【カリスマロックシンガー】清春の魅力と名曲
カリスマ、というとロックでもよく使われる言葉で、日本にもそれに該当する人は数多くいます。
矢沢永吉、氷室京介、YOSHIKI、hide、hyde、吉井和哉、布袋寅泰、大槻ケンヂ、尾崎豊、忌野清志郎……
挙げるとキリがないのですが、どの方も立ち振る舞いや言動一つ一つに強烈な個性があり、今もなお半ば神格化されるような形で熱狂的なファンと圧倒的な支持があります。
私もそんなカリスマに魅せられた人間の1人です。
さて、そんなカリスマと呼ばれる日本のロックアーティストの中で、今回は90年代のビジュアル系シーンから登場し、今なお絶大な影響力を持つボーカリスト「清春」を紹介できればと思います。
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おすすめ楽曲のレビュー
清春のカリスマ性は百も承知ですが、楽曲そのものも魅力的です。
名義や時期によってかなり異なるのでピックアップしていくつか紹介したいと思います。
1. 黒夢
清春の最初のバンドである黒夢は、音楽性を非常に変化させていきました。
for dear
黒夢のデビューシングルで1994年のアルバム「迷える百合達~Romance of Scarlet~」に収録されています。
清春のビジュアル系全開のメイク、耽美的で退廃的な歌詞、そしてしゃくりあげる、ビブラートを効かせた繊細かつ個性的な歌声はすでにこの時から確立されています。
Miss Moonlight
黒夢が初めてオリコン1位を獲得した1995年のアルバム「feminism」に収録されています。
このアルバムの曲は非常にポップなものが多いのですが、こちらも例外ではなく、切なさとビジュアル系的耽美さを味付けられていますが、極めて王道のポップスでビジュアル系になじみのない人でも非常に聞きやすい曲になっています。
Like @ Angel
https://www.youtube.com/watch?v=gqyF7d4-vnU
黒夢のライブの定番とも言える曲で1997年のアルバム「Drug TReatment」に収録されています。
イントロのドラムの入りから、サビに至るまでシンプルに無駄なく展開され、歌詞の焦燥感と清春の歌い方、ハードコア・パンクの要素を打ち出し始めた黒夢のすべての要素が奇跡的に合致した曲です。
ポップでありながら反骨精神を持ちハードコアパンクの要素を持つという曲をこれ以外に僕は聞いたことがありません。
ゲルニカ
2010年に再始動した黒夢が2014年に発売したアルバム「黒と影」に収録されています。
再始動した黒夢の音楽性は90年代後期のパンク路線の延長ではなく、デジロック路線、そして今作のヘヴィロック路線に変わっていきました。
さらに歌唱技術の向上とSADS、ソロをへて清春の歌詞が反骨から抽象的かつ詩的への表現に変化、楽器隊がいわゆる重い音であることから、全体的に今までの黒夢とはまた違う深みのある世界を見せてくれています。
SADS
黒夢活動休止直後に始動したバンドです。
その音楽性は黒夢ほど目まぐるしくはないにしろ、変化が大きいです。
またこの頃の清春は非常に荒れていて、メンバーやライブのできに不満があったことがDVDやSADS活動休止後のインタビューで伺えます。
TOKYO
1999年のアルバム「SAD BLOOD ROCK’N’ROLL」に収録された初期のSADSを代表する曲です。
黒夢の活動休止直後にリリースされた本作はある意味黒夢で突き詰めていたシンプルでパンキッシュな路線をより磨き上げたものでした。
どこか社会風刺的でありながら前のバンドのことを明らかに匂わせる歌詞とシンプルなベース、ドラム、ギターのフレーズが非常にスリリングでまさに当時の清春らしさに溢れたナンバーです。
Masquerade
2003年にリリースされたベストアルバム「GREATEST HITS ~BEST OF 5 YEARS~」に収録されています。
本作を最後に清春はSADSを活動休止し、ソロ活動に移りました。
SADSの音楽性は相次ぐメンバーチェンジとともに初期から大きく変化し、本作はソロ以降のメロウな部分と当時のSADSのハードな路線がうまくハマった曲になりました。
清春がギターを持ち始めたのもこの頃で、その姿も恐ろしく様になっています。
DISCO
2010年に清春以外新メンバーで新しく生まれ変わったSADSはヘヴィメタルといっていいほどの音楽性に変化しています。
楽器隊全員が非常に高い技量を持っています。
2010年のアルバム「Lesson2」に収録されているのですが、ザクザク刻む7弦ギターとどこかPANTERAを髣髴(ほうふつ)とさせるような重いドラムが、ヘヴィロック色を強く0醸し出しています。
活動休止前のSADSとは完全に別物ですが、清春の持つカリスマ性と攻撃性は健在です。
ソロ
SADS活動休止後にはじめたソロ活動ですが、今ではこちらが一番長いです。
その音楽性はアコースティックなものからロック調までさまざまですが、黒夢やSADSのときとは違って、反骨精神を押し出すことはほぼなく、人生や愛、死を意識し成熟した大人の音楽に仕上がっています。
Slow
2006年のアルバム「VINNYBEACH 〜架空の海岸〜」からシングルカットされた曲で、個人的には彼のキャリアの中で屈指のバラードだと思っています。
誰かを想うということを詩的に、しかし感情を込めて高らかに歌うその姿には反骨精神をむき出しにしていた後期黒夢、SADS時代からは想像もつかない姿です。
バンドサウンドも非常にしっとりとしていて、清春というアーティストの内面の変化というものを如実に感じ取ることのできる1曲に仕上がっています。