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【2025】邦楽のおすすめフュージョンバンドまとめ

ここ日本において、いわゆるフュージョンと呼ばれるジャンルは根強い人気を誇っております。

世界に名だたるフュージョンジャズのミュージシャンも多数輩出しておりますし、誰もが聴いたことのある名曲も生まれたジャンルですよね。

そこで今回は、邦楽のフュージョンバンドをピックアップ。

代表的なバンドはもちろん、あまり知られていないバンドや近年頭角を現している若手までご紹介します!

フュージョンというジャンルの中でも、邦楽のバンドだけを集めた記事は意外に少ないのでは?

最近フュージョンというジャンルに興味を持った、という方もぜひご覧ください!

【2025】邦楽のおすすめフュージョンバンドまとめ(11〜20)

MORNINGLIGHTPRISM

2021年の3月28日、惜しくもこの世を去った日本人ギタリストの最高峰の1人、和田アキラさんが率いるバンドがプリズムです。

邦楽フュージョンの歴史を語る上では欠かすことのできないバンドであり、日本の音楽史においても重要な存在としてリスペクトされ続けていますよね。

1970年代半ばごろに、和田さんを中心としてプリズムの原型となるようなセッション・バンドがスタート、1976年には正式に6人のメンバーが集まり、レコーディング中にバンド名もプリズムとなって本格的な活動を開始します。

アルバム・デビューを果たす前からあのエリック・クラプトンさんの来日公演の前座を務めるなど、圧倒的なテクニックとセンスに裏打ちされた音楽性は早くから注目を集めていました。

翌年の1977年にはメジャーのポリドール・レコードよりデビュー・アルバムをリリース、デビューを記念したコンサートも大盛況だったそうです。

その後はメンバーの相次ぐ脱退や新メンバーの加入などを経て、プログレッシブ・ロックへの接近など独自のスタイルを貫きながら、和田さんを軸として2010年代以降まで活動を続けた、まさに日本が世界に誇る伝説的なバンドです。

relivetoconoma

2008年に結成されたインストゥルメンタル・ジャムバンド Toconomaは、ジャズとダンスミュージックの垣根を軽やかに飛び越えていく、新世代のフュージョンバンドです。

メンバー全員が社会人として働きながら音楽活動を展開するという独自のスタイルで、2013年のアルバム『POOL』でデビュー。

以降、『TENT』『NEWTOWN』と作品を重ねています。

実力派ながらも週末を中心とした活動にこだわり続け、バランスの取れた音楽活動を実現。

2023年にはデビュー15周年を記念した全国ツアー「TOCONOVA」で日比谷野外音楽堂を沸かせ、U-NEXTでの配信も実現しました。

ジャズ、ファンク、ラテン、ハウスなどジャンルを超えた音楽性と、計算されたグルーヴ感が特徴で、フュージョンの新たな可能性を感じさせてくれます。

様々な音楽に触れてみたい方におすすめの一組です。

SOLID DANCEシャンバラ

1989年、バンドとしての活動を休止したカシオペアのリズム隊、ベーシストの櫻井哲夫さんとドラマーの神保彰さんが中心となって結成されたシャンバラは、日本語のボーカルを乗せたバンドとしての新たなプロジェクトでした。

1989年にリリースされたアルバム『SHAMBARA』は大々的なプロモーションも行われ、単発で終わらせない一大プロジェクトとして期待されていたそうです。

残念ながら、シャンバラとしての活動が引き金となって2人はカシオペアを脱退、フュージョン・ユニットのジンサクを結成し、シャンバラは自然消滅してしまいました。

結末は皮肉なものでしたが、先述したアルバムの内容自体は素晴らしく、日本屈指のリズム隊を軸としたサウンドが織り成す高品質なJ-POPサウンドはいつ聴いても最高です。

ボーカルを担当した秋元薫さんと国分友里恵さんのパフォーマンスも見事で、シティポップとしても楽しめる作品となっておりますよ。

スーパーサファリNative Son

メロウなサックスのフレーズと軽妙な鍵盤の音色を聴いて、当時を知る方であれば懐かしさに思わず目を細めてしまうのでは?

