【難易度低め】フランツ・リストのおすすめのピアノ曲【中級】
フランツ・リストといえば19世紀における代表的なピアニスト兼作曲家の1人であり、ニコロ・パガニーニに影響を受けたという超絶技巧でも知られていますよね。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲を主題として編曲した『ラ・カンパネラ』や『ハンガリー狂詩曲 第2番』といった代表的な作品は高度なテクニックが要求され、比較的易しいとされる有名な『愛の夢 第3番』も実際に弾くとなると上級レベルです。
それでもリストの曲をどうにか弾いてみたいという中級者レベルの方に向けて、今回の記事ではマイナーな作品も含めてリサーチ、リストの作品としては難易度が低めな楽曲を集めてみました。
ピアニストとしてレベルを上げたい方も要チェックです!
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【難易度低め】フランツ・リストのおすすめのピアノ曲【中級】(1〜10)
ハンガリー狂詩曲 第5番「悲しい英雄物語」 S.244/5 ホ短調Franz Liszt

『ハンガリー狂詩曲 第5番「悲しい英雄物語」S.244/5 ホ短調』は1847年にフランツ・リストによって生み出されました。
この曲はハンガリーの民族音楽やロマの音楽から影響を受けています。
哀愁が漂う旋律が特徴的な本作は、悲劇的な英雄の物語を想起させる構成となっています。
悲しみと希望が交錯する3つのセクションで構成され、深い感情表現が求められる一方で、技術的な難易度は比較的低めです。
ピアノ演奏の表現力を高めたい方や、リストの作品に挑戦してみたい方にぴったりの曲といえるでしょう。
コンソレーション 第3番Franz Liszt

「慰め」を意味するタイトルが付けられた、フランツ・リスト作曲のピアノ作品集『コンソレーション』の6曲中で、もっともポピュラーな作品といわれている第3番。
聴いているうちに心が浄化されていくような感覚に陥る、どこまでも穏やかに流れていくメロディーが非常に美しい楽曲です。
リストの作品の中でも比較的取り組みやすく、楽譜を見て「これなら弾けそう!」と感じる方の多い曲でもありますが、ただ音を並べるだけではこの曲の良さは表現できません。
キラキラした音で演奏できるよう、音の質や響きにとことんこだわってみてくださいね!
コンソレーション 第2番Franz Liszt

穏やかで伸びやかな曲調の楽曲でまとめられたピアノ曲集『コンソレーション』の第2番は、テーマが形を変えて次々と現れる、変化がありながらも統一感や洗練された雰囲気を感じさせる作品です。
右手がメロディー、左手が伴奏の形から、左右でメロディーを受け渡しながら進んでいく形へと変わり、最後はコラール風の和音の連続で静かに終わりを迎えます。
音数のそれほど多くなく、親しみやすいメロディーのため、フランツ・リストの作品にはじめてチャレンジする方でも、取り組みやすいといえるのではないでしょうか?
【難易度低め】フランツ・リストのおすすめのピアノ曲【中級】(11〜20)
暗い雲 S.199 R.78Franz Liszt

近代的な和声の響きが印象的な『暗い雲 S.199 R.78』は、フランツ・リストの晩年の作品です。
『ラ・カンパネラ』などのドラマチックな曲や、『愛の夢 第3番』などのロマンチックな曲のイメージを持って聴くと、リストの作品とは思えないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
この作品で、リストはあえて実験的に不思議な和音や不協和音を多用しているとされています。
名曲だけではなく、リストの曲作りに対する思い入れを感じさせるようなマイナーな作品にも挑戦してみたいという方は、演奏してみてはいかがでしょうか?
リヒャルト・ワーグナーの墓にFranz Liszt

19世紀の巨匠フランツ・リストが、親友リヒャルト・ワーグナーの死を悼んで作曲した珠玉の小品です。
1883年に書かれたこの作品は、演奏時間約2分30秒の短い曲ながら、深い友情と尊敬の念が込められています。
ピアノ独奏のために書かれた本作は、リストならではの感情的な深みと繊細な表現力が光ります。
ワーグナーへの想いが込められた静謐な旋律は、聴く人の心に染み入るでしょう。
ピアノ学習者の方はもちろん、クラシック音楽に親しみたい方にもおすすめの一曲です。
巡礼の年 第3年 第1曲『アンジェラス!守護天使への祈り』Franz Liszt

フランツ・リストの晩年の作品をご紹介します。
リストは1811年生まれのハンガリー出身で、ピアノの超絶技巧で知られる傑出した音楽家でした。
本作は、1877年に作曲が開始された宗教的な印象の曲です。
静謐な雰囲気の中に、リストの内面的な探求が感じられる一曲となっています。
調性が曖昧で、不思議な雰囲気を醸し出す冒頭部分が印象的です。
リストの孫娘に献呈されたこの作品は、宗教的な平和への憧れを表現しています。
ピアノ技術を向上させたい方や、リストの精神性が豊かな作品に触れたい方におすすめの一曲です。
詩的で宗教的な調べ 第5曲『主の祈り』Franz Liszt

ピアニストで作曲家フランツ・リストによる『詩的で宗教的な調べ』から、宗教的な深みを感じさせる一曲をご紹介します。
リストが1853年に完成させたこの曲集の中で、本作はリスト自ら作った合唱曲をピアノ独奏用に編曲したものです。
深い祈りの心が込められた演奏は、聴く人の心に静かな感動を呼び起こします。
技巧だけでなく、内面的な表現力も求められる本作は、ピアノを通じて精神性を表現したい方におすすめです。
リストの革新的な音楽性と宗教的な思索が融合した、心に響く一曲となっています。





