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【ギターのセルフメンテナンス】ネックのチェック、調整方法

普段、演奏しているギターを自分でメンテナンスできると、より楽器のことを理解しプレイに挑めます。

あといつでもベストなコンディションを保つことができます。

ここではネックの症状を確認する方法、調整の仕方を紹介していきます。

WARNING:ここで紹介する作業は、お持ちの楽器の状態によって多少のリスクを伴います。

作業を実行するに当たっては自己責任でお願いします。

初めてロッドを調整する方、事故が有っては困る方は作業をご遠慮ください。

調整のやり方

STEP 2

力の入れ具合はクイッと回る程度に。

必ずサイズの合った工具を使用してください

順反り、時計方向では、クルクル回るようなら完全に緩み切ってます。

ギュ〜ッとやらないと回らないようなら一旦反対に回してみてください。

反対には無理なく回るようなら、既に回し切っていたかネジの山に異常があるかなので調整に出してください。

無理に回すのは厳禁です。

逆反り、反時計方向も同様です。

クルクル回るならロッドでの調整はできないということになり、固ければネジ山異常です。

上記の症状がなければ、ネックの動きを確認しながらちょうど良い所まで回していきます。

途中で症状が現れたら、それがロッドの限界です。

STEP 3

視認でちょうどよさそうな状態になったら、スケールなど先述の方法で細かくチェックします。

回し過ぎていたら戻し、足りなければまた回します。

以上の繰り返しで、最終的に1フレットと14フレット付近を同時に押さえた時に弦とフレットの間に紙1、2枚くらいの隙間があれば終了です。

くっついていたら締め過ぎ。

特定のフレットだけが弦に当たっている時はフレットの浮きが考えられますので、それはまた違う調整になります。

別項「フレットの状態」を参照してください。

最後にあらためてもう一度、無理な力で回すことだけはやめてください。

ボルトオン(デタッチャブル)ネックの外し方

その1

まず反りの具合を頭に入れたらチューニングを緩め、ギターを垂直に立てて保持。

ジョイント部を左手でつかみながらネジを緩める。

ネジが外れた時にネックがポロっといかないように。

その2

ネジが全て抜けたらゆっくりとネックを外す。

スっと抜けたらラッキー。

この時、固くても決して左右に動かさないこと。

ジョイント部を痛めてしまいます。

お辞儀をさせては戻しの繰り返し。

その3

弦の張力の影響を考えながらロッドを回す。

正直、勘が頼り。

使用しているのは大きめのマイナスドライバー。

その4

ネックを元に戻す際、この下側の2本のネジはキツく締めないこと。

全てのネジ共通のルール、締め過ぎ厳禁。

特にこの2本は鳴りを抑えたり腰折れの原因になったりするので気をつけよう。

ライタープロフィール

RUNE GUITAR MAINTENANCE 佐藤

ギター修理専門の個人工房

RUNE GUITAR MAINTENANCE 佐藤

埼玉県にあるギターの修理専門の個人工房です。

ウェブサイト:http://www.runeguitar.com

ブログ:http://runeguitar.exblog.jp

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