【英国音楽】ブリットポップの名盤。おススメの1枚
1990年代にイギリスのマンチェスターやロンドンで発生した音楽のムーブメント、ブリットポップ。
ジャンルの名前ではなく、グラム・ロックやパンク・ロックを主体としているバンドを指す言葉で、現在でも根強いムーブメントとして人気を集めていますね。
今回はそんなブリットポップの名盤をセレクトしました。
アルバムの特徴やバンドの経歴を中心に紹介しているので、イギリスのロックシーンを味わい方は必見の内容です。
それではごゆっくりとお楽しみにください。
【英国音楽】ブリットポップの名盤。おススメの1枚(1〜10)
ParklifeBlur

オアシスのライバルとして位置づけられていたバンド、ブラー。
キンクスの流れをくむ風刺と皮肉のきいた世界観は、粗暴な荒くれ者という印象が目立つオアシスの対極ともいえるでしょう。
1994年に彼らがリリースした3枚目のスタジオアルバム『パークライフ』は、アルバムタイトルにもなったシングル『パークライフ』だけでなく『ガールズ&ボーイズ』など彼らの代表曲が詰まった1枚です。
ブリットポップを知りたい人なら避けては通れない、金字塔ともいえるアルバムですよ!
Rock ‘n’ Roll StarOasis

ノエルさんとリアムさんのギャラガー兄弟を中心に結成されたブリットポップを代表するバンド、オアシス。
洋楽に詳しくない人でも名前くらいは知っているかもしれませんね。
大胆にも自分たちがロックスターになることを予告したような曲『Rock ‘n’ Roll Star』からはじまる、彼らのファーストアルバム『Definitely Maybe』(邦題:オアシス)を聴けば、当時の彼らの勢いを感じられるはず。
ロックバンドらしい反骨精神とハードロックの流れをくむ激しいサウンド、さらにビートルズ直系とも言える美しいメロディーを兼ね備えた、ロック史の流れを大きく変えた歴史的名盤です。
DemonsSuper Furry Animals

ウェールズのカーディフ出身のバンド、スーパー・ファーリー・アニマルズもブリットポップを語るうえで欠かせないバンドです。
ウェールズ出身というアイデンティティと、サイケロックの流れをくむサウンド、知的でありながら牧歌的な雰囲気もある独特の持ち味が魅力です。
1997年リリースの彼らの2枚目のスタジオアルバム『Radiator』は、オアシスのアルバムと発売日が近かったにもかかわらずイギリスのアルバムチャートで8位を記録。
今でも高い人気を誇る1枚です。
The Wild OnesSuede

ロンドン出身のロックバンド、スウェード。
オルタナティブ・ロック、インディー・ロック、グラム・ロックなどを得意としており、ブリット・ポップ・ムーブメントを代表するバンドとして知られています。
そんな彼らの名盤といえば、こちらの『Dog Man Star』をイメージする方が多いと思います。
1枚目のアルバムを出した後、彼らはマンネリ化のような現象に陥っており、作曲がはかどらなかったようです。
さまざまな苦悩を乗り越えた後にこのアルバムが制作されたという経緯があるからか、どの作品も完成度がすさまじく、アメリカの批評家からも非常に高い評価を得ました。
Common PeoplePulp

ボーカルのジャーヴィス・コッカーさんを中心に結成されたバンド、パルプは、ブリットポップの中でもひときわひねくれた個性が持ち味のバンド。
彼らが1995年にリリースしたアルバム『Different Class』(邦題:コモン・ピープル)に収録されている『Common People』は、「ありふれた庶民になりたい」と願う上流階級や裕福な人々のことを皮肉たっぷりに歌った、パルプの代表曲です。
この曲は大ヒットを記録し、パルプを一躍スターダムに押し上げるきっかけとなりました。
The BendsRadiohead

ボーカル兼ギターのトム・ヨークさんを中心に結成されたブリットポップの異端児、レディオヘッド。
ブリットポップムーブメントが終わったあとも、独自の進化をとげて現在も生き残り続けている数少ないバンドです。
名プロデューサーのナイジェル・ゴッドリッチさんとはじめてタッグを組んで作り上げた1995年のアルバム『ザ・ベンズ』では、シューゲイザーのような暗い世界観と力強いギターロックサウンドが見事に融合しています。
このアルバムのあと、1997年にふたたびナイジェル・ゴッドリッチさんのプロデュースのもと、製作した3枚目のスタジオアルバム『OK コンピューター』は、ブリットポップだけでなくロック史に残る金字塔として今でも聴き継がれています。
BeetlebumBlur

1990年代に世界中のオルタナティブ・ロック・シーンに影響を与えたバンド、ブラー。
当時の衝撃はすさまじく、イギリスではキンクスやビートルズの再来だと言われています。
そんなブラーの名盤が、こちらの『The Best of Blur』。
インディー・ロックの要素が強いオルタナティブ・ロックの楽曲が多く、どの作品も個性が際立っています。
ブリット・ポップを代表するバンドの1つなので、これからブリット・ポップを勉強したい方はぜひチェックしてみてください。