【フンメルのピアノ曲】発表会やコンクールでもおなじみの名作を厳選
1778年にハンガリーで生まれ、作曲家、ピアニストとして活躍したヨハン・ネポムク・フンメル。
ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンなど、古典派を代表する作曲家らと親交のあった彼は、生涯で交響曲以外ほぼすべてのジャンルの作品を手掛け、その半数以上を占めるピアノ作品は、今なおピアノ学習者やピアニスト、クラシック愛好家によって親しまれています。
本記事では、そんなフンメルのピアノ曲のなかから、現代において特に演奏される機会の多い人気作品をご紹介します!
【フンメルのピアノ曲】発表会やコンクールでもおなじみの名作を厳選(1〜10)
ノクターン ヘ長調 Op.99Johann Nepomuk Hummel

ヨハン・ネポムク・フンメルは古典派とロマン派のはざまを生きた作曲家で、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンらと親交を持ちながらも独自の音楽スタイルを確立しました。
ピアノ4手のために作曲された『ノクターン ヘ長調 Op.99』は、穏やかでロマンティックな雰囲気を持ちつつ、技術的にも表現的にも洗練された名曲。
変奏を重ねていくなかで、技巧的な部分と叙情的な部分が絶妙に織り交ぜられており、聴き手を飽きさせません。
ピアノを学ぶ方はもちろん、アンサンブルを楽しみたい方にもオススメの1曲です。
ロンド「ロンド・ファヴォーリ」変ホ長調 Op.11Johann Nepomuk Hummel

18世紀末から19世紀初頭にかけて活躍したヨハン・ネポムク・フンメル。
ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンといった大作曲家と交流を持ちながら、古典派からロマン派への橋渡し的な役割を果たした作曲家です。
代表的なピアノ曲『ロンド「ロンド・ファヴォーリ」変ホ長調 Op.11』は、クラシック様式にロマン主義的な要素を織り交ぜた、優雅で華麗な楽曲。
親しみやすい主題の反復と装飾的な変奏が印象的で、フンメルの独自の音楽性とピアニスティックな才能が存分に発揮されています。
上級者向けではありますが、演奏する喜びと聴衆を楽しませる魅力にあふれた作品です。
24の前奏曲 Op.67Johann Nepomuk Hummel

オーストリアの作曲家ヨハン・ネポムク・フンメルの名作『24の前奏曲 Op.67』。
幼少期からモーツァルトやハイドンに師事し、ベートーヴェンとも親交を深めた天才は、古典派とロマン派の橋渡し的存在として知られています。
本作は全調の長調・短調で書かれた24の小品からなり、各曲が独特の表情を見せるのが魅力。
豊かな音楽性とピアノの可能性を存分に引き出した曲想は、今なお多くの演奏家を魅了してやみません。
初級〜中級の学習者にオススメしたい、多彩な音楽性を養うのにうってつけの作品集です!
【フンメルのピアノ曲】発表会やコンクールでもおなじみの名作を厳選(11〜20)
ピアノソナタ 第3番 ヘ短調 Op.20Johann Nepomuk Hummel

ヨハン・ネポムク・フンメルは、18世紀末から19世紀初頭にかけて活躍したオーストリア系の作曲家兼ピアニストです。
モーツァルトやハイドンなど、当時の巨匠たちと親交を深め、古典派からロマン派への橋渡し的な役割を果たしました。
彼のピアノ作品の中でも特に人気が高いのが『ピアノソナタ 第3番 ヘ短調 Op.20』。
フンメルらしい繊細で表情豊かなメロディと、高度な演奏技術を要する華やかな装飾音が特徴です。
演奏効果的なフレージングやタッチの使い分けなど、じっくりと練習することで、自分の感情を存分に表現できる1曲です!
グルックの「アルミード」からの主題による変奏曲 Op.57Johann Nepomuk Hummel

ハンガリーの作曲家ヨハン・ネポムク・フンメルの人気曲の一つ『グルックの「アルミード」からの主題による変奏曲 Op.57』。
かのモーツァルトにもピアノを師事し、ベートーヴェンとも親交のあったフンメルですが、この曲には彼ならではの音楽的な洗練と華麗な技巧が凝縮されています。
本作では、10の変奏を通して、悲劇的な愛の物語を象徴する美しい主題が、クラシカルとロマン派のはざまで多彩に展開されていきます。
高度な演奏技術を要する作品ですが、その表現力の豊かさとピアノ音楽の可能性を感じさせてくれるでしょう。
ピアノ五重奏曲 Op.87Johann Nepomuk Hummel

ハンガリー生まれの作曲家ヨハン・ネポムク・フンメルは、モーツァルトやベートーヴェンらと親交を深めながら、古典派からロマン派へと橋渡しをした重要な人物。
『ピアノ五重奏曲 Op.87』は、技巧的なピアノと弦楽器の見事なアンサンブルが魅力の作品です。
ピアノが華麗なパッセージを奏でる一方で、穏やかなパートもあり表情豊かな4楽章構成。
特にロマン派を予感させる情熱的な終楽章は聴き応え抜群です!
ピアノと室内楽の名曲を味わいたい方にオススメですよ。
ピアノ協奏曲 第2番 Op.85Johann Nepomuk Hummel

ヨハン・ネポムク・フンメルは、ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンらと親交を深めた古典派とロマン派の橋渡し的存在。
彼の代表的なピアノ協奏曲の1つ『ピアノ協奏曲 第2番 Op.85』は、よりロマンティックな表現を盛り込んだ意欲作です。
ピアノのソロが際立つ技巧的な書法に、管弦楽とのバランスの良さが光ります。
ショパンにも影響を与えたとされるこの曲は、フンメルならではの魅力が詰まった注目の1曲。
初級・中級者から上級者まで、ぜひ演奏してみたい作品ですね。