瀧廉太郎の人気曲ランキング【2025】
「荒城の月」「花」「お正月」など、日本人の心に深く刻まれた名曲を生み出した瀧廉太郎さん。
わずか23年の生涯で、西洋音楽の技法と日本の繊細な情緒を見事に調和させた珠玉の作品を残しました。
童謡から唱歌まで幅広いジャンルで活躍し、その清らかな旋律は今なお私たちの心に響き続けています。
皆様から寄せられた思い入れ深い楽曲の数々を、愛着のこもった声とともにご紹介します。
もくじ
瀧廉太郎の人気曲ランキング【2025】
月瀧廉太郎13位

月をテーマにした童謡は数多くありますが、中でも瀧廉太郎が作曲した「月」は特に有名なのではないでしょうか。
瀧廉太郎は作曲家ですが、実はこの「月」は瀧自身が作詞も手掛けています。
秋の空に浮かぶ月を思い浮かべて、ぜひ聴いてみて下さいね。
雁作詞・作曲:滝廉太郎14位

秋から冬にかけて日本にやってくるガンという鳥をテーマにした、滝廉太郎の楽曲『雁』。
月が輝く夜空に、群れで動くガンの様子を情緒豊かに描いています。
十五夜がある秋の季節にぴったりな、風情あふれる1曲ですね。
この曲は滝廉太郎が富山で過ごしていた頃に、夜空を飛ぶガンの様子を見て作られたと言われています。
ほんの短い楽曲の中に、日本の美しい月夜の光景が存分に詰め込まれています。
朝晩に暑さがなくなる秋に、この曲に耳を傾けながら今一度日本独特の風情に触れてみてはいかがでしょうか。
秋の月作詞・作曲:滝廉太郎15位

有名なお月さまの歌『荒城の月』を作曲した滝廉太郎のまた別のお月さまの歌『秋の月』。
四季折々の様子を歌った組歌『四季』の中で秋のパートを歌ったのがこちらの曲です。
ほかの季節の歌詞は別の作詞家が作詞しましたが、この曲は滝廉太郎自身が作詞もつとめました。
月はいつでも同じように輝いているように見えるけれど、秋の月だけはなぜか少し違う雰囲気があっていろんなことを感じさせる、という思いを歌っています。
『荒城の月』とあわせてこちらもぜひ聴いてみてくださいね!
憾瀧廉太郎16位

『荒城の月』や『お正月』など、日本人であれば誰もが知っている童謡や歌曲を手掛け、日本の音楽史にその名を刻んだ瀧廉太郎さん。
23歳というあまりにも若い年齢でこの世を去ってしまった瀧さんの代表的な作品と言えば、冒頭で触れた歌曲が中心ですが、明治時代という日本における西洋音楽の黎明期の中でドイツ音楽に傾倒し、日本人音楽家として3人目となるヨーロッパ留学生としてドイツに留学した経験を持つ瀧さんは、日本人で初めてピアノ独奏曲『メヌエット』も作曲しています。
今回紹介する『憾』はそんな瀧さんによる貴重なピアノ曲であり、実質的な遺作となった作品。
美しくもどこか哀愁を帯びた旋律が特徴的なこちらの『憾』は、タイトルからも察せられるように自身の死期を悟った瀧さんのやるせない思いが込められていると言われています。
瀧さんが長生きしていたら、日本や世界の音楽の歴史はどうなっていたのか……そんなことを想像しながらこの作品を聴いてみるのもよいかもしれません。