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【シェーンベルクのピアノ曲】十二音技法の創始者による無調の作品たち

調性のない「無調」の音楽を追求した現代音楽を代表するオーストリアの作曲家、アルノルト・シェーンベルクさん。

1オクターブ内の音を均等に扱う「十二音技法」の創始者でもある彼の音楽は非常に難解なことで知られており、演奏される機会はそれほど多くありませんが、無意識のうちに独特の世界観に引き込まれる不思議な魅力をたたえています。

本記事では、そんなシェーン・ベルクさんの作品のなかから、ピアノ独奏曲やピアノが重要な位置を占める作品を厳選してご紹介します!

【シェーンベルクのピアノ曲】十二音技法の創始者による無調の作品たち

ピアノ曲 Op.33aArnold Schönberg

シェーンベルク ピアノ曲 op.33a 丸山美由紀(ピアノ)
ピアノ曲 Op.33aArnold Schönberg

20世紀を代表する作曲家のひとり、アルノルト・シェーンベルクさん。

彼は無調音楽の探求者として知られ、十二音技法の創始者でもあります。

『ピアノ曲 Op.33a』は、そんなシェーンベルクが晩年に手掛けたピアノソロ作品。

1928年に作曲されたこの曲は、彼の革新的な音楽語法が凝縮された名曲として高く評価されています。

一聴すると難解に感じるかもしれませんが、十二音技法によって生み出される独特の響きは、聴く者を異次元の世界へいざなってくれることでしょう。

ピアノ音楽の可能性を広げたこの曲は、現代音楽に興味がある方にぜひ聴いていただきたい1曲です。

4つの歌曲 Op.2Arnold Schönberg

シェーンベルク: 4つの歌曲,op.2 期待 Pf.赤松林太郎:Akamatsu,Rintaro Sop.佐々木淑美:Sasaki, Yoshimi
4つの歌曲 Op.2Arnold Schönberg

オーストリアの作曲家アーノルト・シェーンベルクさんは、現代音楽の革新者として知られています。

若くしてオペレッタの編曲で才能を発揮し、マーラーから後見人としての支援を受けました。

『4つの歌曲 Op.2』は、シェーンベルクの初期作品のひとつであり、ロマン派の影響から脱却しつつ、独自の音楽スタイルへの移行を示しています。

恋人への切ない思いや、自然との一体感など、表現主義的な歌詞の世界観に、シェーンベルクならではの革新的な和声が見事にマッチしています。

シェーンベルクの音楽的進化の過程を感じられる本作は、現代音楽に興味のある方にぜひオススメしたい1曲です。

ピアノ協奏曲 Op.42Arnold Schönberg

Schönberg: Piano Concerto, Gould & Craft (1961) シェーンベルク ピアノ協奏曲 グールド
ピアノ協奏曲 Op.42Arnold Schönberg

20世紀を代表する作曲家のひとりとして音楽史に名を刻んだ、アルノルト・シェーンベルクさん。

調性を持たない音楽「無調」の探求や、12音技法の確立など、常に未知の領域に挑戦し続けた彼の姿勢は、アルバン・ベルクら多くの弟子たちに受け継がれ、現代音楽の礎を築きました。

晩年に書かれた『ピアノ協奏曲 Op.42』は、シェーンベルクさんの集大成ともいえる大作。

一つの楽章でありながら四つの性格の異なる部分から成り、円熟した彼の作曲技術が遺憾なく発揮されています。

複雑な構成と和声、高度な演奏技術を要するこの曲に挑戦するのは容易ではありませんが、聴く者を知的な興奮で満たしてくれることでしょう。

おわりに

「無調」の世界、いかがでしたか?

調性音楽に親しんでいる私たちにとって、はじめは違和感のある音楽に思えるかもしれませんが、耳が慣れてくるとなぜかクセになる……調性に捉われない音楽には、そんな魅力があります。

シェーンベルクさんの作品に興味が湧いた方は、ぜひ演奏にも挑戦しながら、不思議な魅力をじっくり味わってみてくださいね。