【アルカンのピアノ曲】世界一難しい!?ピアニスト泣かせの難曲を厳選
磨き抜かれたテクニックを持つピアニストであっても、完璧に弾きこなすのは容易ではないといわれる、シャルル・ヴァランタン・アルカンのピアノ作品。
アルカンは1813年生まれの作曲家、ピアニストで、その演奏技術は同時代を生きたピアノの魔術師、フランツ・リストと肩を並べるほどであったといわれています。
本記事では、超絶技巧をいとも簡単に弾きこなしていたアルカン自身が作曲したピアノ曲のなかから、演奏会などでとりあげられることの多い人気作品をご紹介します!
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【アルカンのピアノ曲】世界一難しい!?ピアニスト泣かせの難曲を厳選(1〜10)
全ての長調による12の練習曲 Op.35 第1番 イ長調「アレグレット」Charles Valentin Alkan

19世紀のパリで活躍した、ピアノの魔術師と称されるシャルル=ヴァランタン・アルカン。
その卓越した演奏技術は「超絶技巧」と呼ばれ、作曲した練習曲の難易度の高さでも知られています。
アルカンのピアノ曲の中でも、『全ての長調による12の練習曲』は、技巧的な難しさに加えて深い音楽性も追求した大作。
第1番のイ長調『アレグレット』は、軽快でありながら洗練された美しい旋律が印象的な、アルカンの練習曲に挑戦したいピアニストにオススメの1曲です。
難易度は高いですが、克服したときの喜びは格別ですよ!
全ての長調による12の練習曲 Op.35 第5番 ヘ長調「アレグロ・バルバロ」Charles Valentin Alkan

超絶技巧を要する難易度の高い作品で知られる、フランスの作曲家シャルル=ヴァランタン・アルカンの『全ての長調による12の練習曲 Op.35』。
第5番『ヘ長調「アレグロ・バルバロ」』は、白鍵を使った平行オクターブで演奏される、野蛮で高揚感あふれる1曲です。
アルカンの作品は技術的に非常に難しく、「凶暴で演奏不可能」とさえ評されるほど。
極端な速度、大きな跳躍、速い連打など、驚異的な技巧を要求します。
しかし、彼の演奏は人間味があり感動的だったといわれています。
『アレグロ・バルバロ』は技術的な練習曲を超えた、情熱的で挑戦的な音楽。
アルカンの技術と音楽性の深さを感じられる作品です。
全ての長調による12の練習曲 Op.35 第7番 変ホ長調「隣村の家事」Charles Valentin Alkan

19世紀フランスの作曲家、シャルル=ヴァランタン・アルカンの作品『全ての長調による12の練習曲 Op.35』の第7番は、隣村で発生した火事をモチーフにした曲で、ドラマティックな展開が印象的です。
ゆったりと始まり、快速なテンポを経てまたゆったりとした曲調に戻る構成は、情景を音で描写しているかのよう。
超絶技巧を要するアルカンならではの練習曲ですが、単なるテクニックの見せ所ではなく、物語性のある作品に仕上がっています。
ピアノ上級者はもちろん、まだまだ修行中の方にもチャレンジしていただきたい1曲です。
【アルカンのピアノ曲】世界一難しい!?ピアニスト泣かせの難曲を厳選(11〜20)
追憶:悲愴的ジャンルの3曲 Op.15 第2曲「風」Charles Valentin Alkan

超絶技巧を要する難易度の非常に高い作品で知られる、フランスの作曲家シャルル=ヴァランタン・アルカン。
『追憶:悲愴的ジャンルの3曲 Op.15』は、彼の数多くのピアノ曲のなかでも特に技術的にも表現的にも難易度の高い作品です。
第2曲『風』は、自然の力と美しさを音楽で描いた情熱的で激しい楽曲。
複雑なパッセージが次々と現れ、演奏者の卓越した技術が問われます。
アルカンの深遠な音楽世界を堪能したい上級者にオススメの1曲ですよ。
ジーグと古い形式によるバレエの音楽 Op.24Charles Valentin Alkan

超絶技巧をいとも簡単に弾きこなしていた19世紀の作曲家、シャルル=ヴァランタン・アルカンが作り出した『ジーグと古い形式によるバレエの音楽』。
イ短調で書かれた第1楽章『ジーグ』は、3連符を主とする無窮動的な進行が特徴的で、バロック音楽の影響が感じられます。
一方、ニ短調の第2楽章『バレエ音楽』は、古典的な響きを持つロンド形式。
技術的限界に挑んだ書法は、アルカン作品の特徴そのものといえます。
複雑さと高難易度ゆえに敬遠されがちですが、その音楽性の高さは折り紙つき。
挑戦しがいのある1曲を探しているピアニストにオススメです。
追憶:悲愴的ジャンルの3曲 Op.15 第3曲「死せる女」Charles Valentin Alkan

19世紀パリの音楽界を代表する作曲家シャルル=ヴァランタン・アルカンの作品のなかでも、技巧的な難易度と感情表現の深さが際立つ『追憶:悲愴的ジャンルの3曲 Op.15』の第3曲『死せる女』。
変ホ短調で書かれたこの曲は、グレゴリオ聖歌『ディエス・イレ』を引用しつつ、死と悲哀を象徴する重厚な雰囲気に満ちています。
リストへの献呈作品らしく、ベルを模した連打や、情熱的で激しいクライマックスへの展開など、演奏技術を駆使した表現が随所に見られる傑作。
独自の感情表現と技術的革新性が光る、アルカンならではの世界をぜひ堪能してみてください。
歌曲集 第3集 Op.65 第6曲「舟歌」Charles Valentin Alkan

19世紀フランスの作曲家シャルル=ヴァランタン・アルカンは、超絶技巧を要する難易度の高い作品で知られています。
彼のピアノ曲は、同時代のピアノの魔術師フランツ・リストと肩を並べるほどの卓越した演奏技術を要するとされ、技巧的な難易度の高さから「ピアニスト泣かせ」とも評されるほど。
アルカンの『歌曲集 第3集』に収められたこの曲は、穏やかな水の流れを想起させる叙情的な美しさが魅力です。
緻密な構造と豊かな感情表現を兼ね備えたこの作品は、高度なテクニックだけでなく音楽性の深い理解も求められる、やりがいのある1曲。
ロマン派音楽の精華に触れたいピアニストの方にオススメしたい作品です。