【難易度低め】フランツ・リストのおすすめのピアノ曲【中級】
フランツ・リストといえば19世紀における代表的なピアニスト兼作曲家の1人であり、ニコロ・パガニーニに影響を受けたという超絶技巧でも知られていますよね。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲を主題として編曲した『ラ・カンパネラ』や『ハンガリー狂詩曲 第2番』といった代表的な作品は高度なテクニックが要求され、比較的易しいとされる有名な『愛の夢 第3番』も実際に弾くとなると上級レベルです。
それでもリストの曲をどうにか弾いてみたいという中級者レベルの方に向けて、今回の記事ではマイナーな作品も含めてリサーチ、リストの作品としては難易度が低めな楽曲を集めてみました。
ピアニストとしてレベルを上げたい方も要チェックです!
【難易度低め】フランツ・リストのおすすめのピアノ曲【中級】(1〜10)
詩的で宗教的な調べ 第6曲『眠りから覚めた御子への賛歌』Franz Liszt

自由な発想のもとで作曲された、規模の異なる全10曲で構成されたピアノ作品集『詩的で宗教的な調べ』。
フランス、ロマン派の詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌの詩に感銘を受けて作られたとされるこの曲集の第6曲『眠りから覚めた子供への賛歌』は、フランツ・リストの同名の合唱曲をピアノ独奏用に編曲した作品です。
合唱曲をベースにしながらも、ピアノの音色の美しさを最大限に引き出すメロディーが盛り込まれており、変化に富んだ弾きごたえのある1曲となっています。
巡礼の年 第1年:スイス 第1曲『ウィリアム・テルの聖堂』NEW!Franz Liszt

1855年6月に刊行された、スイスへの旅を題材にした曲集の冒頭を飾る第1曲。
建国伝説の英雄を讃える象徴的な作品で、静かな礼拝堂の厳粛な内部描写から、英雄的な行動への飛躍を感じさせる壮大な構成が魅力的。
演奏する際には、重厚な和音の響きや細かなトレモロによって、山々にこだまする角笛のような効果を巧みに表現することが大切です。
超絶技巧を駆使した派手な大曲とは少し異なり、一つひとつの音の深みや和声の移り変わりをじっくりと味わいながら弾き進められる1曲です。
フランツ・リストが描いた雄大な自然の風景や英雄の力強い姿を想像しながら、ご自身のペースで豊かな音色を響かせたい方にオススメですよ!
ハンガリー狂詩曲 第17番NEW!Franz Liszt

フランツ・リストが1884年に手掛けた晩年の作品です。
派手で華やかなイメージが強い初期の狂詩曲とは異なり、簡潔で陰りのある独特の雰囲気が漂います。
ゆったりとした部分と速い部分の対比は残しつつも、派手な装飾を削ぎ落とした凝縮度の高い展開が印象的ですね。
民俗的な響きとリスト特有の内省的な表現が見事に融合しており、短い尺のなかに複雑な美学が詰まっています。
超絶技巧を要求する大曲にはまだ手が届かなくても、リストならではの深みのある音楽性に触れたい方にぜひ挑戦していただきたい1曲です。
じっくりと音色を味わいながら演奏してみてくださいね。
詩的で宗教的な調べ 第2曲『アヴェ・マリア』NEW!Franz Liszt

大規模なピアノ曲集『詩的で宗教的な調べ』の第2曲として1853年に公刊された本作は、リストの同名の合唱曲などをピアノ独奏へ移し替える過程で生まれた静かで深い祈りの音楽です。
華麗なテクニックよりも、レガートの持続や和声の響き、声楽的で祈祷的な性格を鍵盤上で表現することが求められます。
超絶技巧で知られるリストの作品のなかでは比較的取り組みやすい部類に入りますが、テキストを持たないピアノで祈りの言葉を感じさせる表現力が必要です。
内面的な深みを追求したい方や、リストの異なる一面に触れてみたい方にピッタリな、隠れた名曲といえるでしょう。
巡礼の年 第1年:スイス 第7曲『牧歌 』NEW!Franz Liszt

スイスの自然や文学の印象を音楽で表現した全9曲からなるピアノ曲集『巡礼の年 第1年:スイス』。
1855年当時に世に定着したとされる作品集のなかでも、第7曲は、穏やかな朝の風景を描き出したような美しい小品です。
イギリスの詩人であるバイロンの長詩から朝の情景の言葉が添えられており、光と空気に満ちた爽やかな雰囲気が広がっていきます。
リストの作品といえば難解なイメージがあるかもしれませんが、本作の演奏時間は約4分と短く、技術的にも取り組みやすいのが魅力です。
過度な誇張を避け、しなやかに情景を描くように弾いてみてくださいね。
「変イ長調 – Allegro grazioso」すべての長・短調の練習のための48の練習曲 第9番NEW!Franz Liszt

フランツ・リストが1826年に手掛けた初期の練習曲集の第9番は、のちの名作へとつながる重要な足跡となる楽曲です。
流れるような優美な旋律と即興的な間合いが特徴で、変イ長調の柔らかな響きがロマンチックな雰囲気をかもし出しています。
右手の繊細な装飾音やテンポの揺れなど、表現力を磨くための要素がたっぷり詰まっており、単なる指の訓練にとどまらない深い音楽性を味わえます。
派手なテクニックよりも、歌うようなメロディを美しく響かせたい方にオススメの1曲です。
ペダルの使い方や和音の移ろいを意識しながら、若き天才が描いた夢見るような世界をじっくりと楽しんでみてくださいね。
巡礼の年 第2年:イタリア 第3曲『サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ』NEW!Franz Liszt

「小さな歌」を意味するタイトルが付けられた、フランツ・リスト作曲のピアノ曲集『巡礼の年 第2年:イタリア』の第3曲。
重々しい前曲から一転し、明朗で軽快なメロディが続く、非常に親しみやすい楽曲です。
1858年に出版された本作は、17世紀の芸術家サルヴァトール・ローザの名が付けられていますが、リストが載せた歌詞はジョヴァンニ・ボノンチーニの作とされています。
リストの作品のなかでは比較的短く、音を追うのは難しくありませんが、古風な歌の気品や軽妙なユーモアを保ちながら弾くのがポイント。
リストの曲で表現力を磨きたい方にもピッタリの1曲ですよ!


