「ボカロラップ」のススメ。ヒップホップなボカロ人気曲まとめ
ボカロ文化はさまざまな音楽ジャンルを吸収しながら進化してきました。
ポップスやロック、R&Bなどなど……そしてその中にはもちろんヒップホップも。
この記事ではヒップホップ、ラップを取り入れたボカロ曲をまるっとまとめてみました!
トラック、リリック、フロウ、そのどれもに作者たち独自の音楽性が爆発しています。
今までボカロ曲を聴いたことのない人にもぜひオススメしたい特集です。
ボカロシーンのイメージがちょっと変わるかもしれませんよ。
「ボカロラップ」のススメ。ヒップホップなボカロ人気曲まとめ(61〜70)
いわばフーリッシュ破木野

洗練されたトラックに平熱感のある歌声が合わさった、あか抜けたボカロ曲です。
ボカロP、破木野さんによる作品で、2022年10月に発表。
ボカコレ2022秋のルーキーランキング参加曲でした。
浮遊感のあるウワモノシンセにバキッとしたベースの音色、その対比が印象的。
その音像が世間への呆れが見える、斜に構えたリリックとよく合っているんですよね。
高層ビルの間、雑踏を歩く時に聴けば、とくにひたれるかもしれません。
BivouacTorero

音数は多いのに透明感があるのが不思議です。
ボカロラップナンバーを次々に発表しているToreroさんによる楽曲で、2022年2月に発表されました。
都会で孤独に生きる生活を雪山でのサバイバルに例えた曲だそうで、サウンドアプローチ的にも冷たい風が吹いているような音色が使われるなど、工夫があります。
そしてサビは聴いていて、自分で歌いたくなってくるような魅力が!
いつのまにか鼻歌してしまう、中毒性の高いボカロ曲です。
ラピスのAI作曲研究所でんの子P

衝撃的なラストが待っている作品です。
ボカロラップシーンにおいてなくてはならない存在、でんの子Pさんによる楽曲で、2023年に公開。
ネタ曲投稿祭2023への参加曲でした。
蒼姫ラピスが、最初の2小節を入力すればそのあとの展開を自動作曲してくれる人工知能を紹介する内容です。
その設定や、どこかレトロフューチャーなサウンドが、でんの子Pさんらしいんですよね。
終わりがどんなものかはご自身で確かめていただくとして、ストーリー性を持たせながらしっかり韻も踏んでいくリリックの作り……これめちゃくちゃ、ラップ制作の参考になるかも。
潜水青屋夏生

聴いていて気持ち良いリリックがとにかくかっこいいです!
『UFO』の作者としても知られている青屋夏生さんによる楽曲です。
ノリの良いベースとドラムトラックに乗っかかるウワモノ。
体が勝手に横揺れしてしまいますね。
1人きりの夜にぜひ聴いてみてください。
秘密結社mihako

クールなミクスチャーロックサウンドに乗せられた、ラップナンバーです。
ボカロP、mihakoさんによる楽曲で、2021年に公開されました。
全てがひとつなぎに感じられる、流れるような曲調が印象的。
いわゆるヒップホップ的なフロウの作りとは違いますが、言葉数をぴたりと合わせたリズミカルなメロディーラインが耳に残りますね。
覚えて自分で歌いたくなってきます。
いつも聴いているラップとは違うものがいい方、ぜひ聴いてみてください。
愛くらい浅い言葉など無いでんの子P

蒼姫ラピスの誕生日である4月6日に公開された、初音ミクへの劣等感や葛藤を描いている楽曲。
次々と変わる展開と強烈な言葉にカオスな雰囲気……でも不思議と聴きやすいんですよね。
高速のリズム感に乗っかるライムがいい感じ。
「愛してる」という言葉はシンプルがゆえに、人だったりタイミングによって浅く感じてしまうこともありますよね。
あこがれや好きなものが曲がってしまいそうになったときに救いになってくれるはずです。
そして後半の歌詞がいいなあと思うのです。
ロビンバラバラ

ピッチ感のズレた音像と巻き舌調のボーカルワークにひかれます。
ボカロP、バラバラさんによる作品で、2022年12月に発表されました。
その特徴的な調声から全編英語歌詞にも聴こえますが、実際は日本語と英語がほぼ半々。
ボカロで曲制作をおこなっている方なら、とくにアレンジテクニックのすごさがわかってもらえるんじゃないでしょうか。
フロウと退廃的なリリック、そしてトラップミュージックなサウンドがぴたりとハマっています。