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レコーディングエンジニアになるために必要なこと

レコーディングエンジニアになるために必要なこと
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レコーディングエンジニアになるために必要なこと

「レコーディングエンジニアになりたい!」「音響技術を極めたい!」

今回は憧れのレコーディングエンジニアになるために必要な資質やスキルなどをまとめました。

世界は音で溢れかえっている

sound

http://www.refreshingcities.org/how-to-solve-the-sound-problem-on-windows-system/

あなたは今日「音」を聴きましたか?

ミュージシャンが制作した楽曲はもちろん、生活に溢れる身近なものまで、現代では「録音技術」は避けては通れません。

「5分ある曲は聴くのにも5分かかる」

過去の音楽や世の中に出回ってる音楽を含めると、一生かけても絶対聴くことができません。

新しい音楽は今日もどんどん生み出されています。

レコーディングエンジニアはそんな音をキャッチし、音の作品へと仕上げる大切な仕事を担っています。

昔に比べて今は「技術とセンスを持ったレコーディングエンジニア」がより求められている時代に突入しているのです。

あなたの今聴いている音源も、どこかで録音された作品なわけです。

「レコーディングエンジニア」という存在はこの先も欠かすことができない存在なのです。

レコーディングエンジニアの仕事内容は?

graph

http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20110218/110195/?P=2&ST=career&n_cid=nbpwol_else

レコーディングエンジニアは、「音」を録音し、各楽器のバランスをとり、音調整するのが主な仕事です。

当たり前かもしれないですが、レコーディングエンジニアは楽器の演奏はしませんし、楽曲の印税収入などはありません。

音の作業をするためのレコーディングルームで、何度も音を録音したり、聴いたりする作業が一昼夜問わず続きます。

時には深夜に及んだり、泊まり込みなどの時もあります。

ただ闇雲に作業に時間をかけていたら良いというものでもありません。

予算の関係、〆切の案件なども多いので「いかに短い時間でベストな作品に仕上げるか」も現代では求められます。

言葉だけで表現すると過酷な環境に見えるかもしれないですが、作品が出来上がった時の喜びは他のものには代え難いものがあります。

決して表舞台に出るような華やかな仕事ではありませんが、世に溢れる音を制作している素敵なお仕事だとわたくしは思います。

どうやったらなれるのか?

headphones

http://beatelite.com/blog/headphones-studio/

レコーディングエンジニアは、一般のお仕事同様、募集や求人を行っているところも多いです。

ただ最初は誰でも「見習い」期間なので、決してその時間が就業時間とは限りません。

スタジオの管理業務(予約受付など)、レコーディングエンジニアのアシスタントとして、まずスタートをすることになります。

狭き門だと思っている人も多いかもしれませんが、決してそんなことはなく、実はきっかけはたくさん転がっています。

レコーディングエンジニアになるために必要な資格はない

Ann-Mincieli

http://ccr.mcgraw-hill.com/2011/10/27/sound-engineering-technician-sound-engineer/

レコーディングエンジニアになるために必要な資格はないですが、技術は当たり前のように持っていないといけない仕事です。

そして、その技術は、現場で経験とキャリアを積んでいき培われるものです。

音楽の専門学校などでも学べる機会はたくさんありますが、どんなに学校の中で優秀でもプロの現場ではそれ以上の数をこなしていく必要があるので、何年もかけてその技術取得に向き合っていかなければなりません。

ちなみにProTools技術認定試験サウンドレコーディング技術認定試験MIDI検定試験など、レコーディングエンジニアとしてのスキルには役に立つ検定は存在するので、学ぶきっかけにはなると思います。

参考:【スキルアップ】音楽系の資格・検定13選

レコーディングエンジニアに必要なスキル

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http://www.danpurdy.co.uk/audio/multiple-pro-tools-plugin-folders/

Pro Toolsの操作

Pro Tools(プロツールス)とはレコーディングスタジオに常備している音楽制作ソフトウェアのことです。

現在レコーディングスタジオではほぼ100%と言っていいほど、Pro Toolsのシステムが使用されています。

操作技術の取得が必須なのは、世界共通です。

Pro Tools(プロ・ツールス)は、アメリカのアビッド・テクノロジー社が設計開発及び販売しているパーソナルコンピュータを核としたデジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)用のソフトウェアの名称であり、音声信号を入出力させるオーディオ・インターフェースと組み合わせて使用されるシステム全体の呼称でもある。

