春の訪れを感じると、ふと口ずさみたくなる季語がありますよね。
こちらの記事では、高齢者の方に親しみやすい春の季語をたっぷりご紹介します。
「春めく」「春の風」など、聞くだけで情景が浮かぶ美しい言葉は、俳句づくりや会話のきっかけにもぴったりです。
レクリエーションや日々の会話で季語を使った言葉遊びを楽しむと、季節の移ろいをより身近に味わえますよ。
春ならではの豊かな言葉の世界を、存分に味わってくださいね。
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【高齢者向け】定番の春の季語。季節を感じる美しい言葉(1〜10)
雛祭
平安時代に貴族の子供たちが人形を使って「ひいな遊び」と呼ばれるおままごとをしていました。
これが長い年月を経て現代の「ひなまつり」へ発展したとされています。
もともと川に流されていたひな人形も、工芸品として発展した江戸時代ごろからは現代のように飾られるようになりました。
星野立子さんの「雛飾りつつふと命惜しきかな」はまこと女性俳人らしい繊細な機微をくみ取った一句。
その他の女性俳人の句では加賀千代女さんの「とぼし灯の用意や雛の台所」も日常感あふれるすてきな一句です。
鶯
春を告げる鳥として有名なウグイス。
ホーホケキョの鳴き声は日本人ならみんな知っていますよね。
もちろんウグイスは俳句にたくさん登場する人気のある季語なのですが、実は文豪たちにも人気があって、古くは紫式部さんの『源氏物語』や近代では堀辰雄さんの『美しい村』にもその姿を現すんですよ。
夏目漱石さんの『草枕』では主人公がウグイスの声を聞いて「これこそが芸術だ」と思いにふける場面があります。
俗世を忘れさせる声としてのウグイスの描写、未読の方にはぜひ読んでもらいたい1冊です。
囀

囀は「さえずり」「さえづり」と読みます。
「囀り」とも表記します。
春に繁殖期を迎えた小鳥たちがチュンチュン、チーチーとも大きな声を発します。
もちろん鳥は普段から声を出すのですが、俳句の世界では春の季語とされています。
オスが縄張りを警戒したり、オスメスが互いに求愛行動に出たりと、春のさえずりはそれはもうにぎやかなものです。
ウグイスのホーホケキョやヒバリのピーチクパーチクは有名なさえずりですよね。
ツツピーツツピーと聞こえる声の主はシジュウカラです。
何か耳を澄ませて鳥の声を探したくなってきますよね。
俳句に使うときはさえずりをくどくどと説明しない方がいいでしょう。
春めく

あなたは何に春の訪れを感じるでしょうか。
水道の蛇口から出る水がほんの少しだけ温かくなった、道端に揺れる草花につぼみが付き始めたのを見つけたときでしょうか。
また、入学式や卒業式といった言葉を身近に見つけたときなども「ああ、春だなあ」と思いますよね。
「~めく」という響きの美しさは決して春だけのものではありませんが、どこか生命の息吹を後押しする力強さを感じますよね。
さりげなく書き添える手紙のあいさつに、趣味の絵葉書の主役としてもどんどん使ってみたい季語の1つです。
桜

諸説ありますが、日本には古くから野生種の桜が存在したとされています。
代表的な野生種はヤマザクラ、オオシマザクラなどです。
春に咲く花を2000年近くも見続けてきた日本人のDNAに「桜文化」のようなものが通っているのもどこかうなずけます。
もちろん俳句の世界でもトップクラスに詠まれてきた季語で、松尾芭蕉さんの「さまざなの事おもひ出す桜かな」は多くの教科書に掲載されている名句です。
花の宴、花衣、花疲れ、夜桜、花見舟など桜に関係する季語もここに書き出せないくらいあります。
俳句にするときは景色がおおげさにならないようにするのがベターです。
梅

梅干で有名な和歌山県の人は桜よりも梅の花の方により春を感じると聞いたことがあります。
梅園がいたるところで開かれ、梅に関するイベントやお祭りも各地で催されるとか。
早いものでは1月下旬から咲き始めるという梅の花。
嵐雪さんの「梅一輪いちりんほどの暖かさ」は梅の俳句で1番知られているといっていいほどの名句。
もちろん梅見に出掛けたときにはサラリを口に出したいものです。
ちなみに「早梅」や「寒梅」は梅の字が使われていても冬の季語ですのでお間違いなく。
彼岸

お彼岸といえば春と秋にありますよね。
それでも単に「彼岸」といえば俳句の世界では春の季語として使われます。
ちなみに秋のお彼岸は「秋彼岸」といいます。
ご先祖様を供養し、極楽浄土へ行けるように祈る仏教行事も今はその意識が薄れ、どことはなく「お墓参りをする日」となっている方も多いのでは。
春の彼岸は「暖かさへの期待、うららかな日差し」、秋の彼岸は「冬への足音、収穫への感謝」そんなものをイメージすればきっといい俳句が生まれることでしょう。



