【ストラヴィンスキーのピアノ曲】20世紀を代表する作曲家が手掛けた名曲
ロシアに生まれ、時代にほんろうされながらもスイス、フランス、アメリカと世界を股にかけて活躍した20世紀を代表する作曲家、イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
バレエ音楽『火の鳥』『春の祭典』をはじめとする彼のエネルギッシュで大胆な音楽は多くの人々から愛され、現在でも演奏会などで頻繁にとりあげられています。
本記事では、そんなストラヴィンスキーさんの作品のなかから、ピアノのために書かれた曲や作曲者自身によってピアノ編曲版が作られた作品をピックアップ!
非常に優秀なピアニストでもあった彼ならではの高度なテクニックを要する華やかなピアノ曲は、一度聴けば耳から離れなくなること間違いなしです!
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【ストラヴィンスキーのピアノ曲】20世紀を代表する作曲家が手掛けた名曲
ピアノと管弦楽のための協奏曲Igor Stravinsky

20世紀を代表する革新的な作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
彼の『ピアノと管弦楽のための協奏曲』は、1923年から1924年にかけてパリで作曲されたネオクラシック様式の代表作です。
ストラヴィンスキーさん自身がピアノを演奏することを意図して書かれたこの曲は、彼の新たな音楽的アプローチを示しています。
18世紀の音楽形式を参照しつつ、独自の解釈で再構築された本作は、クリアで絶対的な音楽性を追求する彼の姿勢を象徴しています。
複雑なリズムと華やかなカデンツァが印象的な本作は、ピアノと管楽器の独特な音響効果を楽しみたい方にオススメです。
ピアノと管弦楽のためのカプリッチョIgor Stravinsky

20世紀を代表するロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
1929年に作曲された『ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ』は、作曲家自身がピアニストとして演奏することを目的に書かれた意欲作です。
クラシカルなコンチェルトの形式を採用しつつも、現代的な要素を取り入れた華麗なピアノパートが魅力な本作は、緊迫感あふれる第1楽章、装飾的な第2楽章、軽快で親しみやすい第3楽章と、多様な表情を見せる全3楽章で構成されています。
高度な技術を要しながらも、聴く人を楽しませてくれる名曲です。
タンゴIgor Stravinsky

20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさんの1940年の作品『タンゴ』。
もともとはピアノのために作曲されましたが、後にさまざまな楽器編成でも親しまれるようになりました。
ロシア出身の彼がアメリカに亡命後に手掛けたこの曲は、ロマンティックでありながらもモダンな魅力をたたえた名曲です。
タンゴのリズムをベースに、孤独や憧れ、不安といった感情が巧みに表現されており、繰り返しを巧みに用いた構成で、聴く者の心に響きます。
ピアノを愛好する方のみならず、幅広い音楽ファンにオススメしたい作品です。
バレエ音楽「狐」より「行進曲」Igor Stravinsky

革新的な音楽スタイルで知られる20世紀を代表する作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさんが手掛けた名曲『バレエ音楽「狐」』。
ロシアの民話を題材に1916年に作曲された、独創的な音楽表現が魅力的な作品です。
なかでも『行進曲』は聴き手の心を捉えて離さない名曲中の名曲。
本作では、ユーモアと緊張感が交錯する劇的な物語が音楽によって効果的に表現されています。
動物たちの様子が生き生きと描かれ、それぞれのキャラクターが際立つのも見どころ。
ストラヴィンスキーさんの音楽的多様性と革新性が体感できる、クラシック音楽ファンなら一度は耳にしたい傑作です。
ロシア風スケルツォIgor Stravinsky

20世紀を代表するロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーさん。
彼の革新的なリズムやオーケストレーションは『火の鳥』や『春の祭典』など数々の名作で音楽の常識を覆しました。
『ロシア風スケルツォ』は1940年代、アメリカに移住した頃に書かれたユニークな小品。
民俗音楽の要素を取り入れた遊び心あふれる曲想に、ロシアへの愛着が感じられます。
新古典主義の終えんを迎えつつあった時期の作品ですが、変化に富んだリズムとオーケストレーションは衰え知らず。
クラシック音楽になじみのない方にもオススメしたい、彼の魅力が凝縮された佳品です。