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レクイエム・鎮魂歌の名曲

レクイエム・鎮魂歌の名曲
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レクイエム・鎮魂歌の名曲

レクイエムとは、死者のためのカトリック教会のミサで演奏される曲で、鎮魂曲ともいわれます。

いわゆる宗教音楽として、古くから人々に親しまれてきた音楽。

中でも有名なのは、三大レクイエムといわれる、モーツァルト、ベルディ、フォーレによるもの。

とくにヴェルディのレクイエムはいたるところで耳にしていると思います。

そのほかにも、古典の名作から比較的新しいものまで、レクイエムを集めましたので、その美しく壮大な響きをお楽しみください。

レクイエム・鎮魂歌の名曲

レクイエムWolfgang Amadeus Mozart

モーツァルト 《レクイエム》全曲 カラヤン指揮/ベルリン・フィル(1961)
レクイエムWolfgang Amadeus Mozart

モーツァルト最後の作品。

三大レクイエムのひとつとして知られています。

この作品に取り組む中、次第に体調を崩し35歳の若さで夭逝したモーツァルト。

レクイエムは死者の安息を願うミサのことで、まるで自身のために書いたのではというタイミングでした。

名曲ぞろいの作品ですが、病床のモーツァルトが試唱を聴いて涙したと伝えられている第8曲のラクリモーサは必聴です。

Pie Jesuアンドリュー・ロイド・ウェバー

Andrew Lloyd Webber, Sarah Brightman, Paul Miles-Kingston – Pie Jesu
Pie Jesuアンドリュー・ロイド・ウェバー

「オペラ座の怪人」など数々のミュージカル曲で知られるアンドリュー・ロイド・ウェバーが、ウェストミンスター寺院のオルガニストであった父親の追悼、そしてカンボジア内戦に心痛し作曲したという「レクイエム」。

中でも有名なのがこの「ピエ・イエズ」です。

「慈しみ深きイエスよ」と訳されるピエ・イエズは、死者の魂に永遠の安らぎを与えてほしいと祈る歌。

多くの作曲家が残していますが、ロイド・ウェバーのピエ・イエスはソプラノ二重唱と寄り添うようなオルガン、オーケストラの美しさが圧巻です。

レクイエムガブリエル・フォーレ

フォーレ《レクイエム》全曲 クリュイタンス指揮/パリ音楽院管
レクイエムガブリエル・フォーレ

三大レクイエムのひとつに挙げられるフォーレのレクイエムは「怒りの日」が入っていないなどミサ曲としては成り立っておらず、「死の恐怖が表現されていない」と批判を受けました。

フォーレ自身は死を痛ましいものではなく、幸福への解放と捉えていたといわれています。

他のレクイエムにはない安らぎに満ちたこの作品は、レクイエムの本来の意味「安息を」を体現しているかのようです。

レクイエムカミーユ・サンサーンス

サン=サーンス 「レクィエム」ハ短調 Op.54 ジャック・メルシエ Saint-Saëns : Requiem C-moll
レクイエムカミーユ・サンサーンス

教会のオルガン奏者であり膨大な作品を残したサン=サーンスですが、宗教音楽は意外なくらいに少ない。

それもそのはず、実は無神論者だったそう。

そんなサン=サーンスのレクイエムには、清新な合唱と荘厳なオルガンが宗教的な雰囲気を漂わせつつ、俗っぽい派手さも垣間見える不思議な魅力があります。

信仰心はなくとも人類にとっての宗教の必要性を認め、尊重していたというサン=サーンスの精神性によるものでしょうか。

レクイエムルイ・エクトル・ベルリオーズ

ベルリオーズ《レクイエム》全曲 ミュンシュ指揮/ボストン響
レクイエムルイ・エクトル・ベルリオーズ

制作期間わずか4カ月で書き上げられた作品で、正式には「死者のための大ミサ曲」という曲です。

レクイエムの固有文がもとになっていますが、ところどころ歌詞が入れ替わっていたりします。

合唱団が最低200人、ティンパニ8対、オーケストラと別働のブラスが4隊という驚きの大編成が活躍する箇所はさすがに大迫力ですが、全体的には死者を悼む曲らしい静謐な雰囲気が漂う不思議な作品です。

ドイツレクイエムヨハネス・ブラームス

Brahms: Ein deutsches Requiem ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ MDR-Rundfunkchor ∙ Solisten ∙ David Zinman
ドイツレクイエムヨハネス・ブラームス

「レクイエム」はカトリックの典礼音楽で、本来ラテン語の固有文で歌われますが、ドイツレクイエムはルターが翻訳した聖書のテキストをもとに作詞されたドイツ語のレクイエムです。

本来のレクイエムは死者の魂の安息を神に祈る内容ですが、本作は人間の苦悩や忍耐、そして信仰によって得られる慰めや報いを表していることから「生者のためのレクイエム」と呼ばれています。

ブラームスらしい重厚な音楽の中に、神に祝福される喜びがあふれている至福の作品です。

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