ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック
世界には、演奏不可能とも思えるような難易度を誇るクラシックのピアノ曲が多数存在します。
その難しさはまさに悪魔的!
「プロのピアニストであっても、弾きこなせるのはほんの一握り」といわれている作品もあるんです。
今回は、そんな最難度のピアノ曲のなかから、超絶技巧を要することで有名な名曲たちをピックアップしました!
ピアニストの超人的な指さばきをご覧いただける動画とともにご紹介しますので、ぜひ耳と目の両方でお楽しみください。
もくじ
- ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック
- イスラメイMily Balakirev
- 超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」Franz Liszt
- 練習曲「鉄道」Op.27bCharles Valentin Alkan
- 超絶技巧練習曲 第5番「鬼火」Franz Liszt
- ラ・カンパネラFranz Liszt
- 夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel
- スペイン狂詩曲 S.254Franz Liszt
- ゴルトベルク変奏曲(アリアと30の変奏曲)ト長調 BWV 988J.S.Bach
- 半音階的大ギャロップFranz Liszt
- 12の練習曲 Op.10-2Frederic Chopin
- ピアノのための練習曲集第2巻より第13番「悪魔の階段」Ligeti György
- 12の練習曲 Op.25-6Frederic Chopin
- トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann
- ペトルーシュカからの三楽章Igor Stravinsky
- さすらい人幻想曲Franz Schubert
- 超絶技巧練習曲 第5番 『鬼火』Franz Liszt
- スケルツォ・フォコーソ 作品34Charles Valentin Alkan
- 「パガニーニ大練習曲」より第6曲「主題と変奏」Franz Liszt
- 超絶技巧練習曲 S.139 第12番「雪あらし」Franz Liszt
- エチュード集(練習曲集) 第4番 Op.10-4 嬰ハ短調Frederic Chopin
- クライスレリアーナ Op.16 第7曲Robert Schumann
- 12の超絶技巧練習曲 作品11-10 『レズギンカ』Sergey Lyapunov,
- メフィスト・ワルツ 第1番 S.514 『村の居酒屋での踊り』Franz Liszt
- 「パガニーニ大練習曲」より第4曲「アルペジオ」Franz Liszt
- すべての短調による12の練習曲 第2番 ニ短調 モロッシアのリズムでCharles Valentin Alkan
- ピアノソナタ第1番 作品2-1 第4楽章Ludwig van Beethoven
- 演奏会用練習曲「騎士」 Op.17Charles Valentin Alkan
- サルタレッロ ホ短調 Op.23Charles Valentin Alkan
- スペイン組曲 第1集 作品47『アストゥリアス』Isaac Albéniz
- 15の熟達した練習曲 作品72 第2番Moritz Moszkowski
- 8つの演奏会用練習曲より 第5曲「冗談」Nikolai Kapustin
- 8つの演奏会用練習曲より 第8曲「終曲」Nikolai Kapustin
- 鉄道Charles Valentin Alkan
- 春の祭典Igor Stravinsky
- 8つの演奏会用練習曲 Op.40 第1曲「プレリュード」Nikolai Kapustin
- 全ての短調による12の練習曲 Op.39 第3曲「悪魔的スケルツォ」Charles Valentin Alkan
- 絵画的練習曲「音の絵」Op.39 第6曲「赤ずきんちゃんと狼」Sergei Rachmaninov
- トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214Strauss=Cziffra
ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック(1〜20)
イスラメイMily Balakirev

最高難度のピアノ曲として必ずといってよいほど名前の挙がるロシアの作曲家ミリイ・バラキレフ作曲の『イスラメイ』。
特に表現に関しては非常に難しく、ピアニッシモで細かいメロディーを弾いたり、一番の難所では「Ossia」まで登場する始末。
個人的には、同じく最高難度といわれるフランツ・リストの『マゼッパ』よりもはるかに難易度が高い楽曲だと思うので、腕に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。
超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」Franz Liszt

いくつもの高難易度な楽曲を作り、多くの演奏家たちの頭を悩ませてきた作曲家、フランツ・リスト。
難しい楽曲が多い作曲家と聞かれれば、誰もがリストをイメージするのではないのでしょうか?
そんなリストの作品のなかでも、特に難しいといわれている楽曲が、こちらの『超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」』。
あらゆる部分で難しい作品というわけではありませんが、オクターブと重音に関しては無類の難易度をほこります。
「Allegro deciso」から難易度が一気に上がるので、練習ではとにかく正確にポジションを取ることを意識しましょう。
練習曲「鉄道」Op.27bCharles Valentin Alkan
フランスのロマン派を代表する作曲家の1人、シャルル=ヴァランタン・アルカン。
こちらの『練習曲「鉄道」Op.27b』はアルカンの作品のなかでも、特に難しいと言われている楽曲です。
そんなこの作品のポイントは、なんといっても緩急。
冒頭からいきなり、蒸気機関車をイメージした急速のパッセージが登場します。
16分音符ということもあり、とにかく右手が忙しい作品で、相当な指の速さが求められます。
シンプルに演奏難易度が高い作品なので、指の動きに自信のある方はぜひチェックしてみてください。
超絶技巧練習曲 第5番「鬼火」Franz Liszt

フランツ・リストが手掛けた超高難度の12曲からなるピアノ曲集『超絶技巧練習曲』。
その中でも、とくに難しい曲の一つとされているのが第5番『鬼火』です。
動きを目視できないほどの俊敏な指さばきを求められるこの曲を弾きこなすためには、とにかくテクニックを磨くことが重要!
軽やかな指の動きや、腕の脱力など、総合的なテクニック練習を行う必要があります。
並大抵の努力では弾きこなせない難曲ですが、チャレンジしがいのある1曲です。
じっくり時間をかけて練習してみましょう!
ラ・カンパネラFranz Liszt

ピアノの魔術師として知られるフランツ・リストが手掛けた『ラ・カンパネラ』は、超絶技巧を要する作品の中でも特に難易度が高いとされています。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲をモチーフにした本作は、リストが21歳のときに作曲。
鐘の音を模した高音の連続が特徴的で、大きな跳躍や速いトリルなど、ピアニストの技量が試される要素がちりばめられています。
1832年に作曲されたこの曲は、リストが「ピアノのパガニーニになる」という決意のもと、自身の技術を極限まで高めた証とも言えるでしょう。
技巧だけでなく、詩的な美しさも兼ね備えた本作は、ピアノ音楽の可能性を広げた名曲として、今なお多くの人々を魅了し続けています。