【高齢者向け】2月の俳句。冬から春への情景を詠む名句集
まだまだ寒さが残る2月ですが、梅の花がほころび始めたり、鳥のさえずりが聞こえたりと、春の気配を少しずつ感じられる季節でもありますよね。
そんな2月の情景を詠んだ句を味わってみましょう。
高齢者の方にとって俳句は、季節の移ろいを五感で味わい、昔の記憶をたどるきっかけにもなります。
身を切るような冷たい風、雪解けの景色、ふくらみ始めた花のつぼみ。
こちらで紹介した名句を参考に、この時期だからこそ詠める一句を詠んでみましょう。
日常の中にある小さな発見を言葉にする楽しさを感じていただけますと幸いです。
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【高齢者向け】2月の俳句。冬から春への情景を詠む名句集(21〜30)
藤橋や 重き身を越す 孕鹿高井 几菫
鹿は通常、夏ごろに出産をするそうですよ。
2月や3月頃の母親鹿のおなかは、赤ちゃんがいることがわかるほど、ふくらんでます。
野生の動物の世界でも、2月は寒さを感じる季節です。
母親鹿も、おなかの中の子供を守るように寒さをしのいでいることでしょう。
現代の日本では薄れつつある感覚ですが、かつては植物や動物などから、季節の移りかわりを察知していたようです。
俳句作りを通して、高齢者の方とご一緒に身近なところで四季の雰囲気を探してみるのも面白いかもしれませんね。
薄氷の 草を離るゝ 汀かな高浜虚子
薄く張った氷が溶けて、水辺に生えている草が見えるようになるという情景をつづった俳句ですね。
薄氷というのは、冬に見られる分厚い氷ではなく、春先に見られる薄く張った氷のことです。
子供のころ、日差しですぐに溶けてしまうような薄氷を割って遊んだ記憶があるのではないでしょうか?
薄氷は昔冬の季語でしたが、明治時代以降から春の季語として使われるようになりました。
はかなく繊細な印象を受けるとともに、あたたかでやわらかい気配を感じられる一句です。
おわりに
2月の俳句には、厳しい寒さの中にも春の気配を感じ取る繊細な感性が息づいています。
梅の花や薄氷、うぐいすの声など、身近な自然の変化を高齢者の方と一緒に探してみましょう。
俳句を通じて季節の移ろいを味わいながら、懐かしい思い出話に花を咲かせる穏やかなひとときをお過ごしくださいね。


