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ロカビリーを代表する洋楽アーティストまとめ

突然ですが「ロカビリー」という言葉を聞いて、皆さんはどのようなイメージをされますか。

リーゼントヘアーで決めて跳ねるような踊れるリズム、シャウトするボーカル……それこそエルヴィス・プレスリーさんの姿を想像される方も多いかもしれませんね。

ロカビリーの全盛期はそれほど長くは続かなかったものの、ビートルズやローリング・ストーンズに代表される「ブリティッシュ・インヴェイジョン」に直接的な影響を与え、70年代後半から80年代にかけてストレイ・キャッツなどのネオロカビリー勢が登場するなど、音楽史において非常に重要なジャンルであり続けているのです。

そんなロカビリーを代表するアーティストをまとめて知りたい方は、ぜひこちらの記事を要チェック!

ロカビリーを代表する洋楽アーティストまとめ(1〜10)

Oh, Boy!Buddy Holly & The Crickets

Buddy Holly & The Crickets “Oh, Boy!” on The Ed Sullivan Show
Oh, Boy!Buddy Holly & The Crickets

ロカビリーといえばリーゼントや革ジャン、といったいで立ちを思い浮かべる方も多いですよね。

1950年代に活躍したバディ・ホリーさんは、黒メガネでスーツやセーターという知的なスタイルでロックンロールを鳴らした伝説的なシンガーソングライターです。

テキサス州ラボック出身のバディさんはザ・クリケッツというバンドを率いて、1950年代後半のアメリカのロックンロール音楽シーンにおいて重要な役割を果たし、1957年に「That’ll Be the Day」が大ヒットを記録。

まさにこれからという矢先に、1959年2月3日に22歳の若さで飛行機事故により他界してしまいました。

ロックンロールにカントリー、R&Bを融合させたサウンドはビートルズやローリング・ストーンズなど、後世の音楽アーティストたちに大きな影響を与えています。

ロカビリーはもちろん、ロックンロールの歴史に興味がある方は必ずチェックしてほしいアーティストですよ!

School Of Rock ‘n RollGene Summers

アメリカのロック/ロカビリー界を代表する存在と言えば、やはりジーン・サマーズさんの名前は欠かせません。

1939年にテキサス州ダラスで生まれた彼のキャリアは、1950年代後半、『School Of Rock ‘n Roll』や『Straight Skirt』などのヒット曲で一躍脚光を浴びて知名度を高めます。

ロックンロールとロカビリーを融合させた彼の音楽性は、1970年代のヨーロッパでのロカビリー・リバイバルの際に再評価を受け、『School Of Rock ‘n Roll』はダンスフロアの定番曲となりました。

1997年にはロカビリー殿堂入りも果たしているサマーズさん。

Elvis Presleyさんに影響を受けた世代の方なら、きっとハマる音楽のはずです。

Be-Bop-A-LulaGene Vincent

ジーン・ヴィンセントさんはアメリカのロックンロールとロカビリーの先駆者であり、1956年のデビュー曲『Be-Bop-A-Lula』はトップテンヒットを記録しました。

リードギターのクリフ・ギャラップさんらを擁するバンド「ブルーキャップス」は50年代屈指のロックバンドとされ、『Race with the Devil』や『Bluejean Bop』など高い評価を受ける楽曲を生み出しました。

エルヴィス・プレスリーさんと比較されながらも独自のスタイルを築いたヴィンセントさんは、1998年にはロックンロールとロカビリーの殿堂入りを果たし、ビートルズやローリング・ストーンズなど後世に多大な影響を与えた不朽の存在と言えるでしょう。

ロカビリーを代表する洋楽アーティストまとめ(11〜20)

Rock HouseRoy Orbison

Roy Orbison – Rock House (original version from The Rocker LP)
Rock HouseRoy Orbison

1950年代から60年代にかけて全盛期を迎えたロカビリーを語る上で、避けては通れない伝説的なミュージシャンがロイ・オービソンさんです。

透明感のある高音ボイスと、オペラのようにドラマティックな歌唱スタイルから「ロックのカルーソ」の異名を持つオービソンさんは、1956年に『Ooby Dooby』でデビューを果たします。

代表曲『Oh, Pretty Woman』が全米チャート1位に輝くなど、数々のヒット曲を生み出し、グラミー賞を2度受賞。

私生活では悲劇に見舞われるも、音楽活動を通して前を向いて生きたその人生は、希望を求める全ての人にこそ聴いてほしい名曲の数々に詰まっているのですね。

I Need a Manbarbara pittman

テネシー州メンフィス出身のバーバラ・ピットマンさんは、カントリー&ロカビリーの女性シンガー。

幼馴染のエルビス・プレスリーさんの影響で音楽の道へ進んだ彼女は、サン・レコードで数少ない女性アーティストとしてレコーディングを行いました。

1956年から1960年にかけて『I Need A Man』や『Two Young Fools in Love』など4枚のシングルをリリースしますが、レコード会社から十分なプロモーションを受けられず、商業的な成功には至りませんでした。

男性優位の音楽業界で、思うような活動ができなかったピットマンさん。

しかし2005年に67歳でこの世を去るまで、メンフィスを中心に精力的にライブ活動を続けました。

没後、ロカビリー・リバイバルの流れの中で再評価が進み、彼女の歌声は今なお多くのファンに愛されています。

Folsom Prison BluesJohnny Cash

Johnny Cash – Folsom Prison Blues (Official Audio)
Folsom Prison BluesJohnny Cash

ジョニー・キャッシュさんは、カントリー、ロック、ロカビリーなど幅広いジャンルで活躍したシンガーソングライターです。

アメリカ合衆国出身のキャッシュさんは、1955年にデビューし、『I Walk the Line』や『Folsom Prison Blues』、『Ring of Fire』などの代表曲を生み出しました。

彼の音楽は、悲哀や贖罪といったテーマを深いバス~バリトンの歌声で表現しており、グラミー賞を10回受賞するなど高い評価を得ています。

また、黒い衣装を身にまとう「メン・イン・ブラック」としても知られ、ロックンロールやフォーク、カントリーを融合させた独自のスタイルを確立。

晩年には、ナイン・インチ・ネイルズの『Hurt』をカバーし、新たな世代のファンを獲得しました。

ロックやカントリーの歴史に興味がある方は、ぜひキャッシュさんの作品をチェックしてみてください。

That Certain FemaleCharlie Feathers

独特の演奏スタイルと声質で、ロックボーカリストに大きな影響を与えたアメリカのシンガーソングライター、チャーリー・フェザーズさん。

1950年代にはサンレコードやメテオ、キングレコードから人気シングルを発表し、ロックビリー、トラディショナル・カントリー、アーリー・ポップ/ロックなどのジャンルで活躍しました。

彼の音楽には、青年期にミシシッピで触れたフィールドブルースの影響が色濃く反映されており、特に1970〜80年代の作品には陰湿なカントリーブルースのテンポが特徴的です。

生前にはロックビリー殿堂やミシシッピ・ミュージシャン殿堂にも認められ、映画『キル・ビル』やゲーム『グランド・セフト・オートV』のサウンドトラックにも楽曲が起用されるなど、現在でも幅広い層から支持されているのです。