【初級~中級向け】ピアノで弾くシューベルトのおすすめ曲
31年という短い生涯の中で膨大な作品を残し、初期ロマン派の代表的な作曲家であるフランツ・シューベルト。
『野ばら』や『魔王』といった教科書に載っているような歌曲、『4つの即興曲』や『楽興の時』といったピアノ曲、交響曲第7番『未完成』などさまざまな分野で音楽史に残る名曲を生み出したことはここで語るまでもないですよね。
こちらの記事ではシューベルトの数ある名曲の中でも、比較的ピアノを弾く上で難易度が低めの楽曲をピアノ曲はもちろんピアノアレンジで弾ける歌曲なども含めてまとめています。
有名なソナタなどは難しくて手が出せない、という初心者から中級者のピアニストの皆さま、まずはここからシューベルトの世界に触れてみてください!
もくじ
- 【初級~中級向け】ピアノで弾くシューベルトのおすすめ曲
- 3つのピアノ曲(即興曲) 第2番 変ホ長調,D946Franz Schubert
- 即興曲 変ト長調 作品90−3Franz Schubert
- 即興曲集 第3番 変ロ長調 ,D935,Op.142Franz Schubert
- 《高雅なワルツ》op.77Franz Schubert
- 魔王(ピアノ簡易版)Franz Schubert
- 楽興の時 D780 Op.94 第3番Franz Schubert
- 即興曲 Op.90-2Franz Schubert
- アレグレット ハ短調 D 915Franz Schubert
- 『12のワルツ、17のレントラーと9つのエコセーズ D145 Op.18』より「ワルツ 第6番」Franz Schubert
- 野ばらFranz Schubert
- 4つの即興曲 D935 Op.142 第2番Franz Schubert
- スケルツォ 変ロ長調 D.593Franz Schubert
- シューベルトの子守歌Franz Schubert
- 「アルバムの綴り」 D.844 ト長調Franz Schubert
- 『白鳥の歌』第4曲「セレナーデ」Franz Schubert
- 『34の感傷的なワルツ D 779 Op.50』より13番Franz Schubert
- ワルツ 変イ長調 D. 978Franz Schubert
- メヌエット イ長調 D334Franz Schubert
- アンダンテ ハ長調 D29Franz Schubert
- 8つのレントラー D.378Franz Schubert
- トロイメライRobert Schumann
- 鱒(リスト編曲)Franz Schubert
- 30の易しいメヌエットとトリオ 第8番Franz Schubert
- 3つのエコセーズ D.816Franz Schubert
【初級~中級向け】ピアノで弾くシューベルトのおすすめ曲(1〜20)
3つのピアノ曲(即興曲) 第2番 変ホ長調,D946Franz Schubert

19世紀末のアメリカを代表するロマン主義音楽の作曲家、フランツ・シューベルトが1828年5月に作曲したこの曲。
シューベルトの死の約6カ月前に書かれた晩年の傑作で、ロンド形式で構成されています。
主題は抒情的で落ち着いた雰囲気を持ち、2つのエピソードが織り交ぜられた構成が特徴的です。
シューベルトの豊かなメロディーセンスと独特の和声進行が感じられる本作は、ピアノ初心者の方にもおすすめです。
左手が伴奏、右手がメロディとわかりやすく、中間部の難しいところはゆっくり練習することによってシューベルトの音楽世界に入り込んでいけると思います。
クラシック音楽に興味のある方は、この機会にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
即興曲 変ト長調 作品90−3Franz Schubert

19世紀ロマン派を代表する作曲家フランツ・シューベルトの楽曲です。
1827年に作曲された即興曲集の第3曲目で、6連符のアルペッジョが特徴的な美しい旋律が印象的です。
穏やかな和声の上に中声部の装飾が施され、息の長い旋律が歌われる構成になっています。
シューベルトの繊細な感性と深い表現力が感じられる本作は、ピアノ学習者にも人気の高い曲です。
拍子感がすごく特徴的ですが、何拍目にあたるフレーズなのかよく見ながら弾いていきましょう。
あるアルペジオはコードを分散して弾いているので、どこにフラットがついているのか鍵盤の位置を覚えながらマスターしていってください。
右手で長い音を押さえながらアルペジオは最初のころはなかなか大変ですが、別の作曲家の作品であるならばリストなどもこういう動きがあるので練習を重ねてると他の曲にも応用できると思いますよ。
即興曲集 第3番 変ロ長調 ,D935,Op.142Franz Schubert

19世紀初期のオーストリアを代表するフランツ・シューベルトの作品をご紹介します。
1827年に作曲されたこの曲は、主題と5つの変奏から構成される変奏曲形式で書かれています。
同じくシューベルト自らの作品の劇付随音楽からの引用を含む親しみやすい旋律が特徴的です。
各変奏では、付点リズムや装飾音、三連符などさまざまな技法が用いられ、ウィーン古典派の技巧とロマン派の叙情性が見事に融合しています。
シューベルトの作曲したピアノ曲の中では最も評価が高く、聴く機会も多いのがこの即興曲です。
ピアノを学び始めた方から中級者の方まで、シューベルトの世界に触れたい方におすすめの1曲です。
日本では東京電力のCMなどでも使用されているので、弾きながらこの曲だ!
と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
《高雅なワルツ》op.77Franz Schubert

ロマン派を代表する作曲家フランツ・シューベルトのピアノ舞曲をご紹介します。
1827年に作曲された『高雅なワルツ集』は、12曲のレントラーから成る優雅な作品です。
友人との集いで生まれたこの曲は、ウィーンの社交界の雰囲気を感じさせます。
演奏時間は約12分と短めで、親しみやすい旋律が特徴。
ピアノを始めたばかりの方にもおすすめです。
各曲は自由に組み合わせられるので、好みの曲だけを弾くことも可能です。
シューベルトの魅力がたっぷりの本作で、ウィーンの華やかな舞踏会気分を味わってみてはいかがでしょうか。
魔王(ピアノ簡易版)Franz Schubert

ゆっくりな旋律からその裏に隠された悲劇的な物語まで、この曲は聴く人の心をつかみます。
フランツ・シューベルトが18歳で作曲したこの作品は、父と子の愛、そして死の不可避性を描いています。
ピアノの伴奏は馬の蹄の音を表現し、物語の緊張感を高めています。
四つの異なる役を一人で歌い分ける難しさもありますが、ピアノの簡易版なら初心者の方でも挑戦できます。
教科書にも一部ピアノの楽譜が掲載されて弾いてみて感動した方もいらっしゃるかもしれませんね。
クラシック音楽に興味がある方や、物語性のある曲が好きな方におすすめです。
この曲を通して、シューベルトの天才的な才能を感じてみませんか?
楽興の時 D780 Op.94 第3番Franz Schubert

全6曲で構成されたピアノ曲集『楽興の時』の第3番は、テレビCMでたびたび使用されるなど、日常で耳にする機会の多いピアノ作品。
映画の挿入音楽や、電車の発車メロディーにも使用されていたそうです。
規則的で変化のない左手の伴奏の上に、和音で構成された印象的な右手のメロディーが重なっていきます。
さまざまな速さで演奏されていますが、落ち着いた演奏もすてきなので、テンポアップにこだわる必要はありません。
この曲の高貴な雰囲気をじっくり味わいながら弾いてみてくださいね!