1989年の発表当時、その過激かつトリッキーなサウンドで多くのギタリストに衝撃を与えたのがワーミーペダルです。
既に20年以上のロングセラー・エフェクターとして地位を確立しているワーミーペダルですが、これまでの間にモデルチェンジを経て、現行の製品で5世代目となっています。
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ワーミーペダルの魅力
今もなお多くのギタリストに愛用されるワーミーペダルの魅力とは一体どこにあるのでしょうか。
まず、ワーミーという名称とその効果から、今までワーミーペダルを使用したことの無いギタリストにとってはワウの一種かと思う人も少なくないようです。
しかし、ワーミーという呼び名は、実はギターのトレモロ・アームのことを指しています。
日本語では馴染みの薄い言葉ですが、海外ではトレモロ・アームのことをワミー・バーと呼ぶことも多いのです。

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トレモロ・アームは弦のテンションを物理的に変えることによって複雑な音程の変化を可能にしますが、その効果をフットペダルで操作できるようにしたエフェクターこそ、ワーミーペダルなのです。
ソロでハモリ演奏も可能
ワーミーペダルは、その操作で元音のピッチ=音程を変えるということから、ピッチシフターの一種と考えて良いと思いますが、トレモロ・アームのように音程を無段階でなめらかに変化させる他にハーモナイザーとしての機能も兼ね備えており、ソロでのハモリ演奏も可能となっています。

DigiTech Whammy (4th Gen)
トリッキーなプレイを可能にするアイテムとして爆発的にヒット
このような音程操作は、レスポールやテレキャスターのようにトレモロ・アームを装着しないギターの場合、チョーキングなどの奏法でしか再現できません。
しかも、チョーキングでは音程の幅が限られる上、音程を上げることしかできないため、トレモロ・アームに追随するサウンドを得ることは困難でした。
このようなギタリストにとってワーミーペダルは夢のようなエフェクターとして重宝されたのはもちろん、トレモロ・アームを使用するギタリストにとっても、アーム使用時とは比較にならない可変音域の広さ、更にトリッキーなプレイを可能にするアイテムとして爆発的にヒットしたのです。
ワーミーペダルの操作
ワーミーペダルの操作は、右下にあるフットスイッチでON/OFF切り替え、右上のダイヤルで各モードを選択。
そして左側のフットスイッチを上下操作します。
ワーミーモード
モードスイッチの設定としては、ワーミーモードではオリジナルの音程から上限の+2オクターブ~下限の-3オクターブまでの幅広い設定が可能となっています。

WH5 コントロール
ハーモニーモード
ハーモニーモードでは+1オクターブ~-1オクターブを始めとして9つのモードで設定が出来ます。
また、Detune機能は原音にコーラスを掛けたようなサウンドを得ることが出来ます。
Shallow(浅い)~Deep(深い)という2モードから片方を選択し、更にペダルの踏み込みによって掛かり具合を変化させることが可能です。
ワーミー機能を使わないときはもちろん、クリーントーンでのアルペジオなどでもDetune機能は活躍します。
5世代目モデル
また、現行の5世代目モデルにはCLASSIC(クラシック)モードとCHORDS(コード)モードを切り替えるトグル・スイッチが追加されています。

DigiTech Whammy (5th Gen)
CLASSICモードは今まで同様のワーミーペダルの機能となりますが、もう一方のCHORDSモードこそ今までに無かった待望の機能であり、従来のワーミーペダルでは対応が難しかった和音でのピッチ変更を可能にしています。
これにより、コードを押さえた指のポジションを動かすことなくコードの音程を変化させることが出来るので、より演奏の幅が広がることになります。
新しい発想で広がるギタープレイ
単音、和音でのワーミー機能を始め、ハーモナイズ機能などを使いこなすにはペダルの踏み幅による音程の感覚を掴むための練習が欠かせませんが、これらの機能を使いこなすことでエキサイティングなソロ演奏は勿論、コードワークやリフ演奏にも新しい発想が生まれそうな可能性を感じさせてくれます。

DigiTech Whammy (5th Gen)






