「ボカロラップ」のススメ。ヒップホップなボカロ人気曲まとめ
ボカロ文化はさまざまな音楽ジャンルを吸収しながら進化してきました。
ポップスやロック、R&Bなどなど……そしてその中にはもちろんヒップホップも。
この記事ではヒップホップ、ラップを取り入れたボカロ曲をまるっとまとめてみました!
トラック、リリック、フロウ、そのどれもに作者たち独自の音楽性が爆発しています。
今までボカロ曲を聴いたことのない人にもぜひオススメしたい特集です。
ボカロシーンのイメージがちょっと変わるかもしれませんよ。
「ボカロラップ」のススメ。ヒップホップなボカロ人気曲まとめ(1〜10)
ダイダイダイダイダイキライ雨良

雨良さんによって2025年3月に公開された本作は、初音ミクと重音テトが激しい感情をぶつけ合う物語。
怒りや敵意、そして弱さや寂しさといった複雑な心情がラップ調の歌唱で表現されています。
現代の人間関係における葛藤を鋭く切り取っていて、共感性が高いんですよね。
中度性の高いメロディーラインも魅力。
人とのつながりに疲れを感じている方にとってとくに響く作品だと思います。
LAME DANCERB9☆

どこか気だるさのただよう、極上のダウナーチューン。
2025年4月に公開された作品で、B9☆さんらしいグルーヴ感のあるトラックに乗せて「つまらない存在」へのディスが歌われます。
クールなボーカルワーク、緻密なフロウがめちゃくちゃかっこよくて、リピート必至。
低音の鳴り方も気持ちいいんですよね。
胸の内に秘めている感情を代弁してくれる、シビれるボカロ曲です。
OVERDRIVEめろくる&WEEZL

エネルギーが全開のヒップホップボカロ曲です!
めろくるさんとWEEZLさんによるコラボ作品で、2025年2月にリリースされました。
まずは鏡音レンとKAITOのデュエットというところが注目ポイント。
そしてアグレッシブなEDMサウンド、力強いフロウが絶妙にミックスされています。
まるでアクセル全開で駆け抜けるような爽快感があり、開放的なサビには思わず体が動き出してしまうほどの仕上がり。
気分を盛り上げたいときにぴったりです!
フルリロードよろしくいはくし

めまぐるしい展開と過激なメッセージ性を兼ね備えた作品です。
2025年2月にいはくしさんがボカコレ2025冬で投稿した楽曲で、GUMIと初音ミク、歌愛ユキによるラップの応酬が最高。
サウンドは硬質なトラックビートとスタイリッシュなエレクトロニックの融合で、ハードな音像に仕上がっています。
創作に対する熱すぎる思いが満ちたリリックも魅力的。
聴けば痛烈な韻、フロウにガツンとされるはずですよ。
そゆ感じかキツネリ

肩の力が抜けたフロウがたまらない、聴き心地のいいヒップホップチューンです。
2024年に公開されたキツネリの楽曲で、可不と羽累による調和したボーカルワークが魅力的。
まるで会話をしているような2つの歌声と軽やかなビート、ポップなサウンドが心地よく溶け合います。
日常において感じるモヤモヤした気持ちを、音楽に昇華してほしい人はぜひ聴いてみてください。
ズルポリスピカデリー

洗練されたチルビートと都会的な切なさが響く1曲です。
ポリスピカデリーさんによって2023年6月に公開された作品で、2024年10月には音楽的同位体シリーズのコンピレーションアルバム『結尾のオーバーラップ』に収録。
R&Bなサウンドと、CeVIO AI歌声合成ソフト羽累の滑らかな歌唱が見事に調和しています。
「閉塞感」や「フラストレーション」のテーマにも深く共感できる、夜の路地裏で聴きたくなるボカロ曲です。
カルバンクラインで自撮りNEW!savasti

ボカロP、savastiさんが2025年7月に公開した楽曲です!
この曲は、やる気の出ない日常や不安定な生活の中でもがく主人公の姿を、ヒップホップビートに乗せて表現。
刹那的な生き方を渇望する、その感情のリアルに表現しています。
毎日がつらいと感じる時や自己肯定感が低い時に聴くと、やるせない気持ちにそっと寄り添ってくれるかのよう。
ぜひこの音の波に飲まれてみてください。