【フランクのピアノ曲】近代音楽の父による珠玉の名作を厳選
「フランス近代音楽の父」と称され、優れた作曲家でありながら多くの弟子たちから愛される教会オルガニストでもあったベルギー出身の作曲家、セザール・フランク。
幼い頃からピアノの才能を発揮し、ピアニスト、オルガニスト、作曲家として活躍したフランクですが、その作品が広く認められるようになったのは彼の死後だったといいます。
本記事ではそんなフランクの作品のなかから、ピアノ曲やピアノを含む編成で演奏される作品を厳選してご紹介します!
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【フランクのピアノ曲】近代音楽の父による珠玉の名作を厳選(1〜10)
ピアノ五重奏曲 ヘ短調 M.7César Franck

『ピアノ五重奏曲 ヘ短調 M.7』は、近代音楽の父と称されるベルギー出身の作曲家、セザール・フランクの代表作のひとつ。
ヘ短調の持つ重々しさと、フランク特有の対位法的な書法が融合した、深い感情表現と複雑な音楽構造が特徴です。
全3楽章からなり、各楽章が異なる物語を語るかのよう。
第1楽章では情熱と憂愁が交錯し、第2楽章は静ひつなめい想的雰囲気を醸し出します。
終楽章ではこれまでの主題が壮大なフィナーレへと向かって発展していきます。
後期ロマン派の室内楽の名作であり、クラシック音楽ファンなら一度は聴いておきたい曲です。
前奏曲、アリアとフィナーレ ホ長調 FWV 23 M.23César Franck

「フランス近代音楽の父」と称されるベルギー出身の作曲家、セザール・フランク。
彼がピアニスト、オルガニスト、作曲家として活躍したフランス音楽界に与えた影響は計り知れません。
晩年の1886年から1887年にかけて作曲された『前奏曲、アリアとフィナーレ ホ長調 FWV 23 M.23』は、フランクのピアノ音楽の頂点に位置する作品。
力強い和音と印象的なメロディが特徴の前奏曲、コラール風のスタイルが美しいアリア、半音階的な進行が深い感情表現を生む終曲と、3つの楽章がそれぞれ独自の表情を見せながら、主題によって見事に統一されています。
高度な演奏技術と豊かな感性を兼ね備えた、上級者にオススメの名曲です。
大奇想曲 第1番 Op.5 M.13César Franck

近代音楽の父と称されるセザール・フランクは、ベルギー出身の作曲家・オルガニスト。
幼少期から音楽の才能を発揮し、パリ音楽院で学んだのち、サントクロティルド教会のオルガニストとして活躍しました。
フランクの初期の作品である『大奇想曲 第1番』は、彼の音楽的才能が花開き始めた時期を象徴する1曲。
厚みのあるハーモニーと複雑な対位法が印象的で、オルガン奏者としての背景が感じられます。
若々しさと探求心にあふれたこの作品は、ピアノの表現力を存分に引き出せる曲。
初期ロマン派の香り漂う美しい調べをお楽しみください。
【フランクのピアノ曲】近代音楽の父による珠玉の名作を厳選(11〜20)
アンダンティーノ M.25César Franck

フランス近代音楽の父と呼ばれるセザール・フランク。
幼い頃からピアノの才能を発揮し、オルガニストや作曲家としても活躍しました。
穏やかで美しい旋律が印象的な『アンダンティーノ』は、温かみのある音色と繊細な感情表現が魅力的な作品。
フランクが得意とした深い宗教的テーマを反映しつつ、聴く人の心に響くロマンティックな雰囲気を持っています。
オルガン音楽の入門曲としてもおすすめですが、何より音楽を通して心を豊かにしたい方に聴いていただきたい1曲です。
人形の嘆き M.20César Franck

ベルギー出身の作曲家セザール・フランクは、「フランス近代音楽の父」と称され、優れた作曲家であり多くの弟子から愛された教会オルガニストでもありました。
1865年に作曲された『人形の嘆き』は、フランクのピアノ作品のなかでも比較的取り組みやすい性格小品の一つで、ロベルト・シューマンの影響も感じられながら、フランク独自の半音階的な音の進行が隠されています。
フランクの作品としては珍しい軽快で親しみやすい一面を持つ本作は、内面性を感じさせつつも、さまざまなピアニストに親しまれる魅力的な作品です。
ピアノ三重奏曲 第1番 嬰ヘ短調 Op.1César Franck

ベルギー出身の作曲家セザール・フランクは、「フランス近代音楽の父」と称されるほど近代音楽に多大な影響を与えた人物。
幼少期から音楽の才能を発揮し、パリ音楽院で学んだ彼は、教師やオルガニストとして活躍する一方、作曲家としても『ピアノ三重奏曲 第1番』などの名作を残しました。
フランクの初期作品である本作は、穏やかな開始部から次第に情熱的な展開を見せる第1楽章、リズミカルで活動的な第2楽章、壮大なスケールと豊かな表現が印象的な終楽章と、3つの楽章がそれぞれ異なる魅力を放ちます。
ロマン派の様式を色濃く反映しつつ、若き才能の情熱が詰まったこの作品は、クラシック音楽を愛するすべての人にぜひ聴いていただきたい1曲です。
交響詩「鬼神」CFF.136 FWV 45César Franck

ベルギー生まれの優れた作曲家セザール・フランクは、「フランス近代音楽の父」と称されるロマン派の巨匠。
幼少期から音楽の才能を発揮し、パリ音楽院で学んだ彼は、オルガニストや教師としての仕事を熱心にこなしながら、作曲家としても素晴らしい功績を残しました。
そんなフランクが1882年に発表した交響詩『鬼神』は、ドイツの詩人ゲオルク・ビュルガーの作品をもとに、日曜日の狩猟を描いた意欲作。
神聖な日に狩りを敢行した伯爵が、永遠に悪魔に追われる姿が鮮やかに表現されています。
豊かな音色とドラマチックな展開は、聴く者の心を強く揺さぶるでしょう。
ロマン派音楽の名作をお探しなら、ぜひこの曲をチェックしてみてください!