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レクイエム・鎮魂歌の名曲

レクイエムとは、死者のためのカトリック教会のミサで演奏される曲で、鎮魂曲ともいわれます。

いわゆる宗教音楽として、古くから人々に親しまれてきた音楽。

中でも有名なのは、三大レクイエムといわれる、モーツァルト、ベルディ、フォーレによるもの。

とくにヴェルディのレクイエムはいたるところで耳にしていると思います。

そのほかにも、古典の名作から比較的新しいものまで、レクイエムを集めましたので、その美しく壮大な響きをお楽しみください。

レクイエム・鎮魂歌の名曲(11〜20)

レクイエムモーリス・デュリュフレ

デュリュフレ 「レクィエム」 ミシェル・コルボ Durufle : Requiem
レクイエムモーリス・デュリュフレ

20世紀フランス作曲家デュリュフレのレクイエムは、正式なラテン語典礼の様式にのっとったものとしては現在、最後の本格的レクイエムと言われています。

クラシック音楽の礎として知られるグレゴリオ聖歌を全編に用いながらも、対位法や独自に磨き上げたフランス和声を巧みに使い、古典とモダンが融合した重厚かつ甘美な作品となっています。

戦争レクイエムベンジャミン・ブリテン

ブリテン:「戦争レクィエム」作品66 ブリテン/ロンドン響 Benjamin Britten / War Requiem, op.66
戦争レクイエムベンジャミン・ブリテン

「戦争レクイエム」は第二次世界大戦中、ドイツの空爆によって破壊されたイギリスのコヴェントリー大聖堂の再建を祝って書かれた作品です。

伝統的な典礼文に第一次世界大戦で戦死したウィルフレッド・オーウェンの詩を組み合わせた独特の歌詞に、2つの大戦で命を失ったすべての人への追悼と永遠の平和への祈りが込められています。

戦争の苛烈さや悲惨さを表しながら、人類への大きな希望も感じさせてくれる傑作です。

レクイエムアントニン・ドヴォルザーク

後期ロマン派を代表するチェコの作曲家ドヴォルザークが、バーミンガム音楽祭のために作曲したレクイエム。

素朴ながらドヴォルザークらしい土臭さがなく、ひたすらに美しいメロディに貫かれています。

冒頭の旋律には敬愛していたとされるバッハの「ミサ曲ロ短調」からの引用があり、「死の思想の動機」として形を変えながら全曲の至るところに登場しています。

レクイエムジュゼッペ・ヴェルディ

ヴェルディ《レクイエム》「怒りの日」ライナー指揮/ウィーン・フィル
レクイエムジュゼッペ・ヴェルディ

「怒りの日」は三大レクイエムのひとつ、ヴェルディのレクイエムの中でもとくに有名な一曲。

世界が灰に帰す審判の日の雷鳴・嵐・地響きを管楽器、弦楽器、打楽器がそれぞれ表しています。

そして冒頭のトランペットのファンファーレで黙示録に示された世界の終末を表す「奇しきラッパの響き」へと続きます。

圧倒的な神の怒りを目の当たりにするような流れに思わず息を飲んでしまいますね。

レクイエムJ.C.バッハ

J.Chr. Bach Missa da Requiem and Miserere in B flat major
レクイエムJ.C.バッハ

かのJ・S・バッハの末息子であるヨハン・クリスティアン・バッハによるミサ曲。

22歳のとき滞在していたイタリアで書かれたとされています。

ヨハン・クリスティアンは偉大な父親や、後進のハイドンやモーツァルトらの影に埋もれてしまった作曲家ですが、生前はドイツ、イギリス、イタリアで活躍し大きな名声を得ていました。

とくに日本では長く知られていませんでしたが、古典的なバロック音楽の要素も残しつつ、イタリアの教会音楽の様式も取り入れられた優美で壮麗な響きは必聴です。

ブリュッセル・レクイエムベルト・アッペルモント

吹奏楽コンクールで人気の「ブリュッセル・レクイエム」は、ベルギーの作曲家ベルト・アッペルモントが、2016年にベルギーのブリュッセルで起きた連続爆破テロ事件の犠牲者を悼んで書きました。

全曲を通してフランスの童謡「月の光に」のテーマが使われていて、テロという理不尽な暴力の恐怖や怒り、悲しみそして平和への願いが表されています。

おわりに

古典から比較的新しいものまで、さまざまなレクイエムを紹介しました。

レクイエムと言うと、「暗くて怖い音楽」という認識が大きかもしれませんが、美しい響きの曲もたくさんあるんです。

中には聴いていると癒やされるような曲もあったのでは?

気になった方は今回紹介できなかった曲もぜひ聴いてみてくださいね!