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【ヒナステラのピアノ曲】ラテンアメリカを代表する作曲家の名作を厳選

「ラテンアメリカで最も影響力のある作曲家」と称されるスペイン、ブエノスアイレス出身の作曲家、アルベルト・ヒナステラさん。

1916年に生まれ、音楽院を優秀な成績で卒業した彼は、作曲だけでなく、作曲家協会の設立や音楽・舞台芸術院など、音楽界の発展のために精力的に活動したことで知られています。

本記事では、そんなヒナステラさんの作品のなかからピアノ作品を厳選!

タンゴ発祥の地といわれるブエノスアイレス生まれの作曲家らしい、リズミカルで情熱的な作品の数々をお楽しみください!

【ヒナステラのピアノ曲】ラテンアメリカを代表する作曲家の名作を厳選(1〜10)

アルゼンチン舞曲集 Op.2 第1曲「年老いた牛飼いの踊り」Alberto Ginastera

Ginastera / Danzas argentinas – Kotaro Fukuma – Maison de la culture du Japon à Paris
アルゼンチン舞曲集 Op.2 第1曲「年老いた牛飼いの踊り」Alberto Ginastera

ラテンアメリカを代表する20世紀の作曲家アルベルト・ヒナステラさんの名作『アルゼンチン舞曲集 Op.2』。

第1曲『年老いた牛飼いの踊り』は、アルゼンチンの民族音楽のリズムを取り入れた作品で、モダンな技法と伝統的要素が見事に融合されています。

鋭い打撃音のように反復される和音のパッセージも印象的です。

終結部でギターの調律を思わせる響きが登場するのも、ヒナステラさんならではのこだわりといえるでしょう。

ラテン音楽やタンゴに興味のある上級者の方にぜひ弾いていただきたい1曲です。

トッカータAlberto Ginastera

Alberto Ginastera : Toccata : Largo, Allegro tranquillo, Largo comme prima, Mosso
トッカータAlberto Ginastera

20世紀を代表するラテンアメリカの作曲家、アルベルト・ヒナステラさん。

『トッカータ』は、アルゼンチンの民族音楽の要素を取り入れつつ、複雑な現代音楽の技法が駆使された意欲作です。

トッカータとは、高速のパッセージや細かな音形の変化を伴った即興的な楽曲のこと。

本作は、技巧的なだけでなく、作曲者の内面を映し出すかドラマティックな展開が魅力的です!

ヒナステラさんの音楽的探求心と創造性が作り上げた本作は、彼の世界観に浸りたいピアニストにオススメです。

ピアノ協奏曲 第1番 Op.28Alberto Ginastera

20世紀のラテンアメリカを代表する作曲家アルベルト・ヒナステラさんの『ピアノ協奏曲 第1番 Op.28』。

1961年に作曲された本作は、アルゼンチンの民族音楽の要素を現代音楽の技法と融合させたヒナステラさんならではの個性が光る、ダイナミックな協奏曲です。

特に第4楽章は強烈なリズムと打楽器の使用が印象的で、後にプログレッシブロックバンドによってアレンジされるなど、ジャンルを超えて愛されてきました。

民族色豊かな音楽性とピアニストの卓越した技巧が華麗に絡み合う、スリリングな傑作をぜひお楽しみください。

【ヒナステラのピアノ曲】ラテンアメリカを代表する作曲家の名作を厳選(11〜20)

バレエ組曲エスタンシア Op.8a 第4曲「終幕の踊り(マランボ)」Alberto Ginastera

バレエ組曲エスタンシア Ballet Suit Estancia Op.8 終幕の踊りマランボ Danza Final Malambo
バレエ組曲エスタンシア Op.8a 第4曲「終幕の踊り(マランボ)」Alberto Ginastera

「ラテンアメリカで最も影響力のある作曲家」と称されるアルゼンチン、ブエノスアイレス出身のヒナステラさん。

タンゴ発祥の地生まれの作曲家らしい、リズミカルで情熱的なピアノ作品の数々は、聴く者を魅了してやみません。

『バレエ組曲エスタンシア Op.8a 』の第4曲『終幕の踊り』は、アルゼンチン特有のダンスであるマランボのリズムとスタイルを取り入れた作品。

腕前を競い合う男性のみの踊りを描写した、エネルギッシュな1曲です。

ピアノソナタ 第2番 Op.53Alberto Ginastera

Alberto Ginastera: Sonata per pianoforte n.2 op.53 (1981)
ピアノソナタ 第2番 Op.53Alberto Ginastera

20世紀を代表するラテンアメリカの作曲家、アルベルト・ヒナステラさんが1981年に発表した『ピアノソナタ 第2番』。

この作品では、アルゼンチンの民族音楽の要素と現代音楽の技法を巧みに融合させた彼独自の音楽スタイルを体感できます。

3つの楽章から成る本作は、それぞれが個性的な表情を見せながらも全体としてひとつの流れを形作っており、聴く者を飽きさせません。

特に終楽章の躍動感あふれるリズムは、まさに圧巻!

高度な演奏技術が要求されるこの曲に、ぜひチャレンジしてみてください。

ピアノ協奏曲 第2番 Op.39Alberto Ginastera

Alberto Ginastera – Piano Concerto No.2 (Full Score)
ピアノ協奏曲 第2番 Op.39Alberto Ginastera

『ピアノ協奏曲 第2番 Op.39』は、ラテンアメリカの鬼才アルベルト・ヒナステラさんの後期スタイルを象徴する名曲。

複雑な技法が用いられた本作は、ピアニストの驚異的な技巧を要しながら、先人たちへのオマージュを随所にちりばめた秀作です。

特にベートーヴェンやショパンの影響を感じさせる楽想は、現代の文脈で巧みに再解釈されています。

ヒナステラさんならではの独創的なリズムとハーモニーが生み出すドラマチックな世界観は圧巻。

クラシック音楽に深い造詣のある熟練のピアニストが、その真価を存分に発揮できる1曲といえるでしょう。

マランボ Op.7Alberto Ginastera

Alberto Ginastera – Malambo for Piano, Op. 7 (1940) [Score-Video]
マランボ Op.7Alberto Ginastera

20世紀のラテンアメリカを代表する作曲家のひとりとして知られる、アルゼンチン出身のアルベルト・ヒナステラさん。

彼の代表的なピアノ曲である『マランボ Op.7』は、アルゼンチンの伝統的なダンス「マランボ」を題材に、1940年に作曲されました。

情熱的なリズムとエネルギッシュなテンポが特徴的で、ラテンの熱気あふれる雰囲気が存分に味わえる作品です。

男性的な力強さと、華やかさが同居したこの曲は、コンパクトでありながらも、高度なテクニックを要する技巧的な曲想が魅力。

ヒナステラさんならではの独創的な音楽性を堪能できる1曲といえるでしょう。