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【高難度】ピアノの詩人ショパンの難しいピアノ曲を一挙紹介!

美しく繊細なピアノ独奏曲を数多く残したことから「ピアノの詩人」とも称される天才作曲家、フレデリック・ショパン。

39年間と決して長くはない生涯で生み出した珠玉の作品たちは、ショパン生誕から200年以上経過した現代でも、多くの人々を魅了し続けています。

今回は、そんなショパンの作品のなかでも、演奏が非常に難しいとされているピアノ曲を厳選してご紹介します!

コンクールや音大受験の課題曲の定番から、ピアニスト泣かせの有名作品まで、美しくもはかないショパンの世界をお楽しみください!

【高難度】ピアノの詩人ショパンの難しいピアノ曲を一挙紹介!

12の練習曲 Op.25-11「木枯らし」Frederic Chopin

『12の練習曲 Op.25-6』と並ぶショパンの高難易度の作品、『12の練習曲 Op.25-11「木枯らし」』。

『木枯らしのエチュード』という名前でも親しまれている作品ですね。

この作品の難しさは非常にわかりやすく、ただただ速い16分音符が演奏を困難にしています。

指が分離しづらい人にとっては異常な難しさを感じるかもしれませんが、そうでない人にとっては繰り返しが多いため、『12の練習曲 Op.25-6』ほどの難しさは感じないでしょう。

12の練習曲 Op.25-12「大洋」Frederic Chopin

Szymon Nehring – Etude in C minor Op. 25 No. 12 (third stage)
12の練習曲 Op.25-12「大洋」Frederic Chopin

ショパンの名作『12の練習曲』。

エチュードでありながら、楽曲としての深みがすごく、高い演奏効果も相まって非常に評価の高い作品です。

そのなかでも、今回はこちらの『12の練習曲 Op.25-12「大洋」』を紹介したいと思います。

この作品の難易度は上級のなかでは下位といったところでしょうか。

異常に難しいというわけではありませんが、両手によるアルペジオはかなりの難易度をほこります。

きらびやかで美しい作品なので、ぜひチェックしてみてください。

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22Frederic Chopin

AIMI KOBAYASHI – Polonaise in E flat major, Op. 22 (18th Chopin Competition, second stage)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22Frederic Chopin

管弦楽とピアノによる協奏曲的作品、『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22』。

後にピアノ独奏版として編曲された本作は、ショパンの作品のなかでも屈指の難易度をほこることで知られています。

そんな本作のポイントは、なんといってもコーダの付いた三部形式。

右手の装飾音に高度な技巧が要求されるため、繊細なタッチを苦手とする演奏家からは避けられています。

華やかで明るい繊細が好きな方は、ぜひチェックしてみてください。

12の練習曲 Op.25-10Frederic Chopin

2021ピティナ特級二次 ショパン:エチュード集(練習曲集) 第10番,Op.25-10,CT35  pf. 五条 玲緒:Gojo, Reo
12の練習曲 Op.25-10Frederic Chopin

ひとくちに難しいピアノ作品といっても、その難しさは多岐にわたります。

音符が細かく指の俊敏な動きを求められたり、持久力が必要だったりとさまざまな難しさがありますが、最も分かりやすい高難易度の条件といえば、やはりオクターブではないでしょうか?

ショパンの名作『12の練習曲 Op.25-10』は、そんなオクターブが難しい作品です。

ポジションがしっかりと取れていないと演奏が難しいため、演奏家の基礎レベルを知るにはうってつけの楽曲といえるでしょう。

ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53「英雄」Frederic Chopin

感謝!50万人 – 英雄ポロネーズ – ショパン- Polonaise No.6 “Heroique” Op.53 – Chopin – クラシック – ピアノ -piano- CANACANA
ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53「英雄」Frederic Chopin

『英雄ポロネーズ』として親しまれている、フレデリック・ショパンのピアノ作品のなかでも非常に人気の高い1曲。

半音階的な上昇進行や、力強いリズムが印象的な作品です。

そしてなんといっても特徴的なのは、中間部のオクターブの連続!

このパッセージはプロでも完璧に弾きこなすのが難しいため、練習の積み重ねだけでなく、力みなく演奏するための工夫が不可欠です。

ショパンの名曲に触れたい方は、まずオクターブ奏法が省略されたアレンジの楽譜で曲の雰囲気を楽しみ、テクニックがついてきたらオリジナルバージョンに挑戦してみるというのもオススメです!

バラード 第1番ト短調 Op.23Frederic Chopin

Nobuyuki Tsujii plays Chopin’s Ballade No.1 in G minor, Op.23
バラード 第1番ト短調 Op.23Frederic Chopin

ショパンの作品のなかでも、特に右手が難しいことで有名な作品『バラード 第1番ト短調 Op.23』。

冒頭と終盤を除けば、4分の6拍子にまとめられています。

要するに「ズン・タッ・タッ」のリズムですね。

このリズムをベースに裏打ちのアクセントが多い右手のメロディーを展開していきます。

そもそも、4分の6拍子は日本人にとってなじみのないリズムです。

このリズムをキープしながら複雑なメロディーを弾いていくのはそれだけで高難易度といえるでしょう。

コーダに関しては非常に演奏効果が高いのですが、その分、難易度も圧倒的ですので、ぜひ終盤を意識しながら聴いてみてください。