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季節の風景 の検索結果(21〜30)
道暮れて 右も左も 刈田かな日野草城
秋になると田んぼも、稲刈りをする時期ですよね。
夏までは青々とした田んぼが、稲が実を付けて一面が黄金色になったことでしょう。
秋が訪れ日が沈む時間も早まり、田んぼを見渡すと稲刈りが終わっている。
俳句からは、田んぼを通して、季節の移ろいも感じ取れますね。
高齢者の方にも、季節を感じ取れる俳句を作っていただくことで、季節を感じられるのではないでしょうか?
また秋の俳句つくりから、幼い頃の思い出も一緒に振り返っていただけそうですね。
夕立

夏の夕方に突然降る雨、夕立。
最近は熱帯雨林地方のようなどしゃ降りの夕立もありますので要注意ですよね。
与謝蕪村、正岡子規をはじめ、たくさんの俳人によって突然変わるその雨の景色が詠まれてきました。
怖いくらいの雨は視覚から、雨上がりの独特の匂いは嗅覚から、もちろん雨の質感もと、いろいろな角度から切り込める守備範囲の広い季語でもあります。
街の夕立、山の夕立、海の夕立など、映画のワンシーンを思い浮かべるのもいいかもしれませんね。
冬の風

冷たく乾いた空気を運びながら吹き抜ける冬特有の風を表す季語です。
頬に当たるするどい風や木の枝を揺らす音、遠くまで澄みわたる空気などさまざまな冬の情景が思い浮かぶでしょう。
俳句では落ち葉が舞う様子や人の少ない道を吹き抜ける風、凍えるような朝の空気などと組み合わせると、季節感がいっそう豊かになります。
冬の風は厳しさを感じさせる一方で、澄みきった空や静かな町の景色を引き立てる存在。
冬の自然の表情を感じながら、季節の空気を言葉に映し出す楽しさを味わえる季語です。
金木犀なとり

秋の風に乗って漂う甘い香りに、ふと懐かしさを覚えることってありますよね。
そんな季節の情景に寄り添ってくれるのが、シンガーソングライターのなとりさんが手がけた本作。
2023年8月に配信されたシングルで、アルバム『劇場』にも収録されています。
もともとデモ音源がSNSで注目を集め、待望のリリースとなった経緯があるんですよね。
疾走感のあるジャジーなアレンジと、なとりさんのアンニュイなウィスパーボイスが絶妙に絡み合い、聴くたびに心地よいグルーヴを感じられます。
少し肌寒くなってきた秋の夜長、部屋でゆったりと過ごすときや、夜風を感じながらのドライブにもぴったりな1曲だと思いますよ。
肌寒し 竹切る山の 薄紅葉野沢凡兆
あの松尾芭蕉さんに師事した江戸時代の俳人。
近年その句が再評価されている「遅れて来た大物」とも。
俳諧せん集『猿蓑』にはその芭蕉さんよりも多くの句が入集しているんですよ。
ここに挙げた句は少し句をかじった方なら「季重なりなのでは?」と思うことでしょう。
季重なりとは1句の中に2つの季語が入っていることで、普通はタブーとされている手法なのですが、ここの季重なりはそんなタブーをも感じさせない収まりの良さを見せています。
中七に登場する「竹」の青さがまた鮮やかですね。
秋の暮れ 道にしゃがんで 子がひとり高浜虚子
秋の夕暮れに広がる静けさと、道にしゃがみこむ子供の姿を切り取った一瞬の情景が印象的です。
落ち葉が色づき始め、空気がひんやりしてくる季節感が伝わり、読み手の心に柔らかくしみ入ります。
子供がしゃがむさまは遊びに夢中になった瞬間なのか、何かを見つめる時間なのか、それとも帰りたくないと駄々をこねているのか……と、想像力を刺激する余白を持っています。
高齢者にとっても、孫や地域の子供たちの姿を思い浮かべながら味わうことで、日常の小さな幸せや季節の移ろい、時間の経過を深く感じられることでしょう。
赤黄色の金木犀フジファブリック

秋の夕暮れ、どこからともなく漂う金木犀の香りに胸が騒ぐ感覚。
フジファブリックが2004年9月に四季シリーズの秋盤としてリリースしたこの楽曲は、香りという目に見えないものが記憶を呼び覚ます瞬間を繊細に描いています。
冒頭のギターアルペジオから、秋の空気感がそのまま音になったかのような叙情性が漂い、時の流れへの焦燥と消えゆく記憶への諦念が交錯する歌詞世界が広がります。
感傷的になりきれない微妙な心の揺らぎを描いた志村正彦さんの表現力は圧巻です。
メジャー1stアルバム『フジファブリック』にも収録され、毎年秋になるとラジオでオンエアされる定番曲として親しまれています。
学生時代の帰り道を思い出しながら、秋の夜長にじっくり聴きたい一曲です。

