【難易度低め】フランツ・リストのおすすめのピアノ曲【中級】
フランツ・リストといえば19世紀における代表的なピアニスト兼作曲家の1人であり、ニコロ・パガニーニに影響を受けたという超絶技巧でも知られていますよね。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲を主題として編曲した『ラ・カンパネラ』や『ハンガリー狂詩曲 第2番』といった代表的な作品は高度なテクニックが要求され、比較的易しいとされる有名な『愛の夢 第3番』も実際に弾くとなると上級レベルです。
それでもリストの曲をどうにか弾いてみたいという中級者レベルの方に向けて、今回の記事ではマイナーな作品も含めてリサーチ、リストの作品としては難易度が低めな楽曲を集めてみました。
ピアニストとしてレベルを上げたい方も要チェックです!
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【難易度低め】フランツ・リストのおすすめのピアノ曲【中級】(1〜10)
ロマンス S.169Franz Liszt

フランツ・リストがモスクワを訪れた際に作曲したとされている『ロマンス S.169』。
音数はそれほど多くありませんが、ロマンチックさと穏やかさ、激しさなどのさまざまな要素を兼ね備えた、ロマン派を代表する作曲家リストらしい作品です。
「リストのロマンスなんて聞いたことがない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、実は演奏会などでたびたび取り上げられており、ピアノ愛好家からも人気の高い1曲なんです。
リストの大曲に挑戦する前に、この曲で世界観を味わってみるのもオススメですよ!
コンソレーション 第2番Franz Liszt

穏やかで伸びやかな曲調の楽曲でまとめられたピアノ曲集『コンソレーション』の第2番は、テーマが形を変えて次々と現れる、変化がありながらも統一感や洗練された雰囲気を感じさせる作品です。
右手がメロディー、左手が伴奏の形から、左右でメロディーを受け渡しながら進んでいく形へと変わり、最後はコラール風の和音の連続で静かに終わりを迎えます。
音数のそれほど多くなく、親しみやすいメロディーのため、フランツ・リストの作品にはじめてチャレンジする方でも、取り組みやすいといえるのではないでしょうか?
暗い雲 S.199 R.78Franz Liszt

近代的な和声の響きが印象的な『暗い雲 S.199 R.78』は、フランツ・リストの晩年の作品です。
『ラ・カンパネラ』などのドラマチックな曲や、『愛の夢 第3番』などのロマンチックな曲のイメージを持って聴くと、リストの作品とは思えないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
この作品で、リストはあえて実験的に不思議な和音や不協和音を多用しているとされています。
名曲だけではなく、リストの曲作りに対する思い入れを感じさせるようなマイナーな作品にも挑戦してみたいという方は、演奏してみてはいかがでしょうか?
【難易度低め】フランツ・リストのおすすめのピアノ曲【中級】(11〜20)
リヒャルト・ワーグナーの墓にFranz Liszt

19世紀の巨匠フランツ・リストが、親友リヒャルト・ワーグナーの死を悼んで作曲した珠玉の小品です。
1883年に書かれたこの作品は、演奏時間約2分30秒の短い曲ながら、深い友情と尊敬の念が込められています。
ピアノ独奏のために書かれた本作は、リストならではの感情的な深みと繊細な表現力が光ります。
ワーグナーへの想いが込められた静謐な旋律は、聴く人の心に染み入るでしょう。
ピアノ学習者の方はもちろん、クラシック音楽に親しみたい方にもおすすめの一曲です。
巡礼の年 第3年 第1曲『アンジェラス!守護天使への祈り』Franz Liszt

フランツ・リストの晩年の作品をご紹介します。
リストは1811年生まれのハンガリー出身で、ピアノの超絶技巧で知られる傑出した音楽家でした。
本作は、1877年に作曲が開始された宗教的な印象の曲です。
静謐な雰囲気の中に、リストの内面的な探求が感じられる一曲となっています。
調性が曖昧で、不思議な雰囲気を醸し出す冒頭部分が印象的です。
リストの孫娘に献呈されたこの作品は、宗教的な平和への憧れを表現しています。
ピアノ技術を向上させたい方や、リストの精神性が豊かな作品に触れたい方におすすめの一曲です。
詩的で宗教的な調べ 第5曲『主の祈り』Franz Liszt

ピアニストで作曲家フランツ・リストによる『詩的で宗教的な調べ』から、宗教的な深みを感じさせる一曲をご紹介します。
リストが1853年に完成させたこの曲集の中で、本作はリスト自ら作った合唱曲をピアノ独奏用に編曲したものです。
深い祈りの心が込められた演奏は、聴く人の心に静かな感動を呼び起こします。
技巧だけでなく、内面的な表現力も求められる本作は、ピアノを通じて精神性を表現したい方におすすめです。
リストの革新的な音楽性と宗教的な思索が融合した、心に響く一曲となっています。
詩的で宗教的な調べ 第6曲『眠りから覚めた御子への賛歌』Franz Liszt

自由な発想のもとで作曲された、規模の異なる全10曲で構成されたピアノ作品集『詩的で宗教的な調べ』。
フランス、ロマン派の詩人アルフォンス・ド・ラマルティーヌの詩に感銘を受けて作られたとされるこの曲集の第6曲『眠りから覚めた子供への賛歌』は、フランツ・リストの同名の合唱曲をピアノ独奏用に編曲した作品です。
合唱曲をベースにしながらも、ピアノの音色の美しさを最大限に引き出すメロディーが盛り込まれており、変化に富んだ弾きごたえのある1曲となっています。