統音楽とロマン派の美意識が溶け合ったこの曲は、深い感情と美しさをたたえた旋律が魅力です。

優美で叙情的なチェロの歌声とピアノの絡みあいは感動的。

グラナドスの豊かな音楽性と芸術性を凝縮した秀作で、彼の音楽遺産の中でも特に輝きを放っています。

クラシック音楽ファンならずとも聴いて損はない名曲です。

村にて 第1曲「日の出」Enrique Granados

グラナドス: 村にて 1. 日の出 pf.アントニ・ベセス:Antoni,Besses pf.西本夏生:Nishimoto,Natsuki
村にて 第1曲「日の出」Enrique Granados

スペインの作曲家エンリケ・グラナドスは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した、ロマン派の流れをくむ音楽家です。

グラナドスの作品には、スペインの民族性が豊かに反映されています。

彼のピアノ作品集『村にて』に収められている『日の出』は、朝日が昇ってくる情景を音で表現した美しい楽曲。

まるで水彩画を思わせるようなふんわりとした音色で始まり、次第に力強さを増していく展開は、朝の静けさと太陽の力強さを見事に描いています。

ロマンティックで牧歌的な雰囲気を味わいたい方や、繊細なタッチを学びたいピアノ学習者の方にオススメです。