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ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック

世界には、演奏不可能とも思えるような難易度を誇るクラシックのピアノ曲が多数存在します。

その難しさはまさに悪魔的!

「プロのピアニストであっても、弾きこなせるのはほんの一握り」といわれている作品もあるんです。

今回は、そんな最難度のピアノ曲のなかから、超絶技巧を要することで有名な名曲たちをピックアップしました!

ピアニストの超人的な指さばきをご覧いただける動画とともにご紹介しますので、ぜひ耳と目の両方でお楽しみください。

ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック(31〜40)

ピアノソナタ第1番 作品2-1 第4楽章Ludwig van Beethoven

ベートーヴェン : ピアノソナタ第1番 第4楽章【08_激しい・速い楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
ピアノソナタ第1番 作品2-1 第4楽章Ludwig van Beethoven

力強く情熱的な演奏が魅力の一曲です。

2分の2拍子のプレスティッシモ(非常に速く)で書かれ、三連音符の分散和音と和音の刻みが織りなす躍動感があふれる展開が聴く人の心をつかみます。

ピアノとフォルテの強弱の対比が効果的に使われ、オクターヴの順次下降が印象的な副次主題も、会場全体を引き込む魅力に満ちています。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは1796年にウィーンのArtaria社からこの作品を出版し、師であるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンに献呈しました。

テクニックに自信のある方にぴったりの、聴衆を魅了できる演奏会向けのレパートリーとしておすすめです。

トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214Strauss=Cziffra

ヨハン・シュトラウス2世が1858年に作曲した名作『トリッチ・トラッチ・ポルカ Op.214』。

軽快で威勢が良い曲調が特徴で、日本では小学校の運動会などでよく使用されていますね。

複合的な技術が登場するタイプの作品ではないものの、パッセージの速さは間違いなく上級クラスです。

マイナーな作品ですが、演奏効果も高いので、発表会やコンクールの課題曲としても十分に使えると思います。

ぜひチェックしてみてください。

絵画的練習曲「音の絵」Op.39 第6曲「赤ずきんちゃんと狼」Sergei Rachmaninov

ロシアを代表する偉大な作曲家、セルゲイ・ラフマニノフ。

こちらの『絵画的練習曲「音の絵」Op.39 第6曲「赤ずきんちゃんと狼」』は、ラフマニノフの作品のなかでも特に有名な難曲です。

ラフマニノフの作品を知っている方なら誰でもご存じでしょうが、本作の難所はなんといっても左手のオクターブと跳躍。

他にも半音階進行のオクターブや面倒な16分音符の音型といった部分も難しいので、総合的な演奏力の高さが求められます。

おわりに

今回は、高度なテクニックを要するピアノ曲のなかでも、最難度に分類される作品たちをご紹介しました。

難しい曲は技巧面に注目が集まりがちですが、細部に作曲家の和声や表現へのこだわりが詰まっています。

演奏を見聞きするだけでなく、楽譜を見ながら聴いたりメロディラインだけをピアノで弾いてみたりなど、楽しみ方もいろいろ!

お好みの方法で、さまざまな角度から難曲を味わってみてはいかがでしょうか?