【メシアンのピアノ曲】優れた色彩感覚によって生まれた珠玉の作品たち
1908年にフランスのアヴィニョンで生まれ、作曲家、オルガン奏者、ピアニスト、音楽教育者として活躍したオリヴィエ・メシアンさん。
彼は神学者、鳥類学者としての一面も持ち合わせており、鳥に対する並々ならぬ思いは、作品にも色濃く反映されています。
また、音を聴くと色彩や模様を連想する「共感覚」の持ち主でもあり、その連想を楽譜に書き込む独特のスタイルで曲を完成させていったといいます。
本記事では、そんなメシアンさんが手掛けた作品のなかから、演奏機会の多いピアノ独奏曲やピアノを含む編成で演奏される作品をご紹介します!
- 【モンポウのピアノ曲】内気な作曲家が手掛けた癒やしの名曲を紹介
- 【ムソルグスキーのピアノ曲】組曲「展覧会の絵」の作者による珠玉の名作
- 【セヴラックのピアノ曲】ドビュッシーが認めた天才作曲家による名作
- 【プーランクのピアノ曲】エスプリの作曲家が手掛けた名曲を厳選
- 【シャブリエのピアノ曲】フランス音楽のエスプリが手掛けた珠玉の名曲
- 【リュリのピアノ曲】フランス王の寵愛を受けた音楽家による名作
- 【シマノフスキのピアノ曲】激動の時代を生きた作曲家が遺した名作
- 【ドホナーニのピアノ曲】ハンガリーの秀才が手掛けた名曲を一挙紹介
- 【イベールのピアノ曲】20世紀フランスの作曲家が手掛けた珠玉の名作
- 【デュティユーのピアノ曲】20世紀後半のフランスを代表する作曲家による名作
- 【フォーレ】難易度低め!フランス音楽の巨匠が手掛けたおすすめのピアノ曲
- 【モシュコフスキ―のピアノ曲】テクニック向上にも役立つ珠玉の名作
- サティのピアノ曲|音楽の異端児が手掛けたはかなく美しい作品たち
【メシアンのピアノ曲】優れた色彩感覚によって生まれた珠玉の作品たち(11〜20)
鳥の小スケッチ 第1曲「ヨーロッパコマドリ」Olivier Messiaen

20世紀を代表するフランスの作曲家、オリヴィエ・メシアンさんは、独創的な音楽言語と深い精神性で知られています。
『鳥の小スケッチ』は、彼の妻イヴォンヌ・ロリオにささげられたピアノ作品集で、ヨーロッパのさまざまな鳥の鳴き声を模倣した6つの短い楽章から成り立っています。
複雑で色彩豊かな和声とリズムが特徴的で、作曲家の宗教観と自然への愛が感じられる本作は、クラシック音楽ファンだけでなく、自然を愛する人にもおすすめの1曲です。
幼子イエスに注ぐ20のまなざし 第1曲「父なる神のまなざし」Olivier Messiaen

20世紀を代表するフランスの作曲家、オリヴィエ・メシアンさん。
彼の宗教的なテーマを追求した作品のなかでも特に有名なのが、ピアノ独奏のための組曲『幼子イエスに注ぐ20のまなざし』でしょう。
全20曲からなるこの大作は、1944年のパリで作曲されました。
第1曲『父なる神のまなざし』では、全曲を通して繰り返されるモチーフ「神のテーマ」が印象的です。
複雑なリズムと和声、そして豊かな色彩感で、メシアンの信仰の深さと音楽的独創性が感じられる本作は高度な演奏技術を要しますが、その精神性の高さから、チャレンジしがいのある曲といえるでしょう。
カンテヨジャヤーOlivier Messiaen

20世紀を代表するフランスの作曲家オリヴィエ・メシアンさんは、神秘的かつ宗教的なテーマを用いた音楽で知られ、複雑なリズム、豊かな音色、独特の和声言語によって個性を発揮しました。
彼のピアノ作品『カンテヨジャヤー』は、ヒンドゥー音楽のリズムとカルナティック音楽理論を基に作曲した挑戦的な作品です。
重層化と反復によって進行するこの曲は、メシアンの音楽的探求と成熟が反映された、彼の足跡をたどる上で欠かせない1曲。
クラシックとモダンが融合した深遠な世界観は、音楽愛好家だけでなく、精神性や哲学に興味がある方にもオススメです。
鳥のカタログ 第2巻 第6番「モリヒバリ」Olivier Messiaen

20世紀を代表する作曲家オリヴィエ・メシアンさんは、音楽をひたむきに追求した作曲家。
神秘的で宗教的なテーマを軸に、複雑なリズムとハーモニーの探求により独自の音楽言語を確立した『鳥のカタログ』は、まさにメシアンの音楽世界の集大成といえるでしょう。
第2巻第6番『モリヒバリ』では、フランスの自然と鳥の声を細部まで音で再現。
この曲から、神の被造物である鳥たちへの深い愛と畏敬の念が伝わってきます。
クラシック音楽になじみのない方にこそ、ぜひ聴いていただきたい名曲です。
鳥のカタログ 第7巻 第13番「ダイシャクシギ」Olivier Messiaen

神秘的で色彩豊かな作風で知られるオリヴィエ・メシアンさん。
彼の代表的なピアノ作品『鳥のカタログ』は、フランス各地の鳥の鳴き声を譜面に起こし、そこに独自の音楽言語を織り交ぜた全13曲から成ります。
なかでも第7巻第13番『ダイシャクシギ』は、ブルターニュの海岸に生息するこの鳥の孤独な鳴き声と荒涼とした風景美を見事に描写。
複雑なリズムとハーモニー、豊かな音色が、神への畏敬の念と自然への深い愛情を感じさせる名曲です。
感受性豊かなピアニストの演奏で、作曲家の精神性に触れてみてはいかがでしょうか。
おわりに
調性音楽に親しんでいる方々にとって、調性感のないメシアンさんの音楽は非常に難解に聴こえるかもしれません。
しかし、自然やキリストの神性を音に表した不思議な音の世界に、聴けば聴くほど引き込まれていく方も多いはず。
メシアンさんの世界観をより深く体感すべく、演奏にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


