まるでチューブアンプ。名機アナログ・オーバードライブをモデファイしたギター用おすすめコンパクトエフェクター BOSS BD-2w

最終更新：2017/3/18

ギタリストのみならず多くのミュージシャンに愛用され、世界的なエフェクターブランドの地位を確立しているBOSS。

今まで数々の名機を世に送り出し、定番と言われるエフェクターをいくつも生み出しながらも、常に先端技術を集約した製品を作り続け、ラインナップを刷新し続けてきました。

BOSSの技術・ノウハウを集約した「技WAZA CRAFT」とは

既に廃番となった名機に対し、世界中のミュージシャンから復刻を望む声があっても、BOSSから単なるリメイク品が発表されることはありませんでした。

これまでも復刻に近い製品は幾つか発売されていますが、それらは名機のサウンドを踏襲し、その品番を受け継ぎながらも、あくまでデジタル技術を駆使してのニューモデルとしてリリースされています。

それほどのこだわりを持つBOSSから2014年に発表されたアナログ・エフェクターが技 WAZA CRAFTシリーズです。

同シリーズは、熟練したエンジニアがこだわり抜いたパーツ一つひとつで組み上げられ、完成品の出荷前には日本国内での最終サウンド・チェックをするという徹底ぶりです。

ここではラインナップの中でも、オーバードライブ・ペダルの人気製品であるBD-2をカスタマイズしたBD-2w Blues Driverについて、その特徴や仕様などを紹介します。

BOSSブランドの初号機であり、伝説の名機でもあるOD-1を始め、BOSSのオーバードライブ・ペダルのサウンドは昔から高い評価を得ていました。

数あるオーバードライブ・ペダルの中でも、そのクランチ・サウンドにヴィンテージ感が漂うBD-2は歪み系の定番エフェクトとしての地位を確立しています。

そのBD-2がWAZA CRAFTシリーズとしてカスタマイズされ、BD-2wとなって更にグレード・アップしたサウンドは、今までのBD-2ファンはもちろん、BD-2wを初めて使用するギタリストにとっても大変魅力的なものでしょう。

BD-2wの特徴は、何と言っても往年のブルース・ギタリストのギター・サウンドを彷彿とさせる歪みと、ギタリスト個々のピッキング・ニュアンスをしっかりと表現してくれるサウンドにあります。

特に後者のピッキング・ニュアンスの追従性の良さを評価するギタリストは多く、BD-2wの歪みを抑え気味にセッティングし、強く弾けば歪みも強く、弱く弾けばクリーンな響きが得られるという使い方は、まるでチューブ・アンプで得られる歪みのようだと絶賛する声もあります。

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BD-2wのコントロールは、オリジナルと同様のLEVEL、TONE、GAINの3つのコントロールに加え、S/Cの2モード切替スイッチが搭載されています。

Sはスタンダード、Cはカスタムの意味で、スタンダードモードでは従来のブルージーなBD-2サウンドを継承し、カスタムモードでは太く粘るドライブ・サウンドを作りだすことができます。

いずれのモードもBD-2の大きな特徴である、ピッキング・ニュアンスをしっかりと表現してくれます。

TONEコントロールはオリジナルのBD-2同様、独特のクランチ・サウンドに感じられるギラつき感をコントロールするために使います。

スタンダードモードの場合、特に強く感じられる高音域のクランチ感を抑えるようなセッティングが一般的で、始めは絞り気味の設定から調整すると良いでしょう。

カスタムモードのときは低音域が強調されるので、TONEコントロールで高音域を上げ、バランスを取るようにします。

GAINコントロールはBD-2wの歪みを調整するものですが、歪みを抑えたセッティングではファズのような歪みも得られる上、歪みを上げればディストーション的な歪みにもなる程の幅があります。

単に歪みの具合が変わるだけでなく、GAINコントロールを上げると低音域と音圧も上がるので、LEVELとTONE、それぞれのコントロールと併せて調整します。

BD-2wはメインの歪み用エフェクターとしてはもちろん、ブースターとしての性能も高く、オーバードライブの定番的な使用法であるギター・ソロ時のブースターとして大いに活躍してくれます。

各コントロールでのサウンド設定だけでなく、アンプや他のエフェクトとの接続方法も色々試してみると、使い方の幅が大いに広がります。

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演奏する曲ごとにセッティングを登録したり、お気に入りのアーティストのセッティングを登録したり、使い方は様々。

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