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ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック

世界には、演奏不可能とも思えるような難易度を誇るクラシックのピアノ曲が多数存在します。

その難しさはまさに悪魔的!

「プロのピアニストであっても、弾きこなせるのはほんの一握り」といわれている作品もあるんです。

今回は、そんな最難度のピアノ曲のなかから、超絶技巧を要することで有名な名曲たちをピックアップしました!

ピアニストの超人的な指さばきをご覧いただける動画とともにご紹介しますので、ぜひ耳と目の両方でお楽しみください。

もくじ

ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック(21〜40)

ピアノソナタ第1番 作品2-1 第4楽章Ludwig van Beethoven

ベートーヴェン : ピアノソナタ第1番 第4楽章【08_激しい・速い楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
ピアノソナタ第1番 作品2-1 第4楽章Ludwig van Beethoven

力強く情熱的な演奏が魅力の一曲です。

2分の2拍子のプレスティッシモ(非常に速く)で書かれ、三連音符の分散和音と和音の刻みが織りなす躍動感があふれる展開が聴く人の心をつかみます。

ピアノとフォルテの強弱の対比が効果的に使われ、オクターヴの順次下降が印象的な副次主題も、会場全体を引き込む魅力に満ちています。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは1796年にウィーンのArtaria社からこの作品を出版し、師であるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンに献呈しました。

テクニックに自信のある方にぴったりの、聴衆を魅了できる演奏会向けのレパートリーとしておすすめです。

演奏会用練習曲「騎士」 Op.17Charles Valentin Alkan

変ロ長調の壮大な世界が広がる楽曲で、シャルル=ヴァランタン・アルカンの傑作として知られています。

高速パッセージと和音の連打、両手で奏でるオクターブ技法など、次々と繰り出される華麗な演奏技術は、まるで中世の騎士が颯爽と馬を駆る姿を彷彿とさせます。

1844年に出版された本作は、力強さと優雅さを兼ね備えた6分間の演奏で、会場全体を圧倒的な存在感で魅了します。

極めて高度な技巧を要する曲ですが、ピアノの魅力を存分に引き出せる作品として、発表会でインパクトのある演奏を目指す方にぴったりです。

聴衆を魅了する表現力と確かな技術を持つピアニストの皆様に、ぜひチャレンジしていただきたい一曲です。

サルタレッロ ホ短調 Op.23Charles Valentin Alkan

Charles-Valentin Alkan – Saltarelle Op. 23 (audio + sheet music)
サルタレッロ ホ短調 Op.23Charles Valentin Alkan

イタリアの伝統的なダンス形式から着想を得た、スピーディーで情熱的な雰囲気が魅力の1曲です。

リズミカルな躍動感と哀愁を帯びた旋律が絶妙なバランスで融合し、聴衆の心をつかんで離しません。

1844年に生まれた本作は、優雅でありながらも大胆な和声進行と、ダイナミックな表現力を兼ね備えています。

高度な技巧を必要とするパッセージが随所にちりばめられているため、実力のあるピアニストの方に最適な曲といえるでしょう。

ピアノの魅力を存分に引き出せる華やかな作品として、発表会での演奏にも最適です。

聴く人の心に深く響く音楽性と、演奏者の技量が存分に発揮できる見応えのある1曲となっています。

スペイン組曲 第1集 作品47『アストゥリアス』Isaac Albéniz

スペイン各地の風景や文化を音楽で描写した、情熱的で印象的なピアノ組曲『スペイン組曲 第1集 作品47』から、魅力的な楽曲をご紹介します。

神秘的な雰囲気を持つ中間部と、力強いリズム主題が織りなすコントラストが見事な本作は、ギター的な奏法をピアノで表現する独特の技法が用いられています。

1886年に作曲された本作は、映画やテレビ番組、CMなどでも使用されており、多くの人々の心を捉えてきました。

ピアノ技術を持ち合わせた方や、表現力が豊かな演奏を目指す方におすすめです。

スペインの民族音楽の要素を取り入れた味わい深い曲調は、発表会で聴衆を魅了することでしょう。

15の熟達した練習曲 作品72 第2番Moritz Moszkowski

モショコフスキ : 15の熟達した練習曲 作品72 第2番 【17_情熱的でかっこいい楽譜と解説付きクラシックピアノ曲】
15の熟達した練習曲 作品72 第2番Moritz Moszkowski

情熱的な旋律と緻密な技巧が織りなす、ロマン派の傑作。

2分程度という短い演奏時間ながら、左手に響く3連音符が印象的な本作は、聴く人の心を確実につかんでいきます。

アレグロ・ブリランテの指示通り、輝かしい雰囲気を醸し出すアプローチが求められ、豊かな表現力と確かな技術が必要とされます。

手首の回転を意識した繊細なタッチで、音の粒をきらびやかに響かせることで、華やかな発表会の舞台を彩ることでしょう。

1903年にパリで出版されたこの曲は、ツェルニーの先にある新たな音楽の扉を開く、魅力的なレパートリーとなっています。