【初級~中級向け】ピアノで弾くシューベルトのおすすめ曲
31年という短い生涯の中で膨大な作品を残し、初期ロマン派の代表的な作曲家であるフランツ・シューベルト。
『野ばら』や『魔王』といった教科書に載っているような歌曲、『4つの即興曲』や『楽興の時』といったピアノ曲、交響曲第7番『未完成』などさまざまな分野で音楽史に残る名曲を生み出したことはここで語るまでもないですよね。
こちらの記事ではシューベルトの数ある名曲の中でも、比較的ピアノを弾く上で難易度が低めの楽曲をピアノ曲はもちろんピアノアレンジで弾ける歌曲なども含めてまとめています。
有名なソナタなどは難しくて手が出せない、という初心者から中級者のピアニストの皆さま、まずはここからシューベルトの世界に触れてみてください!
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【初級~中級向け】ピアノで弾くシューベルトのおすすめ曲(6〜10)
《高雅なワルツ》op.77Franz Schubert

ロマン派を代表する作曲家フランツ・シューベルトのピアノ舞曲をご紹介します。
1827年に作曲された『高雅なワルツ集』は、12曲のレントラーから成る優雅な作品です。
友人との集いで生まれたこの曲は、ウィーンの社交界の雰囲気を感じさせます。
演奏時間は約12分と短めで、親しみやすい旋律が特徴。
ピアノを始めたばかりの方にもおすすめです。
各曲は自由に組み合わせられるので、好みの曲だけを弾くことも可能です。
シューベルトの魅力がたっぷりの本作で、ウィーンの華やかな舞踏会気分を味わってみてはいかがでしょうか。
即興曲 Op.90-2Franz Schubert

シューベルトは31年という短い生涯の中で膨大な作品を残した作曲家として知られていますね。
1827年に作曲された4つの即興曲のセットの一部である本作は、シューベルトの代表的なピアノ曲の一つとされています。
急速な下降スケールとアルペジオに基づいたパッセージが特徴的で、リリカルな美しさと複雑な構造、表現の深さで高く評価されているんですよ。
ある程度ピアノに慣れてきた方であっても十分弾いていただける楽曲と言えるでしょう。
本作を発表会で立派に披露した暁には、ピアノ技術の成長を実感できるのではないでしょうか。
アレグレット ハ短調 D 915Franz Schubert

ロマン派の旗手として知られるフランツ・シューベルトの小品をご紹介します。
友人の旅立ちに際して書かれたこの曲は、別れの情感と深い感動に溢れています。
三部形式で構成され、ハ短調の主部と変イ長調の中間部が織りなす繊細な調和が印象的です。
ベートーヴェンの影響を感じさせる旋律や、シューマンやブラームスを予感させる響きも魅力的ですね。
1827年4月に作曲されたこの曲は、ベートーヴェンへの追悼の想いも込められているかもしれません。
ピアノを始めたばかりの方でも、右手と左手が同じように動くことが多く、ずれて動くところはゆっくり練習すれば弾けるようになりますよ。
シューベルトの世界に触れてみたい方におすすめの一曲です。
『12のワルツ、17のレントラーと9つのエコセーズ D145 Op.18』より「ワルツ 第6番」Franz Schubert

フランツ・シューベルトの作品の中でも、ピアノ初級者が挑戦しやすい作品とされている『12のワルツ、17のレントラーと9つのエコセーズ D145 Op.18より ワルツ第6番』。
終始ゆったりとしたワルツのリズムのまま、短調と長調が交互に変化しつつ、再び穏やかな長調に落ち着きます。
左手の伴奏が跳躍しているため、ペダルを上手に使ってなめらかに仕上げることが大切です!
「ペダル使いにまだ慣れてない」という方は、左手とペダルで練習してから、右手のメロディーを加えてみてくださいね!
野ばらFranz Schubert

『野ばら』は、ドイツの詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの詩に、フランツ・シューベルトが曲をつけて歌曲にした作品。
日本でもよく知られており、学校のチャイムや電車の発車メロディーに使用されています。
「わらべは見たり」で始まる日本語の歌詞で歌ったことのある方も、多いのではないでしょうか?
もとの歌曲がとてもシンプルなメロディーのため、ピアノでも演奏しやすい作品です。
野に咲く野ばらのかわいらしさをイメージしながら、やさしく弾いていきましょう。