1990年代懐かしの邦楽バンドの名曲・ヒット曲
1990年代にはさまざまなジャンルのたくさんのバンドが活躍した時代。
ビーイング系のバンドをはじめ、ビジュアル系バンドもたくさん登場しましたし、国内でメロコアシーンが盛り上がったのも90年代中頃からですよね。
中には今もなお一線で活躍されているバンドも少なくありません。
この記事では、当時を知る方が聴けば「懐かしい!!」と感じるであろう90年代のバンドによる名曲を紹介していきますね!
懐かしい曲はもちろんたくさんあるのですが、中には、今もなお定番曲として親しまれている曲もたくさんあるんですよね。
この時代ならではの魅力が詰まった曲たちをぜひお楽しみください。
1990年代懐かしの邦楽バンドの名曲・ヒット曲(1〜10)
ROSIERLUNA SEA

90年代以降のビジュアル系シーンを形成したバンドであり、活動のすべてが伝説として語られる5人組です。
熱狂的なファンも多く、彼らのファンクラブ名は「SLAVE」という過激な名称であることも有名ですよね。
1992年のメジャーデビュー以降、CM曲やドラマのタイアップで売り出されるバンドが多い中、ノンタイアップで商業的な成果と圧倒的なライブの動員数を更新し続けてきた彼らにとって、多くの人に知られるきっかけとなったのが、1994年にリリースされた代表曲の一つ『ROSIER』です。
文句のつけようがないほどにかっこいいバンド・アンサンブル、一度聴いたら耳から離れなくなってしまうメロディ、原曲を担当したベーシストのJさんによる深い意味を持った中盤の英詞、どれもがまさに伝説。
第36回日本レコード大賞最優秀プロモーションビデオ賞に選ばれたかっこよすぎるMVは、日本中にバンドマン予備軍を生み出しました。
赤いタンバリンBLANKEY JET CITY

恋する相手への純粋な想いと情熱を象徴的に描いた90年代を代表するラブソング。
BLANKEY JET CITYが1998年1月に発表したこの楽曲は、愛とはなにかを独特の比喩表現で紡ぎ出しています。
主人公は恋する相手に流れ星を贈りたいと願い、日常のささやかな瞬間に心が揺れる様子が印象的に描かれ、誰もが共感できる恋の切なさが胸に響きます。
アルバム『ロメオの心臓』に収録され、テレビ朝日系『サンデージャングル』のオープニングテーマとして起用された本作は、オリコンシングルチャートで週間11位を記録。
失恋の傷を癒やしたい時や、大切な人への想いを確かめたい時に聴きたい、心温まるメロディと歌詞が魅力の1曲です。
ロビンソンスピッツ

作詞作曲を担当する草野マサムネさんの持つ、容易にマネのできない独自の世界観とエバーグリーンな歌声、繊細なバンド・アンサンブルを武器に多くのヒット曲を生み出し続け、2020年代を過ぎても根強い人気を誇るスピッツ。
実はインディーズ時代の彼らはパンク・バンドをやっていた、と言えば驚かれる方も多いかもしれませんね。
メジャー・デビュー初期はミスチルやL-R辺りのバンドも含めて、渋谷系として括られていた時期もありました。
じわじわと人気を集めていたスピッツが大きくブレイクを果たすきっかけとなったのが、1995年にリリースされた『ロビンソン』です。
多くの人が持つスピッツのイメージそのまま、といった感じのクリーン・トーンのギターのアルペジオを軸とした、透明感あふれる名曲ですよね。
カラオケで歌う場合は、どれだけ中性的なハイトーン・ボーカルをキレイに出せるかが勝負となりますので、ご注意を。
世界の終わりTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT

CDバブルと言われる90年代後半という時期は、毎週ミリオンセラーが連発していたのと同時に、本来ならばヒットチャートとは無縁の音楽性を持ったバンドやアーティストたちも、きっちり商業的な結果を出せていた、ある意味とても幸せな時代でした。
1991年に結成され、5年に及ぶインディーズでの活動をへて、1996年に遅咲きとも言えるメジャーデビューを果たしたミッシェル・ガン・エレファントは、まさに自分たちのスタイルを貫いて成功を成し遂げた伝説的なバンドの1つです。
そんな彼らにとってのメジャー・デビュー曲にして、ライブではラストに演奏されることも多かったのが、名曲『世界の終わり』です。
荒々しいギターと暴れ回るリズム隊、抜群のメロディアスさ、初期の彼ら特有のユーモアと哀愁が感じ取れる歌詞……。
他のバンドにはないミッシェル節がこれでもかと詰め込まれていますよ。
Forever LoveX JAPAN

いわゆるビジュアル系とされるカテゴリーの先駆的な存在であり、あまりにもドラマティックなバンドの歴史はドキュメンタリー映画『We Are X』としても後悔されたことも記憶に新しいですよね。
強烈なルックスと破天荒な行動の数々、高度な音楽性がインディーズ・シーンで話題を呼び、メジャー・デビュー以降は日本を代表するバンドとなったX JAPANは、ハードな楽曲だけでなく名バラードも多く生み出しており、代表的な楽曲の1つが『Forever Love』です。
リリース当時はCLAMP原作のアニメ映画『X』に起用され、後に小泉純一郎さんが出演した自民党のCMソングで使われたことで、X JAPANの楽曲の中でもとくに知名度が高い曲となりました。
ピアノと壮大なストリングス、スケールの大きいアレンジとTOSHIさんの素晴らしい歌唱、そのどれもが感動的で涙を誘います。
悪の華BUCK-TICK

1985年にBUCK-TICKとして結成されて以来、一度もメンバーチェンジをせずに、長い活動休止期間もなく、2020年代に至るまでコンスタントな作品のリリースとツアー開催という活動を続ける奇跡的なバンドです。
彼らのライブに足を運べば、親子で観に来ているというファンも多く見られるほどに、世代をこえて根強い人気を誇る彼らは、作品毎に音楽的な挑戦し続けていることもあり、どの時期の作品を好きになったかでバンドの印象が変わるのがおもしろいですね。
今回紹介する『悪の華』は、彼らがいわゆるゴスやポジティブ・パンクといったジャンルのサウンドを全面に押し出した時期の楽曲で、1990年にシングルとしてリリースされています。
ハードな世界観を持った楽曲でありながらも、唯一のオリコンチャート1位を記録した曲でもあり、彼らにとっては商業的な成功という意味でも最初のピークを迎えた曲と言えましょう。
cream sodaSUPERCAR

青春のはかなさと現実の狭間で揺れ動く心情を描いた楽曲です。
SUPERCARのデビュー曲となった本作は、シューゲイザーとギターポップを融合した爽やかな音色と、夢と憧れをつづった切ない歌詞が印象的です。
メインボーカルの中村弘二さんが奏でる繊細なメロディに、いしわたり淳治さんが紡ぐ詩的な言葉が重なり、優しく心に響きます。
1997年9月にエピックレコードジャパンよりリリースされ、アルバム『スリーアウトチェンジ』にも収録されました。
ドライブ中や夕暮れ時のひと時、心が少し物憂げな気分の時に聴くと、懐かしい想い出がよみがえってくるような不思議な魅力を持った一曲です。