ベースシンセサイザーといえばファンクでの伴奏から効果音的な使い方までできる、使って楽しいベース用エフェクターですね。
現在、多くのベース用マルチエフェクターにベースシンセのサウンドが取り入れられていますが、BOSSではそれらに先駆けてベースシンセサイザーをコンパクトエフェクターとして発売していました。
そのコンパクトエフェクターが本記事でご紹介するSYB-3 BASS Synthesizerです。
SYB-3は1996年から2005年にかけて販売されましたが、現在は廃盤となりSYB-5がその後を継いでいます。
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ベースシンセの古株
SYB-3は発売当時、ローランドのシンセサイザーのの名器であるTB-303に似たサウンドを出せるエフェクターとして雑誌などに取り上げられました。
実際、SYB-3はベースの音色を太く特色のあるシンセサウンドに変化させてくれます。
SYB-3には全部で11種類もの音色が用意されているのですが、どれもアイデア次第で有効活用できるサウンドばかりです。
なお、各音色の特徴については後述します。
SYB-3の使い方

SYB-3は本体に4つのノブを備えています。
各コントロールノブの役割は以下のとおりです。
EFFECT/DIRECT
一番左に位置する、音量をコントローするノブです。
このノブは二軸式になっており、上段でエフェクト音を、下段でダイレクトなベース音の音量をコントロールできます。
両者のブレンド具合を調整すれば、シンセサウンドを強く押し出してエフェクティブな効果を狙うことも、ダイレクトなベース音に味付けとしてシンセサウンドを加えることも可能です。
FREQ/RES
このノブも二軸式を採用しており、上段はフィルターの周波数の調整、下段はフィードバックの量の調整に対応したノブとなっています。
上段は音の明るさに関わり、下段はエフェクト音のエグさに関わるので、どちらのノブも音作りに欠かせません。
SENS/DECAY
こちらは二軸式ではありませんが2つの役割を持っており、音色を1から7のどれかに設定している場合は周波数が変化する時間を決定するDECAYとして、8から11のどれかに設定している場合は入力信号に対するエフェクトの掛かり具合を調整するSENSとして機能します。
MODE
本体の一番右に位置するノブです。
このノブで音色を選択します。
SYB-3の音色
前述のとおり、SYB-3に用意された音色は11種類です。
音色は前述のMODEツマミで選べるのですが、ツマミの1番から7番にはノコギリ波や矩形波、パルス波などのシンセサイザーらしい音色と、それらにノイズを加えたものなどが割り当てられています。
この一方で8番と9番には時間にともなって音程が上昇または下降するWAVE SHAPE MODEが、10番と11番にはタッチワウが割り当てられており、各音色はどれもユニークなものばかりです。
SYB-3を使いこなそう
先に述べたとおり、SYB-3は1996年に発売されたエフェクターであり、近年販売されている最新エフェクターと比べると、やや使いにくさを感じるかもしれません。
たとえば、ノコギリ波の音色は太くシンセらしいサウンドが得られるのですが、ロングトーンを鳴らすとブツッと音が止まってしまう場合があります。
このほか、1番から7番までのトーンはシングルノートにしか対応しておらず、和音を鳴らすとエフェク音が止まってしまうなど、SYB-3にはやや不便な点があるのです。
とはいえ、サウンド自体は非常に良いですし、クセを熟知すれば十分有効に活用できます。
特にタッチワウはタッチに対する追従性が良いので、使用して不便を感じることはないでしょう。
前述のノコギリ波なども、ロングトーン以外なら問題なく使えます。
SYB-3は現在廃盤となっておりますが、中古品なら安く手に入るので、気になった方はネットなどで探してみてはいかがでしょうか。

あると便利なBOSSアプリ
定番のコンパクトエフェクターをアプリ内で|BOSS Pedal Sketch
演奏する曲ごとにセッティングを登録したり、お気に入りのアーティストのセッティングを登録したり、使い方は様々。






