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1994年に大ヒットした邦楽。平成J-POPの名曲まとめ

1994年の邦楽シーンは、J-POPという言葉が定着し始めた時代であり、音楽性の多様化が一気に加速した記念すべき年でもありました。

ドラマ主題歌が次々とヒットチャートを賑わせ、切ないラブソングからノリの良いダンスナンバーまで、幅広いジャンルの名曲が生まれましたね。

カラオケ文化が全盛期を迎えていたこともあって、誰もが口ずさめるキャッチーなメロディの楽曲が続々とリリースされました。

本稿では、1994年にリリースされたヒット曲をたっぷりとお届けします!

当時リアルタイムで聴いていた方には懐かしく、若い世代の方には新鮮に響く珠玉の楽曲ばかりですので、ぜひ聴いてみてくださいね。

1994年に大ヒットした邦楽。平成J-POPの名曲まとめ(11〜20)

IT’S ONLY LOVE/SORRY BABY福山雅治

1994年3月、福山雅治さんにとって記念すべき初のオリコン1位を記録したシングルには、失われた恋の記憶を海辺の風景に重ねたミディアムテンポのロックナンバーが収められています。

ウェストコースト風のサウンドに乗せて、永遠だと信じていた愛が終わりを迎えた後の、静かで深い喪失感が歌われた本作。

張り上げすぎない歌い方で情感を届ける設計により、独白から告白へと移りゆく物語性が生まれていますよね。

『SORRY BABY』との両A面でリリースされ、ダイドーブレンドコーヒーのCMソングとして福山さん自身も出演。

4週連続で首位を守り続け、累計約117万枚を記録したミリオンヒットは、のちの『HELLO』や『桜坂』へとつながる大きな転機となりました。

TRUE LOVE藤井フミヤ

1993年11月にリリースされたこの楽曲は、ドラマ『あすなろ白書』の主題歌として藤井フミヤさんが作詞作曲を手がけた記念すべきソロ名義でのデビューシングルです。

アコースティックギターを基調とした抑制された編成と、シンプルなコード進行が織りなす透明感あふれるサウンドが印象的ですね。

失ってしまった恋人への想いを静かに反芻する歌詞は、過剰な装飾を排し、短い言葉と余白で切なさを表現しています。

1番のサビではファルセットで、2番では地声で同じメロディを歌い分ける藤井さんの歌唱も見事です。

最終的に200万枚を超える大ヒットを記録し、日本ゴールドディスク大賞も受賞した本作は、かつての恋を懐かしむすべての方や、静かに心を癒したいときにぴったりの永遠のラブバラードです。

SPY槇原敬之

【公式】槇原敬之「SPY」(MV)【12thシングル】 (1994年)Noriyuki Makihara
SPY槇原敬之

1990年代において圧倒的な商業的セールスを誇り、紆余曲折を経ながら2020年代の今も活躍し続けている天才シンガーソングライター、槇原敬之さん。

初期の槇原さんといえば何気ない日常を巧みに描いたラブソングや応援歌、といったイメージもありますがこちらの『SPY』はどこか中国音楽を思わせるフレーズが印象的で、タイトルを見事に回収するリリックにうなること必至の名曲です。

実は槇原さんの実体験に基づく歌詞というのもせつないですが、オリコンチャート1位を記録して大ヒットしました。

純愛ラプソディ竹内まりや

2010年代後半辺りからシティポップの文脈で海外の音楽ファンに再発見され、そのシンガーソングライターとしての卓越した実力は若い世代にも知られている竹内まりやさん。

夫の山下達郎さんとのコンビで生み出された名曲の数々はヒット曲も多いですが、1994年のまりやさんといえばこちらの『純愛ラプソディ』でしょう。

ドラマ『出逢った頃の君でいて』の主題歌であり、洗練されたポップスながら実はドラマの内容に沿った「不倫」がテーマなのですね。

そういったドロドロしたような雰囲気を全く感じさせない雰囲気がさすがですし、まりやさんにとって最大のヒット曲でもあるのですよ。

夏を抱きしめてTUBE

TUBE 『夏を抱きしめて』MUSIC VIDEO
夏を抱きしめてTUBE

多くのヒット曲を持つTUBEの中でも、実は一番売れたシングル曲がこちらの1994年5月にリリースされた『夏を抱きしめて』です。

数えきれないほどの「夏うた」を発表し続けている彼らですが、この楽曲はせつないメロディが印象的なタイプで、しっとりと歌い上げる前半とシンガロング必至の広がりのあるサビ最高ですよね。

もちろん2020年代の現在もカラオケでも大人気の曲ですし、きっと一度は聴いたことがあるはずですよ。

この愛に泳ぎ疲れてもZARD

国民的ヒットソング『負けないで』をはじめとして、数多くの大ヒットシングルをリリースしてきたZARD。

1994年にリリースされた『この愛に泳ぎ疲れても』はZARDにとっては4番目に売れたシングル曲であり、物悲しいメロディを切々と歌い上げる坂井泉水さんの透明感あふれる歌声を聴けば、おそらく若い世代であっても一度は聴いたことがあるでしょう。

特徴的なのが、最初のサビが終わったら半音上がってテンポアップするアレンジで、初めて聴いた方であれば驚かれるかもしれませんね。

1994年に大ヒットした邦楽。平成J-POPの名曲まとめ(21〜30)

がんばりましょうSMAP

今も再結成してほしいという声が後を絶たない平成の国民的アイドルグループ、SMAPのディスコグラフィの中でも非常に重要な曲がこちらの1994年9月にリリースされた『がんばりましょう』です。

プリンスさんの楽曲のサンプリング等、ファンクの要素を取り入れつついかにも90年代らしい押しつけがましくない応援歌で大ヒットを記録、彼らの人気が加速度的に上昇するきっかけを作ったのですね。

まだ森且行さんが在籍していた頃の楽曲でもあり、この頃を懐かしく思う方はきっと多いでしょう。