http://ja.wikipedia.org/wiki/Pro_Tools

音響機器の操作技術

録音機器が進化していく中でも、マイクの接続やミキサーの操作などの基本的なことは絶対必要です。

もちろん操作技術だけではなく、音響知識や電気工学的な知識も同時に必要となります。

コミュニケーションスキル

レコーディングエンジニアは技術職ですが、お客さん目線からは「接客サービス業」だと考えてください。

そしてプロデューサー、ディレクター、アレンジャー、スタッフなど、その作品に対して関わってくる人の数は計り知れません。

多くの人々と気持よく円滑に作業が出来るように、コミュニケーションスキル(礼節・気遣い・常識…など)は身につけないといけないスキルです。

参考:レコーディングエンジニアとうまくコミュニケーションするコツ

体力

レコーディングエンジニアは決して体を動かすような体育会系の仕事ではないですが、長時間の作業を何本も連続でこなすことも多く、基本的に休暇日などは不定期です。

「音」を扱う繊細な仕事なので、集中力を持続させることも必要となります。

空き時間は技術取得ための学習時間なども考えると、ハードなスケジュールをこなすことができる体力を身につける必要があります。

音楽知識

多くの音楽を知っているというのは、知識というより経験かもしれません。

良い作品にするためには、良い作品を知っていることが絶対条件です。

自分が好んで聴いている楽曲だけではなく、ジャンル問わず幅広く音楽を聴くようにしましょう。

管理術

レコーディングしているセッションデータ、機材の管理、スケジュールなどを、すべて把握し、管理して進行しないといけません。

これはどんな仕事でも言えることかもしれないですが、身につけておきたいスキルです。

参考:【バンドマンのための】アルバムCD制作入門〜スケジュール編〜

最低限の楽器の演奏技術

音を知ると言う上では「楽器を奏でる」ということも必要だと思います。

ドラムセットやギターなどの楽器自体のチューニングや調整をする場面も多くあります。

演奏経験があると様々なことに応用できる機会が多いです。

参考:京都の音楽学校・音楽教室まとめ。おすすめの音楽塾・ミュージックスクール一覧

今から準備しておくべきこと

guru

http://thegrio.com/2013/07/17/young-guru-talks-new-headphone-line-and-jay-z/

キレイな八の字巻きをマスターしておく

レコーディングスタジオではケーブルを巻く機会が多いのですが、そのほとんどが「八の字巻き」という方法で巻いてます。

5m程度のマイクケーブルなら10秒以内には巻けるよう練習しておきましょう。

同時にマイクスタンドの使用方法にも慣れておきましょう。

参考:わかりやすい!

ケーブルの巻き方・八の字巻きのやり方

参考:マイクスタンドのかんたん調整法

マイPCを購入する

最低限パソコンスキルは培っておきたいのです。

自分で購入し、設定するところから覚えていきましょう。

ちなみにレコーディングスタジオは、Macが主流です。

参考:Apple社 Mac

参考:なぜMacなのか?

ミュージャンがこぞってMacを使う理由

Pro Toolsの操作

必要なスキルでも上げたようにPro Toolsの操作には慣れておかないといけません。

レコーディングスタジオのPro Toolsを揃えるのは、なかなか現実的ではありませんが、一般のタイプなら3万〜5万ぐらいで購入できます。

所有しているパソコンにインストールしてどんどん使っておきましょう。

音楽仲間を増やす

過去エンジニアになった人の経緯を振り返ってみると、音楽仲間が周辺に多いことに気がつきました。

この業界は意外と狭い業界なので、多くの人と繫がっているとチャンスはたくさん転がっています。

良い環境でたくさん音楽を聴く

音が良いと評判のいいライブハウスやコンサート会場に足を運んでみたり、CDを購入してしっかりスピーカーで聴いたり、音楽を聴く環境に妥協はしないほうがよいでしょう。

楽器事に音を聴き分けれたりできるぐらい、たくさん音楽を聴き耳を鍛えておきましょう。

リハスタでアルバイトしてみる

マイクスタンド〜機材・楽器の扱い方、ミュージシャンのおもてなしの仕方など…

レコーディングスタジオではないですが、多くのミュージシャンや音楽人が集まるリハーサルスタジオでの勤務経験は、決して無駄にはなりません。

以下も参考になれば幸いでございます。

参考:【音楽スタジオのアルバイトってどう?】仕事内容や心構え、あると便利なスキルや面接対策について教えちゃいます!

参考:音楽関係のお仕事一覧

最後に

レコーディングエンジニアにも様々なタイプの方がおられ、100人いたら100通りの経験がありますので、一概に「こうすればなれる」と言うものではありません。

向き不向きなどが決まってあるわけではなく、確実な進路コースがあるわけでもないですが、「音楽が好き!」という気持ちと「もっと良い作品にしたい!」などの向上心は、レコーディングエンジニアが皆共通していることです。

自ら学んでいくことが、なによりも必要なのではないでしょうか。

今回は将来レコーディングエンジニアを目指している方にとって少しでも参考になれば幸いでございます。

応援しております!

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