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家では歌えるのにカラオケでは音程がとれない!カラオケで音程を合わせる為の3つのコツ

家では歌えるのにカラオケでは音程がとれない!カラオケで音程を合わせる為の3つのコツ
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歌の練習をしてカラオケに行ったら練習通りに歌えなかった……そんな方もおられるのではないでしょうか?

今回はカラオケに行った際にもうまく歌えるようになるコツを3つのポイントにしぼってお伝えしたいと思います。

家では歌えるのにカラオケでは音程がおかしくなる

家では歌えるのにカラオケでは音程がとれない!カラオケで音程を合わせる為の3つのコツ

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カラオケで音程を合わせるためには、歌詞を見ないで歌い、リズムを意識してとり、焦らず歌う必要があります。

歌の初心者は歌を練習する時に家で練習している人が多いでしょう。

「家できちんと歌えるようになったので、カラオケに行って歌ってみたら、音程がとれなくて散々なことになってしまった」このような経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

カラオケと家で歌う場合とでは、空間や使う機械などにさまざまな違いがあるので、その場所(環境)に適した対応をして歌う必要があります。

カラオケで音程をとるには、次の3つのコツがあります。

  1. 歌詞を見ないで歌う
  2. リズムをしっかりとる
  3. 焦らず落ち着いて歌う

では、詳しく見ていきましょう。

 1. 歌詞を見ないで歌う

カラオケで音程を合わせるためには、歌詞を見ないで歌う必要があります。

カラオケには目の前にモニターが用意されていて、そこに歌詞が表示されるようになっていますね。

その歌詞を見ながら歌う人が大半だと思います。

しかし、歌詞を目で追いながら歌うと、音程がズレる原因になります。

歌詞を目で追うと、その行為に集中してしまうため、歌うという部分に集中できなくなってきます。

歌詞は目で確認しているので、歌詞を間違うことはなくなりますが、その代わりに、音程や呼吸の調節、リズムや抑揚などのコントロールが意識しにくくなります。

歌を長く歌っている人は、歌詞を見ながらでも、音程や呼吸やリズムや抑揚のコントロールもできますが、慣れていない歌の初心者は、同時にいくつもの行為には集中できないものです。

つまり、歌詞を目で追うという、ひとつの行為を減らすことで、他のコントロールできていない部分に意識を向けて歌うのです。

音程が保てないならば、カラオケでは歌詞を覚えてから歌うようにして、モニターで歌詞を見ないようにして歌うと、音程を保つほうに集中できるようになってくるでしょう。

慣れないうちは、一度に音程や呼吸やリズムや抑揚を、同時にコントロールすることなどはできません。

ひとつひとつを、強く意識しなくてもできるようになったら、次にもうひとつプラスするというやり方で、同時にさまざまなことをコントロールできるようになるのです。

そのためには、慣れていないうちは、同時に意識することを減らす必要があります。

そのひとつが歌詞を目で追うというところです。

一気にすべてコントロールしようとすると、どれもコントロールできなくて終わってしまうことが多いですが、ひとつひとつをコントロールできるように練習していけば、最後は全部を同時におこなっても、歌えるようになるものです。

まずは、カラオケでは歌詞を見なくても歌えるようになるために、歌詞を覚えてから、カラオケで歌ってみましょう。

歌詞を覚えるのが苦手な方は、曲の歌詞が覚えられない!

歌詞を早く覚える為の3つのコツも合わせて読んでいただければ、歌詞を覚えることも早くなるでしょう。

 2. リズムをしっかりとる

カラオケで音程を合わせるためには、リズムをしっかりとる必要があります。

家で歌の練習をする時は、体をゆらしたり、首をふったり、手を動かしたりして、リズムをしっかりとるのに、カラオケで歌うときは、人目を気にして、全くリズムをとらない人がいます。

感覚でリズムを覚えてしまった人は、リズムをとらなくても歌える人も多いでしょう。

しかし、リズムを体で覚えていない人は、リズムをとらないと音程が保てなくなります。

なぜなら、リズムを把握していないと、曲の音程を合わせることにまで気がまわらなくなり、結果的に音程が保てなくなるからです。

「リズムをとりながら歌っていると、ノリノリで歌っているようで恥ずかしい!」そう思って、リズムをとりながら歌うことをしないようにする人がいます。

歌を歌うときに、羞恥心を強く持っていると、行動にブレーキがかかり、技術の向上ができなくなってしまいます。

歌に限らず、羞恥心は強すぎると、向上が大幅に遅くなります。

「羞恥心を捨てると、自己中心的になりすぎて人に嫌われるのではないか」と恐れる人もいますが、羞恥心は捨てても、相手への思いやりやマナーを守っていれば、人に嫌われることは滅多にありません。

羞恥心と同時に、相手への配慮やマナーまで捨ててしまうから、自己中心的になりすぎてしまい、人に嫌がられるようになるだけなのです。

何をしても、文句を必ず言ってくる人というのも存在しますが、その人は人に文句を言うのがクセになっている人なので、いちいち気にする必要もありません。

普段文句を言わないような人が、何か指摘をしてきたら、それは素直にその指摘について考えたほうが良いでしょう。

羞恥心については、歌を歌うのが恥ずかしい!

