フュージョンの人気曲ランキング
フュージョンといえばあなたはどんな曲を思い起こしますか?
もしかするとどんな曲調か思い浮かばない人もいるかも知れませんね。
フュージョンというのはジャズとロックを融合させた包括的なジャンルなので、明確な線引が難しく馴染みのない方には少し難解に思えるかもしれません。
CMやサウンドトラックなどのメディアの露出も多く、BGMとして幅広く起用されることが多いです。
京都でフュージョンに長年寄り添ってきた「ライブスポットラグ」が運営している当メディアがまちがいない名曲をご紹介いたします。
これまでに寄せられた音楽ファンの確かな声をもとに人気をリサーチ、ランキング形式でご紹介いたします。
フュージョンの人気曲ランキング(1〜10)
SpainChick Corea1位

アメリカのジャズピアニスト兼作曲家のチック・コリアさん。
イタリア南部の血を引くコリアさんは、4歳でピアノを始め、ジャズトランペッターである父親の影響を受けて育ちました。
ニューヨークでの音楽修行をへて、1960年代にプロキャリアをスタートさせると、1968年にはトリオアルバム『Now He Sings, Now He Sobs』で高い評価を得ます。
その後、マイルス・デイヴィスさんのバンドに参加し、フュージョン、ジャズの先駆けとなる名盤『Bitches Brew』にも参加。
さらに自身のバンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーを結成し、独自のサウンドを確立しました。
グラミー賞に23回ノミネート、うち4回受賞という輝かしい功績も。
ジャズの革新者であり、フュージョンの礎を築いた偉大なアーティストのコリアさん。
ジャズファンのみならず、音楽好きなら一度は聴いていただきたいミュージシャンです。
Breezin’George Benson2位

ジョージ・ベンソンさんは、ジャズ、R&B、ポップのジャンルを横断するアメリカ出身のギタリスト兼シンガーソングライターです。
驚くべきことに、彼のキャリアは子供の頃から始まり、10歳の時には早くもレコード会社と契約。
1960年代から70年代にかけて、ジャズギタリストとして、またソロアーティストとして大成功を収めました。
とくに1976年の大ヒット曲『This Masquerade』は、グラミー賞のレコード・オブ・ザ・イヤーを受賞。
ベンソンさんは、数多くのグラミー賞に輝いていますが、ジャズの伝統を尊重しながらも、ポップスへの適応力に長けているのが特徴です。
ギタリストとしての才能はもちろん、ボーカリストとしても独特のスキャットを聴かせてくれます。
ジャズとポップスの垣根を越えて活躍するベンソンさんの音楽は、ジャズファンだけでなく、幅広い音楽ファンにオススメですよ!
ASAYAKECASIOPEA3位

邦楽フュージョン・バンドとして最も著名であり商業的にも成功した存在の1つ、カシオペアを代表する名曲が『朝焼け』こと『ASAYAKE』です!
1979年にリリースされた名盤セカンド作『SUPER FLIGHT』に収録されたものが初出で、以来バンドの代表曲の1つとして長きに渡り愛され続けています。
『SUPER FLIGHT』自体がメロディックでポップな作風なのですが、アルバムの中でもとくにキラーチューンであり、縦横無尽に繰り出されるスラップ・ベースと爽やかなキーボードの音色、軽快なギター・カッティング、テクニカルなギター・ソロの素晴らしさは2020年代を過ぎた今聴いても全く色あせるものではありません。
聴いているだけで真夏の青い空と海が浮かび上がり、思わずドライブに出かけたくなってしまいますね!
まさに日本のフージョン史に残る、最高の名曲の1つと言えましょう。
TRUTHT-SQUARE4位

フュージョンという枠内をこえて、日本で最も有名なインストゥルメンタル・ナンバーの1つかもしれませんね。
邦楽フュージョン~インストゥルメンタル・バンドの最高峰、T-SQUAREを代表する名曲中の名曲です!
1987年にリリースされて大ヒットを記録した12枚目のアルバム『TRUTH』の表題曲であり、1991年には改めてシングル・カットもされていますね。
フジテレビの人気番組『F1グランプリ』のテーマ曲として取り上げられ、F1といえば『TRUTH』と言われるほどのイメージを私たちに植え付けた最強の楽曲と言えましょう。
もちろん、F1を知らずともどこかで一度は耳にしているはずと言っても過言ではないほどの知名度を誇る楽曲であり、圧倒的なメロディアスさとキャッチーさ、並のハードロック・バンドを蹴散らすロック的なダイナミズム、聴いているだけで走り出したくなってしまうほどの疾走感とカタルシスは、この曲ならではのものでしょう。
ドライブ時に聴くときは、アクセルの踏みすぎに注意です!
Just the two of usGrover Washington Jr.5位

『Just The Two of Us』はサックス奏者であるグローヴァー・ワシントン・ジュニアさんのアルバム『Winelight』に収録された楽曲で、ゲストボーカリストとしてビル・ウィザースさんを迎えています。
セッションなどでもたびたび演奏される定番曲で、ミュージシャンにはとても知名度の高い名曲ですね。
フェイザーを効かせたローズ・ピアノとアルトサックスの音色がなんともメロウに響きます。
落ち着いたイントロからのAメロとタイトな演奏のサビとのギャップが堪らなくカッコいいですよね!
ChameleonHerbie Hancock6位

ジャズをベースに多彩な音楽性を融合させるフュージョンの巨匠、ハービー・ハンコックさん。
彼は幼少期からピアノの才能を発揮し、1960年からプロとして活動し、1962年には『Takin’ Off』でブルーノートレーベルからデビュー。
『Takin’ Off』収録の『Watermelon Man』がヒットし、マイルス・デイヴィスさんに見出されます。
1960年代、マイルス・デイヴィス・クインテットで活躍しながら、『Maiden Voyage』など名盤を発表。
70年代の『Head Hunters』ではジャズ初のプラチナディスク、80年代の『Future Shock』ではエレクトロファンクを取り入れグラミー賞を受賞。
ジャズの枠を超えた革新的な音楽性で知られるハンコックさん。
ジャズファンのみならず、幅広い音楽ファンにオススメしたいアーティストです。
Race With Devil On Spanish HighwayAl Di Meola7位

稲妻のごとく速いピッキングと情熱的な旋律で、多くのファンを虜にしてきたアメリカのギタリスト、アル・ディ・メオラさん。
チック・コリアさん率いるリターン・トゥ・フォーエヴァーでその名を世界に轟かせました。
彼の音楽の神髄は、ジャズを基盤としながら、ラテンやフラメンコ、ロックの魂を大胆に融合させた点にあります。
高速のフレーズや複雑なリズムの連続など、超絶技巧と呼ぶにふさわしい要素がちりばめられていますが、その中に息づく詩的なメロディーが心を打ちます。
まるで情熱の奔流と静寂が交錯する映画のワンシーンを見ているかのような、聴きごたえのあるサウンドが楽しめるアーティストです。