【DTM初心者のための】ループ素材を使って手軽にHIP HOPトラックを作ろう
今回はDAWソフトCubaseを使って、HIP HOP用のオリジナルトラックを作成していきたいと思います。
手順通りに音源も視聴できるので、初めての方は「まずどのような手順で作成しているのか」をぜひ参考にしてみてください。
お題は「90年代東海岸HIP HOP」
HIP HOPのトラックを一から作ってみたいと思います。
お題は「90年代東海岸ヒップホップ」です。
リファレンス:Nas「Halftime」
1. ベース選び
さて、ヒップホップに限らずダンスミュージックの制作においては、ビートから作り始めることが多いようです。
すべて自分でMIDIを打ち込んでもいいのですが、より雰囲気を出すために、今回は市販のライブラリをメインに使用します。
Simon Goulding: Live Funky Bass Guitar (Samplephonics)
Halftimeのような、味があるフレーズを選びました。
元素材(bpm110)
このままだとテンポがはやいので、タイムストレッチでテンポを落とします。
普通に引き伸ばすと音質が劣化してしまうので、「elastique Pro – Formant Tape」というアルゴリズムを使用します(ピッチも下がります)。
タイムストレッチ後(bpm96)
2. ドラム選び
太い音色のものがいいと思います。
今回は2つのループを重ねて使いました。
MediaBayのプレビューの欄に、「ビートをプロジェクトに合わせる」「プロジェクトの再生に合わせる」というボタンがあるので、これを押してやるとbpmなどがあった状態でドラムループを視聴できるので便利です。
元素材A
元素材B
ドラムとベースをあわせて聞くと、次のようになります。
いい感じですがちょっとベースが頼りないですね。
3. ベースを太くする
EQでベースを太くします。
60Hzあたりを思い切って9dBほど持ち上げましょう(キックの帯域とぶつかりますが、気にせずいきましょう!
)
続いてWaves「Doubler」で音を左右に広げます。
だいぶ良くなりましたね!
4. 上モノ選び
Classic Hip Hop Cuts (Samplephonics)
ドラムとベースの基礎ができたので、続いて上モノへ。
まずはブラス。
せっかくなのでスクラッチ音も入れましょう。
Scratch BPM – DJ Scratch Tools and FX (Soundtrack Loops)
全体を通して聞くと次のようになります。
メインループの完成です!
5. 展開作り
トラックの抜き差しで展開を作っていきます。
レコードのノイズを足すと雰囲気が出ると思います。
シェイカーを足したりブレイク部分を作ったりして完成です!
6. 終わりに
ループを使ったトラックメイクは、お手軽ながら雰囲気を出しやすいのがメリットです。
機会があればループの組み換え(チョップ&フリップ)についてもお話したいとおもいます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ライタープロフィール
トラックメーカー・DTMer
Snowdrop
関西を拠点に活動している若手トラックメーカー。
インディーズアーティストやアイドルグループなどへの楽曲提供後、現在はR&B/Hip Hopの制作がほとんどを占める。
West Coast Hip Hopから最新のTrapまで幅広く対応し、これまで15組以上のアーティストにトラック提供歴あり。
トラック制作依頼お待ちしています。
SoundCloud:
https://soundcloud.com/snowdrop_jpn
ウェブサイト:http://snowdrop.main.jp
Twitter:snowdrop_music