レクイエム・鎮魂歌の名曲
レクイエムとは、死者のためのカトリック教会のミサで演奏される曲で、鎮魂曲ともいわれます。
いわゆる宗教音楽として、古くから人々に親しまれてきた音楽。
中でも有名なのは、三大レクイエムといわれる、モーツァルト、ベルディ、フォーレによるもの。
とくにヴェルディのレクイエムはいたるところで耳にしていると思います。
そのほかにも、古典の名作から比較的新しいものまで、レクイエムを集めましたので、その美しく壮大な響きをお楽しみください。
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レクイエム・鎮魂歌の名曲(1〜10)
ドイツレクイエムヨハネス・ブラームス

「レクイエム」はカトリックの典礼音楽で、本来ラテン語の固有文で歌われますが、ドイツレクイエムはルターが翻訳した聖書のテキストをもとに作詞されたドイツ語のレクイエムです。
本来のレクイエムは死者の魂の安息を神に祈る内容ですが、本作は人間の苦悩や忍耐、そして信仰によって得られる慰めや報いを表していることから「生者のためのレクイエム」と呼ばれています。
ブラームスらしい重厚な音楽の中に、神に祝福される喜びがあふれている至福の作品です。
Requiemジョン・ラター

イギリスの作曲家ジョン・ラターが親しい人との死別をきっかけに書いたという「レクイエム」。
厳粛な雰囲気と絶望すら感じる不協和音から始まりますが「永遠の安息を」という合唱が始まると次第に光が差していくように明るいメロディへと展開していきます。
レクイエムらしい荘厳な雰囲気と絶望からの救済といった流れはあるものの、「怒りの日」のような激しい要素は見られず、全体を通して癒やしに満ちている作品です。
レクイエムロベルト・シューマン

「安息を」と約されるレクイエムはカトリック教会の追悼ミサで演奏される曲。
プロテスタントの牧師の家系に育った作曲家であるシューマンが書いたレクイエムは正式な典礼用ではなく、シューマン自身「自分のために書いている」と語っています。
実際に彼の最後の大作となった作品で、シューマンらしい詩的で鬱々としたフレーズが痛ましくも美しい世界へといざないます。
レクイエム・鎮魂歌の名曲(11〜20)
弦楽のためのレクイエム武満徹

武満徹の出世作として知られる「管弦のためのレクイエム」は、通常のレクイエムとはちがい三部作の形式をとっています。
「音の構築ではなく、余分を削って確かなひとつの音にたどり着きたい」と自身が語ったように、慎重に重ねられた倍音には厳しさすら感じます。
20世紀を代表する大作曲家ストラヴィンスキーを驚かせたという名曲です。
レクイエムアンドレ・カンプラ

フランス・バロックの音楽家アンドレ・カンプラは、幼いころから聖歌隊に入って教会音楽の教育を受けます。
33歳でノートルダム寺院の楽長までのぼり詰めますが、教会に黙って発表した劇場音楽が大成功し職を追われます。
紆余曲折ののちに宗教音楽の世界に戻ったあとに書かれたレクイエムは、豊かな旋律と透明でやさしい雰囲気に満ちていて、フランス・バロック宗教音楽の傑作とされています。
フォーレにも影響を与えたといわれる癒やしの音の世界を味わってみては。
レクイエムケルビーニ

ケルビーニの1つ目のレクイエム。
フランス革命後の王政復古により即位したルイ18世が、断頭台の露と消えたルイ16世を悼むために依頼した作品です。
同時代の作曲家たちから絶賛され、ベートーベンの葬儀後の追悼ミサでも演奏されたという逸話が残っています。
全体的にモーツァルトの影響を残しつつ、劇的でありながら人間味があふれる旋律が心を打つ名作です。
大司教ジーギスムント追悼のためのレクイエムミヒャエル・ハイドン

「交響曲の父」として知られるヨーゼフ・ハイドンの弟ミヒャエル・ハイドンが、大司教ジギスムントの追悼のために書いたレクイエム。
愛娘がわずか1歳で亡くなったことも大きく影響していると言われています。
娘の死後、数カ月間筆を執れなかった悲しみを乗り越えて書かれた本作品は、悲痛さと緊張感が迫ってくる大作。
モーツァルトが20年後に作曲したレクイエムにも大きな影響を与えたハイドンのレクイエム、ぜひ聴いてみてください。





