ロカビリーを代表する洋楽アーティストまとめ
突然ですが「ロカビリー」という言葉を聞いて、皆さんはどのようなイメージをされますか。
リーゼントヘアーで決めて跳ねるような踊れるリズム、シャウトするボーカル……それこそエルヴィス・プレスリーさんの姿を想像される方も多いかもしれませんね。
ロカビリーの全盛期はそれほど長くは続かなかったものの、ビートルズやローリング・ストーンズに代表される「ブリティッシュ・インヴェイジョン」に直接的な影響を与え、70年代後半から80年代にかけてストレイ・キャッツなどのネオロカビリー勢が登場するなど、音楽史において非常に重要なジャンルであり続けているのです。
そんなロカビリーを代表するアーティストをまとめて知りたい方は、ぜひこちらの記事を要チェック!
ロカビリーを代表する洋楽アーティストまとめ
Train Kept A Rollin’Johnny Burnette

ロックンロールの創始者の1人として世界的に高い評価を受けるジョニー・バーネットさんは、1934年にアメリカ・メンフィスで生まれ、50年代半ばからリズム・アンド・ブルースの伝統を継承しながらもエネルギッシュなロカビリー・サウンドを打ち出したことで、同ジャンルの黎明期を代表するアーティストとなりました。
兄のドーシー・バーネットさんや親友のポール・バーリソンさんと共に「ジョニー・バーネット・アンド・ザ・ロックンロール・トリオ」を結成し、当時としては革新的なアプローチで聴衆を魅了。
1960年にリリースされた『Dreamin’』はビルボード・チャート11位を記録し、ゴールド・ディスク獲得。
コンパクトにまとめられたその音楽性は、エルヴィス・プレスリーさんやエディ・コクランさんにも通じるものがあり、世界中のロック・ファンを熱狂させることとなったのです。
Be-Bop-A-LulaGene Vincent

ジーン・ヴィンセントさんはアメリカのロックンロールとロカビリーの先駆者であり、1956年のデビュー曲『Be-Bop-A-Lula』はトップテンヒットを記録しました。
リードギターのクリフ・ギャラップさんらを擁するバンド「ブルーキャップス」は50年代屈指のロックバンドとされ、『Race with the Devil』や『Bluejean Bop』など高い評価を受ける楽曲を生み出しました。
エルヴィス・プレスリーさんと比較されながらも独自のスタイルを築いたヴィンセントさんは、1998年にはロックンロールとロカビリーの殿堂入りを果たし、ビートルズやローリング・ストーンズなど後世に多大な影響を与えた不朽の存在と言えるでしょう。
Blue Suede ShoesCarl Perkins

ロカビリーの黄金期を築いたパイオニア、カール・パーキンスさん。
アメリカ・テネシー州の貧しい小作農家に生まれ、父が手作りしたギターでブルースやゴスペルに影響を受けた独自の音楽スタイルを確立します。
1956年、サン・レコードから発売された代表曲『Blue Suede Shoes』は全米チャートを席巻する大ヒットとなり、パーキンスさんを一躍スターダムに押し上げました。
ギブソン・レスポールやフェンダー・テレキャスターを操る独特のプレイスタイルは、エルヴィス・プレスリーさんやビートルズ、ジョニー・キャッシュさんといった様々なアーティストに多大な影響を与えています。
ロックやカントリー、ブルースが混ざり合った唯一無二のサウンドを生み出したパーキンスさん。
ロカビリーの歴史に興味のある方は、ぜひ聴いてみてください。
Jailhouse RockElvis Presley

リーゼントヘアに絶叫するボーカル、シャウトを交えたロックンロールの申し子といえば、エルビス・プレスリーさんですよね。
キング・オブ・ロックンロールの異名を持ち、ロカビリーの代表的アーティストとして20世紀の音楽史に残る偉業を成し遂げました。
1954年にサン・レコードからデビュー、翌年にはRCAビクターからシングル『Heartbreak Hotel』をリリースし全米ナンバーワンヒットを記録。
1956年には主演映画『ラヴ・ミー・テンダー』のタイトル曲も大ヒットしました。
生涯で3つのグラミー賞に輝き、36歳という若さでグラミー生涯功労賞も受賞。
エネルギッシュなステージングと挑発的なパフォーマンスは当時の保守的な価値観に衝撃を与えました。
ロックンロールを愛する全ての世代の音楽リスナーにこそ、エルビスさんの楽曲をオススメしたいですね。
Great Balls Of FireJERRY LEE LEWIS

ルイジアナ州フェリデイ出身のジェリー・リー・ルイスさんは、幼少期から多岐にわたるジャンルの影響を受けてピアノの才能を開花させ、1956年のデビュー以降、ロックンロールのパイオニアとして『Whole Lotta Shakin’ Goin’ On』や『Great Balls of Fire』などの数々の名曲を生み出してきました。
その後、カントリー・ミュージックに転向しても『Another Place, Another Time』などのヒット曲を連発するなど、ロックとカントリーの垣根を越えて活躍し、「ザ・キラー」の異名を取る独特の演奏スタイルとステージパフォーマンスは、今なお多くのミュージシャンから尊敬を集めています。
グラミー生涯功労賞やロックの殿堂入りを果たしたルイスさんの音楽は、56年のキャリアを経てもなお輝き続けるロック史に残る金字塔と言えるでしょう。