ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック
世界には、演奏不可能とも思えるような難易度を誇るクラシックのピアノ曲が多数存在します。
その難しさはまさに悪魔的!
「プロのピアニストであっても、弾きこなせるのはほんの一握り」といわれている作品もあるんです。
今回は、そんな最難度のピアノ曲のなかから、超絶技巧を要することで有名な名曲たちをピックアップしました!
ピアニストの超人的な指さばきをご覧いただける動画とともにご紹介しますので、ぜひ耳と目の両方でお楽しみください。
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ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック(1〜10)
半音階的大ギャロップFranz Liszt

多くの難曲を生み出してきた作曲家、フランツ・リスト。
いくつもの名作を作ってきたリストですが、駄作の多い作曲家としても知られています。
そのうちの1つがこちらの『半音階的大ギャロップ』。
駄作というのはあくまでも演奏効果であったり、作品としての深みがないために言われているだけで、難易度としてはリストのなかでも屈指と言われています。
左手に関しては上級のなかでも低いレベルなのですが、右手がとにかく派手でテクニックがつまっています。
豪快な演奏を聴かせたい方は必見の作品です。
ゴルトベルク変奏曲(アリアと30の変奏曲)ト長調 BWV 988J.S.Bach

音楽の父、ヨハン・セバスチャン・バッハによる名曲『ゴルトベルク変奏曲(アリアと30の変奏曲)ト長調 BWV 988』。
全32曲からなる作品で、バッハの作品のなかでも屈指の難易度をほこることで知られています。
そんなこの作品の難しいポイントは、なんといってもオクターブ。
変奏によって速くなったり、ゆるやかになったりと複雑に速度が変わるなかで、広いオクターブに対応しなければなりません。
技術だけではなく、手の大きさといった先天的な要素も求められる高難易度の作品です。
12の練習曲 Op.10-2Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの作品のなかでも、屈指の難易度をほこると言われている名作『12の練習曲』。
今回はその中でも、こちらの『12の練習曲 Op.10-2』を紹介したいと思います。
演奏効果はそれほど大きくはない作品ですが、難易度は非常に高いことで知られています。
そんなこの作品のポイントは、なんといっても冒頭部分。
1指と2指で和音を抑えるため、残りの3~5指で他の部分を演奏しなければなりません。
以上のことから、先天的な手の大きさと指の柔らかさが求められる高難易度の楽曲として知られています。
ピアノの難しい曲|プロでも弾けない!?超絶技巧を要するクラシック(11〜20)
ペトルーシュカからの三楽章Igor Stravinsky

原始主義、新古典主義、セリー主義を中心とした音楽性でいくつもの名作を残してきたロシアの偉大な作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキー。
こちらの『ペトルーシュカからの三楽章』はストラヴィンスキーを代表するピアノ曲の一つです。
この曲の難しさはすさまじく、偉大なピアニストであるアルトゥール・ルビンシュタインが「今までにないほど難しい楽曲を作ってくれ」とお願いしたことをキッカケに作られた経緯を持っています。
指の俊敏な動き、持久力、鍵盤の飛び、表現、全てにおいて難しい作品といえるでしょう。
トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマンの難曲として名高い作品、『トッカータ ハ長調 Op.7』。
「トッカータ」は日本語で「触れる」といった意味で、シューマンは演奏家の指ならしをかねた即興曲として作ったようです。
しかしこの作品、指ならしといっても決して簡単な曲ではありません。
むしろ、シューマンの作品のなかでもトップクラスの難易度をほこります。
高い演奏効果を追い求めた結果、難所が非常に多く、第1主題も第2主題も高度なテクニックを求められる仕上がりとなっています。
さすらい人幻想曲Franz Schubert

ロマン派音楽を代表する偉大な作曲家、フランツ・シューベルト。
偉大な作曲家の多くが幼い頃から楽器の才能に恵まれていることが多いのですが、シューベルトは決して技巧派とは言えない実力でした。
そんな彼でも技巧派な作品を作っているのですが、そのなかでも特に有名な作品がこちらの『さすらい人幻想曲』。
この作品は作曲したシューベルトでも弾くのが難しかったらしく、よく「こんな曲、悪魔に弾かせてしまえ」と愚痴をこぼしていたそうです。
ピアノのための練習曲集第2巻より第13番「悪魔の階段」Ligeti György

ルーマニア出身の作曲家、リゲティ・ジェルジュ。
今回、紹介している作曲家のなかで最も最近の作曲家で、現代クラシックにおいて大きな影響を残しました。
彼の音楽は実験的で、なかでも練習曲に関してはピアノという楽器の限界を求めるかのように、さまざまな挑戦が繰り返されました。
そんな彼の作品のなかで、特にオススメしたい難しい作品が、こちらの『ピアノのための練習曲集第2巻より第13番「悪魔の階段」』。
音階の上がり下がりが非常に多いだけでなく、その状態を5分以上続けなければならないという、ピアニスト泣かせな1曲です。