メタル・ロック系ギタリストにおすすめのハイゲイン・ディストーション・コンパクトエフェクター BOSS MT-2
ハードロックやラウドロック系のギタリストなら、BOSSから発売されているMT-2の存在を知らない方はいないでしょう。
MT-2は1991年に発売された、ハイゲイン系のディストーションペダルです。
もくじ
BOSS MT-2とは
BOSSはこのMT-2のほかにMD-2やML-2などのハイゲイン系ディストーションペダルを販売していますが、その中でもMT-2は最上位モデルと呼ぶべきスペックを持っています。
パラメトリックイコライザーで幅広いサウンドメイクが可能
筐体に配置されたツマミを見てもらえばわかるのですが、MT-2にはほかのハイゲインペダルに装備されていない中音域のパラメトリックイコライザーを備えており、かなり幅広いサウンドメイクを可能としているのです。
MT-2の特徴
では、MT-2に備えられたツマミの役割を細かく見てみましょう。
二軸式のツマミできめ細やかな音作り
まず、一番左に配置されているのはLEVELです。
このツマミによって、エフェクトをONにした時とOFFにした時の音量差を決定します。
右に回すほどにONにした時の音量が大きくなるので、ギターソロでガツンと音を大きくしたいときは、右に多めに回しておくと良いでしょう。
LEVELツマミの右に位置するのはHIGHイコライザーとLOWイコライザーを兼ね備えた二軸式のツマミです。
上段の細い方のツマミは高音域のブーストとカット、下段の太いツマミは低音域のブーストとカットを担っていおり、両者ともに左に回すと音域をカットし、右に回すとブーストします。
イコライザーの中心周波数を任意に設定
このHIGH&LOWイコライザーの右に位置するのが、前述の中音域をコントロールするパラメトリックイコライザーです。
パラメトリックイコライザーとは、可変域の中心周波数を任意に設定できるイコライザーになります。
他のペダルと同様にシンプルな操作系
このように書くと複雑なツマミのように感じるかもしれませんが、その操作は非常に簡単です。
MT-2に搭載されたパラメトリックイコライザーのツマミは二軸式になっており、下段の太いツマミで200Hzから5kHZの間で可変させる周波数の中心を選べるようになっています。
直感的なサウンドメイクが可能
上段は下段で決めた音域を中心にブーストやカットを行うツマミとなっており、2つのツマミを操作することで、直感的にサウンドメイクを行うことが可能です。
なお、下段のツマミは右に回すほど可変の中心となる周波数が高くなり、左に回すほど周波数が低くなります。
また、上段のツマミを右に回すと下段で決めた音域をブーストでき、左に回すとカットできます。
このパラメトリックイコライザーの右に位置するのが、DISTORTIONツマミです。
ツマミを右に回すほどに激しい歪みになります。
パラメトリックイコライザーの使い方がカギ
さて、MT-2はこの4つのツマミをつかってサウンドを作っていくエフェクターであり、操作次第でかなり幅広いサウンドを作り出すことが可能です。
特に、中音域のパラメトリックイコライザーは非常に効きが強いため、ギタリストのニーズに合わせた音作りに貢献してくれます。
たとえば、中音域をブーストすることでヘヴィーロック系のリフに適したサウンドに仕上げられますし、パラメトリックイコライザーの可変帯域を調整することで、サウンドをスタジオやライブハウスなどの現場に合わせて簡単に調整できるのです。
ギタリストの中には、MT-2はサウンドがかなり独特なため、どんなにパラメーターをいじっても似たような音にしかならないという意見を持つ方もおられますが、そんな方でもこのエフェクターの中音域のイコライザーは高く評価しています。
https://www.youtube.com/watch?v=GP0mKB3d3Qg
意外と幅広いサウンドキャラクター
そんな高性能なイコライザーを搭載したMT-2は、ハイゲインアンプに繋ぐことで中音域用のブースターとしても使えますし、一台で激しい歪みが得られるので、メタル系やラウドロック系のギタリストが最初に手にする歪み系エフェクターに最適です。
また、歪みを抑えればロックバラードに最適なオーバードライブサウンドも得られたりと、MT-2はプレイヤー次第で幅広く活躍できるエフェクターとなっています。
これからラウド系のロックに挑戦しようという初心者の方や、飛び道具的に使えるハイゲインペダルが欲しいという方は、MT-2を試してみて損はないでしょう。