日立マクセル・カセット・テープのCMソングとして起用、1976年にリリースされて大ヒットを記録した名曲『SUPER SAFARI』などを世に放った名グループが、NATIVE SONです。

1960年代から活躍していたピアニストの本田竹広さん、ソプラノサックス奏者の峰厚介さんを中心として1978年に結成されたNATIVE SONは、日本のフュージョン・ブームにおける代表的なバンドの1つであり、1979年にリリースされたセルフタイトルのアルバムは、30万枚という異例のヒットとなりました。

サンバやラテンのリズムを巧みに取り入れたクロスオーバー的なサウンドの中で、きらりと光るメロディの素晴らしさが実に魅力的。

邦楽のフュージョンの歴史を語る上で、欠かせない存在と言えましょう。

HerculesParachute

何だかかわいらしい名前のバンドですが、当時の日本の音楽シーンにおいて一流の技術とセンスを持ったミュージシャンが集まって1979年に結成されたスーパーグループが、このPARACHUTEです。

伝説のバンド、ティン・パン・アレーに在籍し、邦楽の歴史における重要なアルバムに多く参加した経歴を持つドラマー兼プロデューサーの林立夫さんをはじめとして、日本の音楽シーンを語る上では欠かせないミュージシャンが集結した華麗なフュージョン・サウンドは「日本のTOTO」と呼ばれるほどの高い評価を得ています。

海外レコーディングを敢行し、1982年にリリースされた4枚目のアルバム『Sylvia』は、全曲英語のボーカルを取り入れたAOR調のアルバムで、言われなければ日本のバンドのサウンドだとはわからないほど。

世界水準の音楽を作ろう、というメンバーの強い意志が感じられるのではないでしょうか。

Adria Bluebohemianvoodoo

bohemianvoodoo “Adria Blue” 【Music Video】
Adria Bluebohemianvoodoo

ジャズとポップスの境界を軽やかに飛び越え、聴く者の心を掴んで離さない音楽性で知られるbohemianvoodoo。

2008年の結成以来、インストゥルメンタルという形式でありながら、まるで物語を紡ぐような表現力豊かな楽曲を生み出し続けています。

fox capture planとのコラボレーション作品や、スクウェア・エニックスのゲーム音楽をジャズアレンジしたプロジェクトへの参加など、その活動は多岐にわたります。

彼らの音楽は、ポップでメロディアスな要素とドラマチックな展開が見事に調和し、爽快なドライブ感溢れる独自の世界観を確立。

国内外でのライブ活動でも高い評価を得ており、フュージョンという枠組みを超えた新しい音楽体験を求めている方にぜひおすすめしたいバンドです。

【2025】邦楽のおすすめフュージョンバンドまとめ(21〜30)

Sunriseゼロ戦

とんでもないインパクトを与える名前を持つ謎多き存在のゼロ戦、ビクターエンタテインメントによる邦楽フュージョンの再発シリーズ「ADLIB presents ビクター和フュージョン」で知った方もいることでしょう。

ゼロ戦がリリースした2枚のレコードは、海外勢も含めてクラブ世代が発掘したレア・グルーブ的なアイテムとして知られており、その正体は著名な作曲家であり編曲家の石田勝範さんによるプロジェクトなのです。

実はいわゆる商業的な商品としてではなく、オーディオ・システム・チェック・レコードとしてリリースされた作品であり、プロジェクト自体がそういった事情を前提としたものだったのですね。

とはいえ、2021年3月に惜しくも亡くなられた村上“ポンタ”秀一さんを始めとした著名なプレイヤーが多く参加しており、ソロ・デビュー前の名ギタリスト大村憲司さんが名を連ねるなど、後から振り返ればとんでもなく豪華なプロジェクトであったことが分かるというものでしょう。

肝心のサウンドも非常に先進的で、ジャズを基調としながらも強烈なファンクネスを導入した最高にクールなクロスオーバー・サウンドが実にカッコいい。

フュージョン好きも、レアグル好きにも大推薦です!