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【フランクのピアノ曲】近代音楽の父による珠玉の名作を厳選

「フランス近代音楽の父」と称され、優れた作曲家でありながら多くの弟子たちから愛される教会オルガニストでもあったベルギー出身の作曲家、セザール・フランク。

幼い頃からピアノの才能を発揮し、ピアニスト、オルガニスト、作曲家として活躍したフランクですが、その作品が広く認められるようになったのは彼の死後だったといいます。

本記事ではそんなフランクの作品のなかから、ピアノ曲やピアノを含む編成で演奏される作品を厳選してご紹介します!

【フランクのピアノ曲】近代音楽の父による珠玉の名作を厳選

交響詩「呪われた狩人」CFF.128 FWV 44César Franck

フランク:交響詩「呪われた狩人」(作曲者自身の編曲によるピアノ4手版) pf.(primo)喜多 宏丞:Kita, Kosuke pf.(secondo)菅原 望:Sugawara, Nozomu
交響詩「呪われた狩人」CFF.128 FWV 44César Franck

近代音楽の先駆者であるベルギー出身の作曲家セザール・フランク。

彼の代表的なピアノを含む作品のなかでも、交響詩『呪われた狩人』は特に劇的な要素が強く印象的な1曲です。

祈りの鐘や聖歌を無視して狩猟に出かけた伯爵が、永遠に悪魔に追われる呪いを受ける物語を、色彩豊かな音楽で見事に表現しています。

緊迫感あふれるオーケストレーションが、聴く者を物語の世界へと引き込む本作は、作曲者自身によるピアノ編曲版でも親しまれています。

交響詩「鬼神」CFF.136 FWV 45César Franck

フランク:交響詩「鬼神」(作曲者自身の編曲による2台ピアノ版),CFF136;FWV45 pf.喜多 宏丞:Kita, Kosuke
交響詩「鬼神」CFF.136 FWV 45César Franck

ベルギー生まれの優れた作曲家セザール・フランクは、「フランス近代音楽の父」と称されるロマン派の巨匠。

幼少期から音楽の才能を発揮し、パリ音楽院で学んだ彼は、オルガニストや教師としての仕事を熱心にこなしながら、作曲家としても素晴らしい功績を残しました。

そんなフランクが1882年に発表した交響詩『鬼神』は、ドイツの詩人ゲオルク・ビュルガーの作品をもとに、日曜日の狩猟を描いた意欲作。

神聖な日に狩りを敢行した伯爵が、永遠に悪魔に追われる姿が鮮やかに表現されています。

豊かな音色とドラマチックな展開は、聴く者の心を強く揺さぶるでしょう。

ロマン派音楽の名作をお探しなら、ぜひこの曲をチェックしてみてください!

人形の嘆き M.20César Franck

C.フランク/人形の嘆き M.20/演奏:喜多 宏丞
人形の嘆き M.20César Franck

ベルギー出身の作曲家セザール・フランクは、「フランス近代音楽の父」と称され、優れた作曲家であり多くの弟子から愛された教会オルガニストでもありました。

1865年に作曲された『人形の嘆き』は、フランクのピアノ作品のなかでも比較的取り組みやすい性格小品の一つで、ロベルト・シューマンの影響も感じられながら、フランク独自の半音階的な音の進行が隠されています。

フランクの作品としては珍しい軽快で親しみやすい一面を持つ本作は、内面性を感じさせつつも、さまざまなピアニストに親しまれる魅力的な作品です。

おわりに

セザール・フランクは、フランス近代音楽に大きな影響を与えた作曲家ではありますが、その作品からは革新的な要素だけでなく、バロックや古典派への敬意が感じられます。

フランクの世界に興味が湧いた方は、実際に演奏しながら、作品の奥深さに触れてみてはいかがでしょうか?