【ストラヴィンスキーのピアノ曲】20世紀を代表する作曲家が手掛けた名曲
ロシアに生まれ、時代にほんろうされながらもスイス、フランス、アメリカと世界を股にかけて活躍した20世紀を代表する作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
バレエ音楽『火の鳥』『春の祭典』をはじめとする彼のエネルギッシュで大胆な音楽は多くの人々から愛され、現在でも演奏会などで頻繁にとりあげられています。
本記事では、そんなストラヴィンスキーさんの作品のなかから、ピアノのために書かれた曲や作曲者自身によってピアノ編曲版が作られた作品をピックアップ!
非常に優秀なピアニストでもあった彼ならではの高度なテクニックを要する華やかなピアノ曲は、一度聴けば耳から離れなくなること間違いなしです!
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【ストラヴィンスキーのピアノ曲】20世紀を代表する作曲家が手掛けた名曲(1〜10)
ペトルーシュカからの3楽章 第3楽章 第3場より「謝肉祭」Igor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキーさんは、バレエ音楽『火の鳥』『春の祭典』をはじめとするエネルギッシュで大胆な作品で知られています。
本作『ペトルーシュカからの3楽章』は、彼のバレエ音楽『ペトルーシュカ』をピアノ独奏用に編曲したもの。
第3楽章『謝肉祭』では、謝肉祭の活気が描かれ、オーケストラ作品をピアノ1台でどう表現するかに挑んだ意欲作です。
左手のトリルや大胆な跳躍など、非常に複雑な技巧が要求される超絶技巧の譜面は、まさに聴く者を圧倒します!
高度なピアノ技術を持つ上級者にこそ、挑戦していただきたい名曲です。
4つの練習曲 Op.7 第4番Igor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家であるイーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
1882年にロシアに生まれ、『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』などのバレエ音楽で一躍有名になりました。
若き日に作曲された『4つの練習曲 Op.7』は、特に第4番が技術的にも表現的にも難易度の高い作品として知られています。
クラシック音楽の伝統を継承しつつも、彼独自の創造的解釈が加えられた本作。
リズミカルで活動的な特性を持ち、後の作品に通じるリズム感やダイナミズムの芽生えを感じさせます。
ストラヴィンスキーさんの作曲スタイルの発展を体感できる1曲を、ぜひ堪能してみてください!
ピアノ・ラグ・ミュージックIgor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
『ピアノ・ラグ・ミュージック』は1919年に作曲されたピアノソロのための楽曲で、当時ヨーロッパで流行していたアメリカのジャズ音楽の影響を受けています。
クラシック音楽とジャズの要素が融合された、リズミカルでカジュアルな雰囲気を持つ本作は、ストラヴィンスキーさんがジャズに触れ、そのスタイルを独自の解釈で取り入れた意欲作。
即興的なキャラクターにあふれ、モダンな時代を象徴するかのような本作は、クラシックとジャズの融合を楽しみたい方にぜひオススメしたい作品です!
【ストラヴィンスキーのピアノ曲】20世紀を代表する作曲家が手掛けた名曲(11〜20)
ピアノと管弦楽のためのカプリッチョIgor Stravinsky

20世紀を代表するロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
1929年に作曲された『ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ』は、作曲家自身がピアニストとして演奏することを目的に書かれた意欲作です。
クラシカルなコンチェルトの形式を採用しつつも、現代的な要素を取り入れた華麗なピアノパートが魅力な本作は、緊迫感あふれる第1楽章、装飾的な第2楽章、軽快で親しみやすい第3楽章と、多様な表情を見せる全3楽章で構成されています。
高度な技術を要しながらも、聴く人を楽しませてくれる名曲です。
バレエ音楽「狐」より「行進曲」Igor Stravinsky

革新的な音楽スタイルで知られる20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさんが手掛けた名曲『バレエ音楽「狐」』。
ロシアの民話を題材に1916年に作曲された、独創的な音楽表現が魅力的な作品です。
なかでも『行進曲』は聴き手の心を捉えて離さない名曲中の名曲。
本作では、ユーモアと緊張感が交錯する劇的な物語が音楽によって効果的に表現されています。
動物たちの様子が生き生きと描かれ、それぞれのキャラクターが際立つのも見どころ。
ストラヴィンスキーさんの音楽的多様性と革新性が体感できる、クラシック音楽ファンなら一度は耳にしたい傑作です。
タンゴIgor Stravinsky

20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさんの1940年の作品『タンゴ』。
もともとはピアノのために作曲されましたが、後にさまざまな楽器編成でも親しまれるようになりました。
ロシア出身の彼がアメリカに亡命後に手掛けたこの曲は、ロマンティックでありながらもモダンな魅力をたたえた名曲です。
タンゴのリズムをベースに、孤独や憧れ、不安といった感情が巧みに表現されており、繰り返しを巧みに用いた構成で、聴く者の心に響きます。
ピアノを愛好する方のみならず、幅広い音楽ファンにオススメしたい作品です。
ピアノソナタIgor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
ロシアに生まれ、スイスやフランス、アメリカなど世界各地で活躍した彼の作品は、今なお多くの人々を魅了し続けています。
そんな彼が1924年に作曲した『ピアノソナタ』は、バロック風の技法を取り入れつつ、20世紀初頭のモダニズムを反映した3つの楽章から成るこの作品。
ストラヴィンスキーさんならではの独創的な音楽語法が凝縮されています。
彼の多様な才能と普遍的な音楽性を感じられる本作は、意欲的なピアニストの皆さまにぜひ弾いていただきたい1曲です。