ボカロ最新リリース【2025年3月】
ボカロの世界は、今また新たな表現の地平を切り開こうとしています。
2025年3月のボカロ最新曲では、エレクトロニックサウンドから哲学的な歌詞まで、多彩な魅力が詰まった作品が登場。
初音ミクや重音テト、v flowerなど個性豊かなボーカロイドたちが紡ぎ出す歌声が、リスナーの心に深く響きかけます。
デジタルとアナログの境界を越えて、音楽の可能性を広げていく注目の作品たちをご紹介します。
ボカロ最新リリース【2025年3月】(41〜60)
正信士Sohbana

生きる意味を探し求める心を、仏教の世界観とエレクトロポップで表現した作品です。
Sohbanaさんの楽曲で2025年2月に発表。
ミクとKAITOの歌声で、悩み多き現代人の葛藤が描き出されています。
スピーディーで小気味いいサウンドに、般若心経の読経が溶け込んだ、ユニークなナンバー。
受験生応援ソングということで、人生の岐路に立つ方、正解のない問いに向き合う方に聴いてほしい1曲です。
舌打ちsyudou

カップルのケンカを題材にしたユーモアセンスが光るボカロ曲です。
syudouさんによる本作はアルバム『愛憎』に収録された作品で、2025年2月MV公開。
互いに不満をぶつけ合う男女の様子を生々しく描写しており、そこから次第に相手を失うことへの恐れや寂しさが露わになっていく展開が聴き手の心に響くはずです。
MVに登場する2人にどんなストーリーがあるのか、ついつい思いをはせてしまいますね。
麒麟wotaku

荘厳でエキゾチックな雰囲気にゾクゾクしてしまいます。
『ジェヘナ』『シャンティ』で知られるボカロP、wotakuさんが2025年2月にリリースした本作は、プロセカULTIMATEへの応募作品。
初音ミクのコーラスが印象的な歌詞のない作品で、美しさとハードさを兼ね備えたサウンドスケープに圧倒されます。
タイトルも相まって、自分が神話の世界にいるような気分になってしまうんですよね。
花弁、それにまつわる音声あばらや

デジタル社会への鋭い視点を込めた、切れ味鮮やかなシンセポップです。
あばらやさんが2025年2月にリリースした作品で、ボカコレ2025冬のTOP100ランキングで1位を獲得しました。
合成音声ライブラリという存在に対する思いやアイデンティティの喪失をテーマに据えており、その哲学的なメッセージ性が刺さります。
ボカロ文化、ひいてはネット文化に対してこういう風に感じている方、多いんじゃないでしょうか。
この曲を聴きながら、思想にふけってみては。
ジェーンは凍っていたうずら

深い静寂の中で記憶が溶け出すような、幻想的な世界観が広がっていきます。
うずらさんによる楽曲『ジェーンは凍っていた』は2025年2月22日に発表、ボカコレ2025冬にエントリーされた作品です。
エレクトロニカをベースにした独特なサウンドスケープに、繊細な歌声が融合。
心の奥底に眠る孤独や不安が、雪解けのように少しずつ表出していく様子を描き出しています。
過去や感情に向き合いたい、そんな気分のときに合うと思います。