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【グリーグのピアノ曲】ノルウェーを愛した作曲家による美しい作品たち

母国ノルウェーを愛し、ノルウェーの民族音楽から着想を得て数々の作品を生み出した国民楽派の作曲家、エドヴァルド・グリーグ。

北欧の美しい山々を思い起こさせるような美しいメロディや、あたかもその物語が目の前で繰り広げられているかのような独特な世界観で、この世を去ってから100年以上が経過した現在でも、多くのクラシック愛好家や演奏者を魅了し続けています。

本記事では、そんなグリーグの作品のなかから、ピアノのために書かれた作品や作曲家自身がピアノ用に編曲し発表している作品をピックアップ!

作曲の背景とともにご紹介します!

【グリーグのピアノ曲】ノルウェーを愛した作曲家による美しい作品たち(1〜10)

ペール・ギュント 第1組曲 Op.46 第4曲「山の魔王の宮殿にて」Edvard Grieg

グリーグ #山の魔王の宮殿にて #ピアニスト 近藤由貴/Grieg: In the Hall of the Mountain King, Yuki Kondo
ペール・ギュント 第1組曲 Op.46 第4曲「山の魔王の宮殿にて」Edvard Grieg

母国ノルウェーを愛し、ノルウェーの民族音楽から着想を得て数々の作品を生み出した国民楽派の作曲家、エドヴァルド・グリーグ。

代表作『ペール・ギュント』のなかの1曲『山の魔王の宮殿にて』は、静かでゆっくりと始まる主題が次第にスピードと音量を増していく構造が印象的な作品です。

主人公ペールが出会った脅威に満ちた場面を、力強いピアノの音色で表現しているこの曲は、発表会やコンサートの曲目としてだけでなく、テレビCMや映画のBGMとしても使用され、幅広く親しまれています。

抒情小曲集 第8集 Op.65 第6曲「トロルドハウゲンの婚礼の日」Edvard Grieg

【解説付】グリーグ 抒情小曲集より「トロルドハウゲン婚礼の日」/Wedding day at Troldhaugen Op.65-6 / Edvard Grieg
抒情小曲集 第8集 Op.65 第6曲「トロルドハウゲンの婚礼の日」Edvard Grieg

ノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグが30年以上にわたって書き続けたピアノ曲集『抒情小曲集』の第8集に収録されている『トロルドハウゲン婚礼の日』。

トロルドハウゲンはグリーグと妻ニーナが過ごした土地の名前で、この曲はニーナにささげられた作品です。

曲中のさまざまなテーマは、それぞれテンポも曲調もまったく異なるため、表現力を身につける練習としても最適!

具体的なシーンを自分なりに想像しながら弾いてみると、より情感豊かに演奏できるでしょう。

抒情小曲集 第3集 Op.43 第6曲「春に寄す」Edvard Grieg

グリーグ:抒情小品集 第3集 春に寄す,Op.43-6  pf. 関 晴子:Seki, Seiko
抒情小曲集 第3集 Op.43 第6曲「春に寄す」Edvard Grieg

ピアノ曲集『抒情小曲集』に収められている、グリーグの作品の中で最もよく知られる名曲の一つ。

春の息吹と自然の美しい情景が目に浮かぶような情緒あふれる作品です。

グリーグがデンマークへ旅行中ホームシックになり、祖国ノルウェーの美しく雄大な自然をたたえるべく作曲したといわれています。

春の温かさを感じさせるような甘美な旋律をお楽しみください!

【グリーグのピアノ曲】ノルウェーを愛した作曲家による美しい作品たち(11〜20)

抒情小曲集 第3集 Op.43 第1曲「蝶々」Edvard Grieg

蝶々(グリーグ)Grieg – Sommerfugl (Butterfly) Op. 43 No. 1 – Lyric Pieces – pianomaedaful
抒情小曲集 第3集 Op.43 第1曲「蝶々」Edvard Grieg

北欧ノルウェーの作曲家、エドヴァルド・グリーグの作品の中でも特に人気が高いのが、全66曲からなるピアノ小品集『抒情小曲集』です。

10集に分かれて出版されたこの曲集には、グリーグの音楽的才能とノルウェーの文化的背景が色濃く反映されています。

第3集に収録されている『蝶々』は、軽やかで繊細なメロディが印象的。

まるで蝶が舞うような美しさと春の生命感が感じられ、聴く者の想像力を豊かに刺激します。

グリーグ自身の演奏録音も残されているこの曲は、気品ある響きとともに彼の音楽観をも伝えてくれるでしょう。

ペール・ギュント 第1組曲 Op.46 第3曲「アニトラの踊り」Edvard Grieg

アニトラの踊り – ペール・ギュント(グリーグ)Grieg – Anitra’s Dance – Peer Gynt − pianomaedaful
ペール・ギュント 第1組曲 Op.46 第3曲「アニトラの踊り」Edvard Grieg

母国ノルウェーの音楽の伝統に深い愛情を注ぎ、民族的な色彩を作品に織り込んだエドヴァルド・グリーグ。

自然豊かな故郷の風景や、北欧の神秘的な雰囲気を感じさせる彼の作品は、今なお世界中の人々を魅了してやみません。

『ペール・ギュント』第1組曲に収められた『アニトラの踊り』は、主人公が旅の途中で出会う美しい娘、アニトラの踊りの様子を表現した、軽快でリリカルなメロディが印象的な楽曲。

ノルウェーの大自然に思いをはせながら、この名曲に酔いしれてみてはいかがでしょうか。

詩的な音の絵 Op.3 第5曲Edvard Grieg

グリーグ :《詩的な音の絵》 Op.3より 第5番/秋田 佳乃羽(第46回入賞者記念コンサートA1級[金賞])
詩的な音の絵 Op.3 第5曲Edvard Grieg

ノルウェーの作曲家、エドヴァルド・グリーグの『詩的な音の絵 Op.3』は、彼が21歳の時に発表した若さあふれる感性と圧倒的な才能が光るピアノ曲集。

明るく穏やかな曲調が特徴的な第5曲は、ロマンティックで叙情的な旋律が印象的な作品です。

グリーグならではの豊かな表現力とピアニスティックな書法は、ピアノを学ぶ人にとって大変勉強になるはず。

ピアノの練習曲としてだけでなく、音楽の楽しさや美しさを味わえる1曲として、ぜひ演奏してみてください。

ホルベルク組曲(ホルベアの時代より)Op.40 第1曲「前奏曲」Edvard Grieg

グリーグ:《ホルベルク組曲》より 第1曲 「前奏曲」 Op.40-1/田中 梨瑚(第46回入賞者記念コンサートB級[金賞])
ホルベルク組曲(ホルベアの時代より)Op.40 第1曲「前奏曲」Edvard Grieg

エドヴァルド・グリーグが1884年に作曲した『ホルベルク組曲』。

『組曲「ホルベアの時代より」』のタイトルでも知られるこちらの曲集は、バロック時代の組曲のスタイルに習って作られており、第1曲目の『前奏曲』にもバッハの『平均律クラヴィーア曲集』のような高貴な雰囲気が感じられます。

細かい音符を正確に演奏するためには、指先への意識やテクニック練習が必須。

部分的に取り出しながら丁寧に練習し、粒がそろった美しい演奏を発表会で披露しましょう!