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ロカビリーを代表する洋楽アーティストまとめ

突然ですが「ロカビリー」という言葉を聞いて、皆さんはどのようなイメージをされますか。

リーゼントヘアーで決めて跳ねるような踊れるリズム、シャウトするボーカル……それこそエルヴィス・プレスリーさんの姿を想像される方も多いかもしれませんね。

ロカビリーの全盛期はそれほど長くは続かなかったものの、ビートルズやローリング・ストーンズに代表される「ブリティッシュ・インヴェイジョン」に直接的な影響を与え、70年代後半から80年代にかけてストレイ・キャッツなどのネオロカビリー勢が登場するなど、音楽史において非常に重要なジャンルであり続けているのです。

そんなロカビリーを代表するアーティストをまとめて知りたい方は、ぜひこちらの記事を要チェック!

ロカビリーを代表する洋楽アーティストまとめ(1〜10)

Summertime BluesEddie Cochran

Eddie Cochran – Summertime Blues (Town Hall Party – 1959)
Summertime BluesEddie Cochran

ロカビリーを代表する洋楽アーティストの中でも、エルヴィス・プレスリーさんと並んで歴史に名を刻むのが、エディ・コクランさんです。

1938年、アメリカのミネソタ州に生まれ、21歳の若さでこの世を去るという短すぎる生涯でしたが、ロックンロールの黎明期に重要な役割を果たし、後世に多大な影響を残しました。

1956年のソロデビュー以降『Summertime Blues』や『C’mon Everybody』などの大ヒット曲を生み出し、革新的な録音技術も駆使。

ローリング・ストーンズやビートルズ、レッド・ツェッペリンなど数多くのアーティストに影響を与え、ロックの歴史に輝く存在となったのです。

反逆の象徴となる音楽性は、今なお色あせることなく、ロックンロールの真髄を体現し続けています。

Be-Bop-A-LulaGene Vincent

ジーン・ヴィンセントさんはアメリカのロックンロールとロカビリーの先駆者であり、1956年のデビュー曲『Be-Bop-A-Lula』はトップテンヒットを記録しました。

リードギターのクリフ・ギャラップさんらを擁するバンド「ブルーキャップス」は50年代屈指のロックバンドとされ、『Race with the Devil』や『Bluejean Bop』など高い評価を受ける楽曲を生み出しました。

エルヴィス・プレスリーさんと比較されながらも独自のスタイルを築いたヴィンセントさんは、1998年にはロックンロールとロカビリーの殿堂入りを果たし、ビートルズやローリング・ストーンズなど後世に多大な影響を与えた不朽の存在と言えるでしょう。

Rock Around The ClockBill Haley & His Comets

Bill Haley & His Comets – Rock Around The Clock (1955) HD
Rock Around The ClockBill Haley & His Comets

1950年代のロックンロールを牽引したビル・ヘイリー・アンド・ヒズ・コメッツは、「ロック・アラウンド・ザ・クロック」など軽快なリズムと躍動感溢れるサウンドで一世を風靡した、アメリカが誇るロカビリーの先駆者です。

1954年の第1作『ロック・アラウンド・ザ・クロック』、翌年の同名タイトル曲のヒットを機に一気にブレイクを果たし、その後も『シェイク・ラトル・アンド・ロール』などの名曲の数々をリリース。

バンドにはスチールギターやアコーディオンなどカントリー色の強い個性的なメンバーも在籍し、フロントマンであるビル・ヘイリーさんのユーモラスなキャラクターと相まって、独特の存在感を放っていました。

ロカビリー好きなら外せない重要アーティストですね。

ロカビリーを代表する洋楽アーティストまとめ(11〜20)

Rock HouseRoy Orbison

Roy Orbison – Rock House (original version from The Rocker LP)
Rock HouseRoy Orbison

1950年代から60年代にかけて全盛期を迎えたロカビリーを語る上で、避けては通れない伝説的なミュージシャンがロイ・オービソンさんです。

透明感のある高音ボイスと、オペラのようにドラマティックな歌唱スタイルから「ロックのカルーソ」の異名を持つオービソンさんは、1956年に『Ooby Dooby』でデビューを果たします。

代表曲『Oh, Pretty Woman』が全米チャート1位に輝くなど、数々のヒット曲を生み出し、グラミー賞を2度受賞。

私生活では悲劇に見舞われるも、音楽活動を通して前を向いて生きたその人生は、希望を求める全ての人にこそ聴いてほしい名曲の数々に詰まっているのですね。

Honky-Tonk ManJohnny Horton

1950年代から1960年代初頭にかけて人気を博したアメリカのカントリー、ホンキートンク、ロカビリー音楽家、ジョニー・ホートンさん。

持ち前の味わい深いボーカルで歴史をテーマにした物語風の楽曲を歌い上げ、「The Battle of New Orleans」や「North to Alaska」など国際的なヒットを飛ばした伝説的なシンガーです。

彼の音楽スタイルはホンキートンクやトラディショナル・カントリーを基調としつつも、エルヴィス・プレスリーさんに影響を受けたロカビリー・タッチを取り入れるなど、時代とともに変化を遂げていきます。

代表曲「Honky Tonk Man」は1956年にリリースされ、ビルボード・カントリー・チャートでトップ10入りを果たすなど、ホートンさんの代名詞的な一曲となりました。

そんな彼の音楽は、伝統的なカントリーとロカビリーの魅力をじっくりと味わいたい方にぜひオススメしたい逸品です。

I Need a Manbarbara pittman

テネシー州メンフィス出身のバーバラ・ピットマンさんは、カントリー&ロカビリーの女性シンガー。

幼馴染のエルビス・プレスリーさんの影響で音楽の道へ進んだ彼女は、サン・レコードで数少ない女性アーティストとしてレコーディングを行いました。

1956年から1960年にかけて『I Need A Man』や『Two Young Fools in Love』など4枚のシングルをリリースしますが、レコード会社から十分なプロモーションを受けられず、商業的な成功には至りませんでした。

男性優位の音楽業界で、思うような活動ができなかったピットマンさん。

しかし2005年に67歳でこの世を去るまで、メンフィスを中心に精力的にライブ活動を続けました。

没後、ロカビリー・リバイバルの流れの中で再評価が進み、彼女の歌声は今なお多くのファンに愛されています。

Folsom Prison BluesJohnny Cash

Johnny Cash – Folsom Prison Blues (Official Audio)
Folsom Prison BluesJohnny Cash

ジョニー・キャッシュさんは、カントリー、ロック、ロカビリーなど幅広いジャンルで活躍したシンガーソングライターです。

アメリカ合衆国出身のキャッシュさんは、1955年にデビューし、『I Walk the Line』や『Folsom Prison Blues』、『Ring of Fire』などの代表曲を生み出しました。

彼の音楽は、悲哀や贖罪といったテーマを深いバス~バリトンの歌声で表現しており、グラミー賞を10回受賞するなど高い評価を得ています。

また、黒い衣装を身にまとう「メン・イン・ブラック」としても知られ、ロックンロールやフォーク、カントリーを融合させた独自のスタイルを確立。

晩年には、ナイン・インチ・ネイルズの『Hurt』をカバーし、新たな世代のファンを獲得しました。

ロックやカントリーの歴史に興味がある方は、ぜひキャッシュさんの作品をチェックしてみてください。