センチメンタルが止まらない!昭和にリリースされたエモソング
感傷的、哀愁的、郷愁的といった、どこかしみじみする気持ちの状態を示す若者言葉「エモい」。
言葉そのものは現代的なものですが、いつの時代にもエモいと表現できる楽曲は存在するのではないでしょうか。
そこで今回は、昭和時代にリリースされたエモソングをご紹介します。
現代とはまた違うエモーショナルなリリックや、時代を感じさせるアレンジの楽曲など、様々な角度から選曲しましたので、ぜひ楽しんでいただければ幸いです。
センチメンタルが止まらない!昭和にリリースされたエモソング
BAN BAN BAN桑田佳祐

ポップな曲調と切ない歌詞が特徴の、KUWATA BANDのデビューシングルです。
資生堂のCMソングとして使用されたこの楽曲は、1986年4月にリリースされ、オリコンチャートで13週連続TOP20入りを果たしました。
桑田佳祐さんの卓越した作詞・作曲能力が光る本作は、失恋の痛みや過去の恋愛への未練を英語と日本語を交えて表現しています。
夏の儚い恋を描いた歌詞は、聴く人の心に深く響くでしょう。
2022年にはユニクロのCMソングとしても起用され、時代を超えて愛され続けています。
失恋の切なさを感じたい時や、夏の思い出に浸りたい時におすすめの一曲です。
STILL LOVE HER (失われた風景)TM NETWORK

哀愁漂うメロディーと切ないリリックが印象的なTM NETWORKのこの楽曲。
アルバム『CAROL 〜A DAY IN A GIRL’S LIFE 1991〜』に収録され、アニメ『シティーハンター2』のエンディングテーマとしても使用されました。
ロンドンの風景を描いた歌詞は、失われた愛への想いを感じさせますよね。
1988年12月にリリースされたこの曲は、小室哲哉さんと木根尚登さんが手掛け、木根さんのハーモニカソロが特徴的です。
シンセサイザーを基調としたバラード調の曲調は、デジタルポップなサウンドと感情豊かなメロディーが融合した、TM NETWORKらしい一曲。
恋愛に悩む方や、大切な人を思い出したい時におすすめの一曲です。
虹とスニーカーの頃チューリップ

昭和から平成へと時代が移り変わる中、親しみやすい和製ポップスとしてリリースされたチューリップのこの楽曲。
若さゆえの無邪気さと、関係の移ろいやすさを描いたリリックが心に染みます。
スニーカーや虹といった象徴的なモチーフを通じて、青春の儚さを見事に表現しているのではないでしょうか。
1979年7月にリリースされ、累計50万枚以上を売り上げた本作は、バンドにとって大きな転機となりました。
誰もが共感できるようなシーンがちりばめられており、聴く人の心に青春時代の甘酸っぱい記憶を呼び起こしてくれます。
SWEET MEMORIES松田聖子

1980年代の代表的なアイドルとして知られ、現在も精力的に活動しているシンガーソングライター、松田聖子さん。
もともとは14thシングル『ガラスの林檎』のカップリング曲として収録されていた本作は、サントリーCANビールのCMソングになったことをきっかけに、幅広い層のリスナーからも支持を集めた有名曲です。
作詞を松本隆さん、作曲を細野晴臣さんが手掛けた楽曲で、1983年8月にリリースされました。
過去の恋愛を振り返り、その切なさと美しさを歌った歌詞は、聴く人の心に深く響きます。
失恋の痛みを乗り越え、甘い思い出として過去を受け入れる心情が表現された、昭和を代表するエモーショナルなバラードです。
大きな玉ねぎの下で爆風スランプ

爆風スランプの代表曲として知られるこの楽曲は、切ない恋心を描いた心に染みるバラードです。
サンプラザ中野さんの印象的な歌声と、情景が目に浮かぶような歌詞が特徴的ですね。
1985年11月発売のアルバム『しあわせ』に収録され、後にリメイク版がシングルカットされ大ヒットを記録しました。
映画『バトルヒーター』の主題歌や、コスモ石油のCMソングにも起用されています。
純粋な恋心や、人生の岐路に立つ若者の心情に共感したい方におすすめの一曲です。
武道館の象徴的な屋根を「大きな玉ねぎ」と表現した歌詞も印象的で、多くのリスナーの心をつかんでいます。