ピアノ初心者必見!一度は弾いておきたい定番クラシック作品を厳選
「ピアノ初心者のうちは有名な曲なんて絶対に弾けない!」と思い込んでいませんか?
実は、クラシック作品の中には、ピアノを練習し始めて間もない方でも挑戦しやすい名曲がたくさんあるんです。
そこで本記事では、ピアノ初心者の方にオススメのクラシック作品をピックアップ!
バロックから近現代まで、幅広い時代のピアノ曲や管弦楽作品のピアノ編曲版をご紹介します。
一部分のみ取り出して弾くもよし、テンポを落としてゆっくり弾くもよし、ご自分に合った方法で名曲の演奏を楽しんでみてください!
ピアノ初心者必見!一度は弾いておきたい定番クラシック作品を厳選(1〜10)
ノクターン 第2番 Op.9-2Frederic Chopin

ポーランドが生んだ天才作曲家、フレデリック・ショパンの名曲をご紹介します。
1830年代初頭に書かれたこの曲は、ショパンが約20歳の時の作品。
ゆったりとしたテンポのなかで流れるなめらかなメロディは、ピアノを始めたばかりの方でもとらえやすく、取り組みやすい作品といえるでしょう。
ただし、左手の跳躍をマスターするためには、丁寧な練習が必要!
片手の練習で移動の間隔をしっかりつかみ、部分ごとに区切りながら両手合わせをゆっくり行いましょう。
本作は1956年の映画『愛情物語』の主題曲としても使用されました。
美しく演奏するためには、焦らずコツコツ練習することが大切です!
ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」第1楽章Ludwig van Beethoven

切なさに満ちたあまりにも美しい旋律からはじまる、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの名曲『ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」』。
ゆったりと繰り返される三連符が印象的な第1楽章は、ピアノ初心者でも挑戦しやすい作品として知られています。
譜読みしやすく手になじみやすい曲ではありますが、よどみなく正確にリズムを刻みながらメロディラインを響かせるためには、高い集中力と指先への意識が求められます。
和声の変化にしっかりと耳を傾けながら、曲の世界観に入り込んで演奏しましょう。
カノンJohann Pachelbel

バロック音楽の大家として知られるヨハン・パッヘルベルが残した名曲は、ピアノを習い始めた方にとって格好の練習曲といえます。
繰り返される美しい和音進行と、地を這うようなベースラインが特徴的な本作は、シンプルながらも深い感情を呼び起こす魅力があります。
1653年に生を受けたパッヘルベルは、ウィーンやシュトゥットガルトでオルガニストとして活躍。
その音楽は、後のヨハン・セバスティアン・バッハにも影響を与えたといわれています。
ピアノ初級者の方でも、ゆっくりしたテンポで練習を重ねれば、きっと弾きこなせるはずです。
優雅なメロディーを奏でながら、バロック音楽の世界に浸ってみませんか?
子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

ドイツロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンが「子供心を描いた大人のための作品」として残した全13曲から成るピアノ小品集『子供の情景』。
第7曲の本作は夢見心地なメロディが美しい、シューマンのピアノ曲のなかで最も有名な作品の一つです。
1838年に作曲されたこの曲は、ゆったりとした曲調で、和音を美しく響かせる難しさがありますが、1曲弾き終わったころにはきっと、名曲を最後まで弾けた達成感で満たされるでしょう!
ピアノだけでなく、さまざまな楽器で演奏されており、クラシックファンのみならず、多くの人の心をとらえています。
ピアノソナタ ハ長調 第16番 K.545 第1楽章Wolfgang Amadeus Mozart

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのソナタの中でも知名度の高い作品の一つであり、多くのピアノ学習者がテキストとして使用するソナタアルバムやソナチネアルバムにも収録されている『ピアノソナタ ハ長調 第16番 K.545』。
第1楽章は特に広く親しまれており、ピアノ発表会でも頻繁に演奏される名曲です。
明るく快活な作品の良さを最大まで引き出せるよう、音の粒をそろえ、リズムを正確にコントロールしながら演奏しましょう。
2つのアラベスク 第1番Claude Debussy

フランス印象派の作曲家クロード・ドビュッシー初期のピアノ作品であり、ドビュッシーの作品の中で最も有名な曲の1つに数えられる『2つのアラベスク』。
アラベスクとは「アラビア風の」を意味する言葉で、イスラム美術に見られる曲線的な模様のことを指します。
アルべジオが多用された本作は、まさに曲線が絡み合う模様の美しさを、そのまま音楽に表したかのような作品です!
左手の上下するアルペジオと、リズムのまったく異なる右手のメロディーが自然に美しく絡み合い、癒やしの音楽を紡いでいます。
1888年頃に作曲され、1891年に改訂されたこの作品は、大人になってピアノを習い始める方々からも人気の高い作品の1つです。
メヌエット ト長調 BWV Anh.114Christian Petzold

多くのピアノの初級楽譜に収録され、ピアノを習う方が一度は練習する定番曲といっても過言ではない『メヌエット ト長調 BWV Anh.114』は、発表会でも大人気の名曲です。
長い間ヨハン・セバスティアン・バッハの作品とされ『アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳』にも収録されてきましたが、近年の研究によって、同時代を生きた作曲家クリスティアン・ペツォールトの作品であることが判明しています。
なぜバッハが自分の作品と偽り自身の作品集におさめたのかは、未だ謎に包まれているそうです。