【2025】日本のインディー・ロックの名曲。最新の注目曲まとめ
インディーロック、という言葉に思わず反応してしまう音楽ファンはきっと多いですよね。
ジャンルの定義としては曖昧で、メジャーな音楽シーンとは距離を置いた独自の美学を持つロックバンドの鳴らすサウンドと言えそうですが、必ずしもインディーズではなくメジャーデビューしてからも「インディーロック」という言葉で語られる場合も多いため議論を呼ぶこともあるのですよね。
こちらの記事では、メジャーデビューを果たしたバンドも含めて、最新の日本のインディーロック事情を知る上でぜひ注目してほしい若手バンドの楽曲を中心にまとめています。
日ごろは洋楽をメインで聴いている、という方もぜひチェックしてみてください!
【2025】日本のインディー・ロックの名曲。最新の注目曲まとめ(1〜10)
metrokurayamisaka

2020年代の日本のインディーズシーンの中でも一際存在感を放つ人気バンド、kurayamisakaによるこちらの『metro』は思わずはっとするようなギターの轟音と疾走するリズム、男女ツインボーカルが紡ぐ憂いを帯びたメロディがすっと心に入ってきますよね。
歌詞では、新しい街での生活を始める人の旅立ちの情景が描かれており、そのドラマチックなストーリーに引きこまれます。
この楽曲は、2025年9月にリリースされたファーストフルアルバム『kurayamisaka yori ai wo komete』に収録されています。
ミュージックビデオが先行曲の続編として制作され、「5時のチャイム」を日常と物語をつなぐモチーフにしているのもユニークな点です。
疾走感あふれるサウンドが、新しい環境へ踏み出す人の背中をそっと押してくれるような、希望と切なさが同居したナンバーです。
AWAKEdownt

繊細さと力強さをあわせ持つアンサンブルが魅力の3人組インディーロックバンド、downt。
この楽曲は、他者との揺れ動く関係性や、にじむ不安をテーマにしたナンバーです。
歩くようなテンポで刻まれるギターの音色から、サビに向かって感情が高まっていく展開は、胸を締めつけられるようですよね。
2025年4月に公開された本作は、山本直樹さん原作の映画『YOUNG&FINE』の主題歌として書き下ろされました。
青春時代のきらめきと影が同居する物語に寄り添う、切なくも希望を感じさせる一曲です。
新しい何かが始まる予感に、そっと背中を押してほしい時に聴きたくなるのではないでしょうか。
ルート225cephalo

疾走感あふれるギターサウンドに、胸が締めつけられるようなインディーロックナンバーです。
東京で活動する注目の若手バンドcephaloによる楽曲で、2024年12月リリースの1stフルアルバム『Fluorite code』に収録。
2025年2月にはミュージックビデオも公開されました。
轟音ギターと透明感のあるfukiさんの歌声が融合したサウンドが、切なくも力強い世界観を作り上げていますね。
断片的な言葉が連なる歌詞からは、若者らしい焦燥感や何かを知りたいと渇望する祈りのような感情がひしひしと伝わってきます。
この楽曲を聴いていると、いつもの帰り道が映画のワンシーンのように感じられるかもしれません。
一人で物思いにふけりたい夜にぴったりの一曲ではないでしょうか。
Blue Train雪国

冷たく澄んだ空気感をまとったサウンドに乗せて、二人だけの世界で星を作り出すような、夢と現実の狭間をたゆたう物語が展開します。
この楽曲は、2023年に結成されたインディーロックバンド、雪国による作品で、2025年1月にリリースされたEP『Lemuria』に収録されています。
繊細なギターのアルペジオと、時に轟音へと変化するシューゲイザー的な音作りが印象的ですよね。
Vo/Gtの京 英一さんの静謐な歌声からは、孤独の中に見いだすささやかな希望が読み取れるでしょう。
本作が収録されたEPに先立ち、アルバム『pothos』は「第17回 CDショップ大賞 2025」で関東ブロック賞を受賞しています。
都会の喧騒から離れ、静かな夜に心を遊ばせたい時に聴きたくなる1曲です。
ひのめひとひら

静寂と轟音が織りなすドラマチックなサウンドで注目を集めるロックバンド、ひとひら。
この作品は、繊細なアルペジオから激情的な轟音へと展開するサウンドスケープが圧巻のナンバーですよね。
抽象的な言葉で紡がれる詩の世界は、まるで夜明けを待つような静かな希望を感じさせ、聴く人の琴線に触れます。
本作は、2025年11月発売の2ndフルアルバム『円』にも収録予定で、それに先駆け同年8月に公開されました。
名盤『つくる』で示した世界観をさらに深化させた、バンドの成長が感じられる一曲ではないでしょうか。
ツインギターがエモーショナルに絡み合うギターロックがお好きな方にはぜひ聴いてほしい作品です。
新しい一歩を踏み出す時に背中を押してくれるような、力強さと優しさをあわせ持っています。
ペーパー・ムーンMoon In June

東京を拠点に活動するオルタナティブ・ロック・バンド、Moon In June。
3本のギターが織りなす浮遊感のあるアンサンブルと、衝動をたたえた疾走感のコントラストがエモーショナルですよね。
この楽曲は、まるで張りぼての世界にいるような不確かさを抱えながらも、それでも未来へと駆け出していく強い意志を感じさせます。
バンドが制作の葛藤を乗り越えたという背景が、青く真摯なサウンドに深みを与えているのではないでしょうか。
本作は2025年4月にリリースされたアルバム『色彩を持たないで』の11曲目に収録されています。
新しい一歩を踏み出したい時や、迷いを振り切りたい時に聴いてほしい、希望に満ちたインディーロックナンバーです。
YOU家主

心が洗われるような素晴らしいメロディと、幾重にも重なるギターの音色が胸に響く珠玉のパワーポップナンバー!
3人のソングライターを擁するロックバンド・家主が2025年6月に公開した、約1年半ぶりとなる作品です。
メインソングライターの田中ヤコブさんが作詞作曲を手がけ、歌詞に込められた切実な願いや希望が、力強いリズムに乗って真っ直ぐに届くようで、思わず胸が熱くなりますよね。
何本ものギターが重ねられたアンサンブルが生み出す高揚感も秀逸です。
新しい一歩を踏み出す背中をそっと押してくれるような、お守りのような1曲ではないでしょうか。