羞恥心と劣等感を捨てる方法に詳しく書いていますので、興味のある方は読んでみてください。

カラオケではイスに座って歌うことが基本ですから、足でリズムをとると、ナチュラルにリズムをとることができます。

どうしてもリズムのとりにくい部分を歌うときは、手を上げ下げして、リズムをとるのも良いでしょう。

リズムをきちんととるようになるだけでも、音程はかなり安定してくるようになりますよ。

3. 焦らず落ち着いて歌う

カラオケで音程を合わせるためには、焦らず落ち着いて歌う必要があります。

家では落ち着いて歌えるのに、カラオケだと家とは全然違う空間な上に、自分の歌を聴いている人も周りにいるので、緊張して落ち着かなくなることがあります。

しかし、焦ると鼓動が早くなり、自分の中のスピードが全体的に速くなります。

運動をしたりして、自分の呼吸や心臓の鼓動が早くなっているときは、相手の話し声などが普段よりも早く感じる、という経験をしたことはありませんか?

逆に、ストレッチや深呼吸などをして体がリラックスして、心臓の鼓動などもゆっくりしているときは、人の話し声なども普段よりもゆっくりに感じるものです。

つまり、自分の中のスピードが速くなると、相手のスピードも速く感じるようになる、ということがあります。

歌も、興奮しているときに聴いた場合と、落ち着いた時に聴いた場合とでは、同じ曲でもスピードが変化して聴こえることがあります。

カラオケで緊張して、心臓がバクバクしていると、普段よりも曲が早く聴こえてしまい、リズムを通常よりも早くとってしまうようになりがちです。

または、自分の感覚が早くなっているという自覚から、今度は逆に、ちょっと遅くリズムをとろうとして、リズムが遅くなることもあります。

どちらにしろ、リズムが狂うと音程も乱れてくるものです。

それに、緊張などで通常よりも鼓動が早いと、落ち着いている時よりも、エネルギー消費が増えるので、疲れやすくなるため、スタミナがもたなくなることもあります。

緊張の原因は「完璧にしなければいけない」「相手に良いところを見せたい」などの気持ちが強いことにより、起こることが多いものです。

向上心があるのはとても良いことですが、今の自分にできる範囲で考えなければ、理想と現実のギャップにより、無駄な力みが強く出て、結果的に失敗しやすくなります。

緊張して鼓動が早くなるのは、すぐには直らないかもしれませんが、それに対する対処法をたくさん考えたり、場数を踏めば、人は嫌でも慣れてくるものです。

焦らず落ち着いて歌うために、歌う前に軽くストレッチをトイレでおこなってくるとか、自分がリラックスできると思えることを、歌う前におこなってみると良いでしょう。

音程が保てないという歌唱力の段階では、自分の歌声を誰かが聴いていても、そんなにうまいとはそもそも思われていないでしょう。

うまいと思われていないのに、見栄をはる必要はないのです。

その段階の人は、人の目を気にするよりも、自分の技術に集中して「どうしたらカラオケで音程を保ちながら歌うことができるのか?」などを意識しているほうが、歌はうまくなります。

意識が外に向かうときというのは、ある程度、自分の能力が高まっているときです。

自分の能力が高まっていないときに、外に目を向けても、そもそも、外の人が期待している技術を披露できないので、結局また、自分の技術を向上するというところに戻ってくるでしょう。

自分がどこを直していいかがわからないくらいに技術が高まった時は、外に意見を求めるのも良いですが、まだまだ自分に改善する場所があるうちは、その改善すべきところを改善するために練習をしてみてください。

見たくない場所にこそ、答えはあるものです。

カラオケと家では室内の大きさや、さまざまな違いから「家では歌えるのに、カラオケでは歌えない」ということが起きてきます。

しかし、カラオケに慣れてくれば、家とカラオケでの違いも見えてきますし、その違いがあるから、家とカラオケでは、歌い方も少し変わってくるということもわかってくるでしょう。

プロを目指す場合は、今度はホールなどの広い空間で歌う場合の声の出し方や、見せ方なども学ぶようになってくるでしょう。

そのときそのときにあった、その場の対処法がわかってくれば、どこにいても、歌を上手に歌えるようになってきます。

たとえば、自転車で道を走行しているときに、道がデコボコしている場所と、平らな場所とでは、多少自転車の動かし方は変わってくるでしょう。

歌う場所が変わるというのは、そのようなことなのです。

自分というものは変わらなくても、環境や状況に合わせて、臨機応変に対応する力が備わった人は、どこにいても、同じ能力を発揮できるものです。

そのためには、相手(カラオケ)のことをよく知ることです。

自分をよく知って、相手のこともよく知れば、対策は知らないときよりも、ずっと楽に考えられるようになります。

その繰り返しで、歌はどんどんうまくなっていくことでしょう。

まとめ

カラオケで音程を合わせるためには、歌詞を見ないで歌いリズムをしっかりとり焦らず落ち着いて歌うと良いでしょう。

何度もおこなえば必ず慣れてくるものです。

つらいのは最初だけだと思って、練習を続けてみてください。