スペイン近代音楽の代表的な作曲家のひとり、エンリケ・グラナドス。
スペインの国民的作曲家であり、優れたピアニストでもあった彼は、第一次世界大戦の最中に英仏海峡で行方不明になるという非業の死を遂げた人物としても知られています。
本記事では、そんなグラナドスの作品のなかから、珠玉のピアノ作品をピックアップ!
情熱的なスペインの民族性とロマン派の流れをくんだドラマティックで繊細な名曲の数々をお楽しみください。
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詩的なワルツ集「序曲」Enrique Granados

スペインの近代音楽を代表する作曲家であり、ピアニストでもあったエンリケ・グラナドス。
彼の代表作であるピアノ組曲『詩的なワルツ集』は、1894年に初めて出版された全9曲のワルツから成る作品集です。
序曲を含む各ワルツは、メロディックなものからユーモラスなもの、感傷的なものまで多彩な表情を見せ、聴く者に豊かな感動を与えます。
ピアノのために書かれた本作は、演奏者にも高度な技術と表現力が求められる名曲です。
クラシック音楽ファンなら一度は聴いておきたい、スペイン近代音楽の真髄を味わえる作品といえるでしょう。
演奏会用アレグロEnrique Granados

スペインが生んだ偉大な作曲家エンリケ・グラナドス。
幼少期から音楽の才能を示し、その華麗な技巧と詩的な表現力で多くの名曲を遺しました。
彼のピアノ作品のなかでも際立つ『演奏会用アレグロ』は、1903年のマドリード王立音楽院主催のコンクールで優勝を飾った意欲作。
ロマン派の様式に基づき、フランツ・リストの影響を受けた輝かしい技巧が全編を彩ります。
スペインらしさは控えめながらも、独特の叙情性と華麗なパッセージが聴く者を魅了してやみません。
高度な技術を要するこの曲は、情熱的なピアニストにこそ弾きこなしてほしい名曲です。
スペイン舞曲集 Op.37 第2曲「オリエンタル」Enrique Granados

スペインの作曲家エンリケ・グラナドスは、19世紀から20世紀初頭にかけて活躍した国民的作曲家です。
『スペイン舞曲集 Op.37』に収められた第2曲『オリエンタル』は、繊細で感情豊かな表現が求められる名曲。
哀愁を帯びたメロディとリズムが印象的な、スペインの伝統音楽とクラシックが融合した珠玉の1曲です。
美しい旋律に込められた作者の思いを感じ取りながら、静ひつな中にも情熱を秘めた世界観を味わえる作品。
クラシック音楽ファンのみならず、多くの人々を魅了し続けています。
ロマンティックな情景Enrique Granados

スペインを代表する作曲家エンリケ・グラナドス。
幼少期から音楽の才能を発揮し、カタルーニャのリェイダに生まれ、バルセロナやパリで学んだ彼は、ピアニスト、作曲家、指揮者、教育者として幅広く活躍しました。
彼の中期の傑作とされる『ロマンティックな情景』は、深い感情と情熱が込められており、各楽章はそれぞれ異なる感情や雰囲気を持ち、全体として一つの感動的な物語を描き出しています。
マズルカ、子守歌、詩的な小品、情熱的なアレグロなど、多彩な曲調と形式を持つこの作品は、グラナドスの感情豊かな作風と詩的な美しさを体現しており、ピアノ演奏のレパートリーにおいて重要な位置を占めています。
繊細な感性とロマンティックな音楽性を求める演奏家や聴衆にオススメの一作です。
スペイン舞曲集 Op.37 第5曲「アンダルーサ」Enrique Granados

スペインを代表する作曲家、エンリケ・グラナドス。
彼の音楽は、スペインの民族音楽とロマン派の影響を巧みに融合させ、繊細でありながら情熱的な表現力を持っています。
『スペイン舞曲集』のなかでも特に人気の高い1曲が、第5曲『アンダルーサ』。
哀愁を帯びたメロディと、フラメンコのリズムが印象的な本作は、アンダルシア地方の風景や人々の思いを音で描いた名曲です。
スペインの伝統的な音楽の魅力を存分に味わえるこの曲は、情熱的な演奏を聴きたい方にオススメ。
美しい旋律に心を揺さぶられること間違いなしです!
スペイン奇想曲 ト短調 Op.39Enrique Granados

スペイン近代音楽の代表的な作曲家であり、ピアニストでもあったエンリケ・グラナドス。
本作『スペイン奇想曲 ト短調 Op.39』は、グラナドスのロマンティックな性格とスペインの民族的要素が見事に融合した1890年の作品。
冒頭のト短調で奏でられる旋律は故郷への憧れを感じさせ、ト長調に転調すると明るい主題が跳ねるようなリズムに乗って軽やかに歌い上げられます。
スペイン的な節回しを自在に織り交ぜたメロディは表情豊かに展開し、まるでスペインの風景が目に浮かぶよう。
洗練された作曲技法が随所に光る名曲は、繊細さと情熱を兼ね備えた演奏を聴かせてくれることでしょう。
スペイン民謡による小品集 第1曲「前奏曲」Enrique Granados

スペイン近代音楽の巨匠エンリケ・グラナドスは、ロマン派の伝統を受け継ぎながらもスペインの民族色を強く打ち出した作風で知られています。
彼のピアノ組曲『スペイン民謡による小品集』第1曲『前奏曲』は、スペインの伝統的な舞曲のリズムとグラナドス独自の叙情的な旋律が織りなす名品。
曲は柔らかな音色で優雅に始まり、中盤では情熱的な盛り上がりを見せます。
言葉を持たないピアノ曲ながら、スペインの風景や人々の生活、喜びや郷愁といった感情が色濃く表現されています。
クラシック音楽ファンのみならず、スペイン文化に興味のある方にもオススメしたい美しい作品です。